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【湯畑から徒歩1分!】草津温泉の共同浴場、千代の湯【無料です】

千代の湯の外観

こんにちは。草津在住の公太です。

草津温泉旅行でどっかにいい温泉ないかなぁ...近くて行きやすい所がいいんだけど。
簡単に湯巡りしたいから誰か教えてほしい...

今日はこんな疑問にお答えするため、草津温泉の共同浴場千代の湯を詳しく紹介したいと思います。

草津温泉観光協会は観光客に3つの無料共同浴場紹介していますが、千代の湯もその内の一つ。湯畑から徒歩1分とアクセス抜群なので、本記事を読んで手軽に天下の名湯を味わってみましょう。

@nachonacho_bomberさん

【無料】草津温泉の共同浴場、千代の湯

千代の湯の外観

千代の湯は草津温泉に19ヶ所ある共同浴場の一つ。湯畑から滝下通りを1分歩いた左手にあります。

共同浴場なのでみんな無料。営業時間は5:00~23:00、駐車場はないけれど観光客も含め手軽に泉質の良い草津の湯が味わえます。湯舟は小さく2、3人入れる程度ですが、表向き解放されている共同浴場の中では小さい事が知られているので逆に人がいない印象があります。

ちなみに草津温泉観光協会が勧めている共同浴場は千代の湯の他、白旗の湯と地蔵の湯

以下の中の様子を体験談含め書いておきました。

千代の湯体験談

千代の湯の外観

千代の湯自体は木造一階建ての建物で、三角屋根の壁が白の純和風と言うか江戸時代に出てくるような古風的な趣があります。正面には遊び心で作ったような綺麗な水が流れる小さな庭園があり、入口横には待合用の小さな木製ベンチ椅子が右側に置かれていました。

昔ながらを思わせるその風貌は温泉と言うにふさわしく、「湯の代千」と右から左に書かれた重厚な木の看板が目に入り、特に湯の街の匂いを感じさせました。

左側には男女用のトイレもあります。

千代の湯の中通路

中に進むと正面には時間の湯の入口、右手には男湯の入口、左手には女湯の入口があります。これら入口がある通路は、外の白く塗られた硬い壁とはまた違い、全て茶色の木造壁があらわになっていてそれはそれはとても見事な造りでした。

綺麗な木目が横から上から己を囲い込み、通路の中に入ると、一気に老舗旅館に入ったような柔らかな木造りの暖かみを感じられました。個人的にはその雰囲気が心に落ち着き、特に気に入りました。


木壁に目をやると、千代の湯の営業時間、時間湯の利用についてのお知らせ、共同浴場のマナーなどが書いてあります。

※時間湯については「時間湯とは?草津温泉の神髄が千代の湯で体験できる!」をご覧ください。

共同浴場は地元の方が無料で提供してくれているのでありがたく頂戴する「もらい湯」の精神で頂きましょう。むやみに騒いだり、散らかしたり、床を濡らさないよう気をつけて使うとお互いが心地良いです。

千代の湯の時間湯の脱衣場
脱衣場

木製ガラス戸を横に引くとガラスの震える音が微かに聞こえます。田舎みたいにホッとするような感じがしました。

扉をくぐるとすぐそこが玄関、そして正面が脱衣場になっています。右手前には二段になった木の下駄箱があるのでそこに靴やサンダルを入れます。下駄箱の上には共同浴場には珍しく年季の入った鏡もありました。古民家臭が鏡越しにも漂います。

脱衣場にはロッカーがあり数は五人分、脱衣場自体は狭くそこに立てる人数は多くて二人程と言った感じです。浅草の下町にあるような「小さな銭湯の脱衣場のようなイメージ」とでも言いましょうか、昭和っぽくて懐かしい匂いがする脱衣場で、若干和みを飲み込みながら服を脱ぎました。

ロッカーは木製の扉が無いオープンタイプで、横に長方形の形をしていてかなり大きめ。一つの枠の中に二人分くらいの荷物を入れることもできるくらい余裕がありました。更にロッカーの天板にも荷物を置けるし、すごく使いやすかった印象を大きく受けました。

これは良い荷物置場ですね。

千代の湯浴場

千代の湯が白旗の湯や地蔵の湯と大きく違うのは、浴場と脱衣場が扉で分かれている点でした。上半分が透明、下半分が曇りガラスの入った扉で仕切られているので、浴場のお湯が脱衣場に飛ぶ恐れがありません。

なので他の二つの共同浴場のようにそこまでお湯が跳ねることについて神経質になることは無いのが良いと思います。

浴場と脱衣場が扉で分かれているので貴重品の管理だけは気を付けてください。お互いが上半身分見える状態ですが、心配で気になってしまうならば貴重品を置いてきた方が確実に安全。そのほうが落ち着いてゆっくり温泉に浸かれると思います。

浴室はこういった造りなので、浴場へ行く時は体を拭き上げるタオル持って行きましょう。中にタオルを掛けて置くフックがあります。

ちなみに中にはシャンプー・石鹸などはありません(草津温泉は強酸性だから必要なし)

千代の湯浴場内

中へ入ると浴場内が狭いため、暖かい温泉臭のする空気がむわっといい感じに閉じ込められていました。温泉気分が刺激されます。

浴場は長方形で2m×3.2mくらい、その内浴槽が2m×1.2mくらいを占めています。

床の造りは浴槽内も含めて全て石造り、大小様々な大きさの石を固めて作ったもので、足の裏に適度な石のごつごつした肌触りを感じる事ができます。硬く踏む足裏は全く持って気持ち良いですよ。

千代の湯浴場内

その石が床上40㎝くらいの所まで張り上げてあり、そこから上は全て温もりある木壁になっていました。天井の高さは2.2mくらい、右奥の一部が5mくらい高々と吹き抜けていて、そこへ外から太陽の光がそっと優しく差しこんでいます。

そこでは外から差し込む光が舞い上がる湯気の形をよりあらわにし、目にもハッキリ伺えるのですが、個人的にはそれがまた綺麗で、得も言われぬ幻想的な景色にも感じられました。

解放感もありましたね。

千代の湯浴場内の吹抜け
木漏れ日の様に入る吹抜けの光

東壁には正方形に近い窓が五つ、西側の壁には1.8mくらいの高さに照明が二つあり、浴場内を柔らかなオレンジ色の光でほどよく照らしてくれています。薄ぼんやりとした趣が温泉風情に華を添えています。

浴槽に10㎝幅くらいの木の縁があり、その他周りは全て石造りになって囲まれています。湯口は道路側に一つ付いていて、かなりの勢いで温泉を轟轟と注いでいて、まるでプールに投下される水の如くが勢いでした。

湯口から勢いよく落ちた温泉は、湯面からもくもくと湯気を上げ温泉らしさも同時に見て感じられました。もちろん源泉掛け流しです。


千代の湯の浴槽に入れる人数は多くても三人程度、なのでかなり小さく収まっています。浴槽内の深さはおよそ60㎝で、腰を下ろせば喉元くらいの深さまで湯面がきました。これは丁度よい感じ。小さい子供だと少し深めかも。

千代の湯浴場内

お湯についてなのですが、う~っすら、ほんとうに気持~ち濁って白濁していました。そしてその薄く濁った見た目通り、少し滑り気が感じられました。

なので一度浴槽に入ってしまえば一瞬で肌にまとわりつくので、つるつる感を全身で味わうことができます。個人的には滑り気が強い温泉は好きなので、嬉しい限りですね。

肌へのお湯の当たりは少しピリッとしましたが、特に不快だとかそういう気にはなりません。どちらかと言えば、その微かに感じる刺激こそが気持ち良く、落ち着いて入っていられるような感じだと思います。

ただこの日入った千代の湯がたまたま48度くらいだったので、とにかく熱くて、それが痛いといった印象が強かったです。なので長くても一回に三分くらいしか入っていられず、出たり入ったりを細かく繰り返しました。

まぁこの辺はどこも日によって変わるので致し方ないと思ってすぐ諦めましたが...。

お湯の温度が熱い時は、手桶を使って何回も頭からかけ湯をすると割と慣れたりします。と言うか熱い時は慣れるまでかけた方が体にも良いです。熱い湯に一気に入ると逆に体に悪いので気を付けてください。

千代の湯に引かれた湯畑源泉の匂いに関しては、皆さんご存知の通り硫黄臭がハッキリと感じられます。

ただ千代の湯の匂いは、深く嗅いでみるとエグ味のような鉄分をもろに感じさせるような匂いは無く、ちょっと柔らかいと言うか薄いと言うか、硫黄臭に少し滑らかさを与えたような香りでした。

なので地蔵の湯ほど鼻の奥に刺激を感じませんでしたね。心地の良い温泉のいい匂いです。

まぁ、意識して嗅がなければ普通に硫黄の匂いという感じ。

それに伴ってか温泉の味も酸っぱいのですが、他の源泉より滑らか!と言った感じでした。

口を窄めるような酸っぱさとかではなく、刺すような酸味を消して刺激を弱くした上で舌触りを柔らかくしたような味。表現が難しいのですが、このような印象がありました。

総合すると、温泉の温度は熱いし確かに肌に刺激があったけど、湯の当たり自体は心地良いと思いました。

今回はかなり湯温が高く熱かったのでこまめに出たり入ったりをしていたんですが、床まで石造りだったのは千代のが初めてだったので、「ゆっくり休めるかな~」と言う不安が初めにありました。

と言うのも、白旗の湯も地蔵の湯も、床までが全て木造りで、途中途中安心して座って休んでいられたからです。僕はけっこう長湯するタイプなので、床上に腰を下ろしていると「お尻が痛くてきついんじゃないかなぁ」と想像した訳です。

でもごつごつした石は特に痛みを与えることも無く、むしろそのゴツゴツが逆に良い刺激となってゆっくり座って休むことができました。

また小さい吹き抜けではありましたが、そこに差し込んでくる太陽の光りは、森に差し込む木漏れ日のように優しく綺麗に見て取れたので、ボーっとゆっくり体を休めながら落ち着くこともできました。小さな空間にいるせいか、集中して景色が際立って見えたように感じましたね。

小さい浴場ではありましたが、思った以上に居心地が良いと感じたのが正直な感想です。

【参考情報】千代の湯の客層と混み具合

とは言え千代の湯には三人くらいしか入れない共同浴場だから行っても混んでて入れないんじゃないの?と心配になる人もいるかと思います。

なので参考までに、僕が行った時に来た人の人数と客層を書いておきます。

※僕が行ったのは2020年7月1日(水) 11:30~12:30

  • 人数 6人
  • 客層 40~70歳のおじさん3人 + 小さなお子様を2人連れた若い30代のお父さん。 計6人(全て観光客)

こんな感じで、1時間の間に来たのは6人だけで、けっこう空き空きの状態でした。しかも今回はお湯が熱かったせいもあり子連れの親子3人は入らず出て行ってしまいました。入浴した人も10分くらいで入れ替わりと言った感じです。

基本的に共同浴場は11:30~13:00が人が少ないのでゆっくり過ごせることが多いです。とは言え繁忙期は混んでいることもあるので、とりあえず覗いて判断しましょう。

施設情報を含む、千代の湯まとめ

それでは今日の千代の湯に関する情報をまとめます▼

千代の湯は
  • 湯畑から北東(湯滝方面)に歩いて1分
  • 昔ながらの趣ある木造一階建てで、正面には小さな庭園、トイレ、待合のベンチがある
  • 脱衣場と浴場は別々で、ガラス扉にて仕切られている(貴重の管理には気を付けよう)
  • 脱衣場には下駄箱と広いロッカーが5個
  • 浴槽は1つ、ゆっくり入れるのは全部で4人程度
  • 必要な物は小タオル一枚のみ
  • シャンプー・石鹸などは無く、使う事も出来るが強酸性だから特にいらない
  • 温泉はう~っすら白濁していてぬめり気がある(肌つるつる)
  • 営業時間は5:00~23:00
  • 空いている時間は11:30~13:00のお昼時
  • もちろん無料

ということで今回は草津温泉の「千代の湯」を紹介しましたがどうだったでしょうか。

千代の湯は草津温泉観光協会が紹介する三つの共同浴場の中でも、一番簡素な造りでこぢんまりとしながらも、入りやすく利用しやすい共同浴場でした。

それはやはり、他の二つの共同浴場よりも飾り気はなく小さな浴場で、人が少ないという事が大きく影響しているのかなと思います。外からの見た目は年季が入っていて、浴場は小さく、建物も少し素通りされやすい場所にある事が逆に混み合うこと無くしているんだろうなと感じました...。

何にせよ湯畑から近くにある共同浴場は、天下の名湯草津温泉をタダで試せる湯巡りスポットです。せっかくの温泉旅行、心行くまで草津の湯を楽しんでください。

【千代の湯】

※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町大字草津367−4 (湯畑から歩いて1分)
駐車場 無し
営業時間 5:00~23:00
料金 無料
時間湯あり 無料(詳細は下記)
清掃時間 上記営業時間内(正確には記載無し)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)
最低限必要な物 小タオル
周辺宿泊施設(一例) 薬師の湯 湯元館
HP 草津温泉観光協会サイト
忘れ物の問合せ

草津町温泉課(0279-88-7182)

草津町交番(0279-88-2100)


草津温泉のタウンマップ(草津温泉観光協会)
タウンマップ(草津温泉観光協会)

▼千代の湯では無料で草津温泉の独自の入浴法「時間湯」が体験できます。

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