こんにちは、群馬県草津町在住の公太です。
甘い物が好きで、おいしい温泉まんじゅうを探し歩いています。
先日は長寿店の温泉まんじゅうを食べてきました。
さて、草津温泉と言えば質のよい源泉掛け流しが売りで『日本三名泉』と呼ばれていますが、その中にある温泉街には温泉まんじゅうを売る店も多く点在しています。
温泉まんじゅうの激戦区とも呼ばれている事から、草津初心者はお土産として温泉まんじゅうを選ぶにしても、食べ歩くにしても、迷うことがけっこうあるんじゃないでしょうか?
そこで今回は草津温泉街にある長寿店を詳しく紹介します。
ここは湯畑から歩いて行けるし試食で味を確かめさせてくれるので便利なのですが、注意点もあるので合わせてお伝えします。
【注意点あり】草津温泉 長寿店の温泉まんじゅうを詳しく紹介

長寿店は草津温泉の観光中心地である湯畑から、西の河原通りを徒歩4分歩いた所にある和菓子店です。
ここの温泉まんじゅうは歯ごたえがあるしっとりの厚皮、ほど良い甘さの粒餡、そして安いのが特徴で、実際買う前に試食もできます。
事前に味を知れるから「買ってみたら不味い温泉まんじゅうだった」という事を防げるのが嬉しいんですよね。
ただし、試食で温泉まんじゅうをもらう時に慣れていない人が軽い気持ちでもらうと後悔するので、肝心の味と簡単に試食する時の注意点を下記に書いておきます。
【実食した感想】
袋をかさりと開けるときめ細かい肌の茶まんじゅうがふんわりと出て来る。重量はそれほどなく、手指に挟んで持つと、出来立てのようなしっとりとした細い皮が水水しく指の皮にぴたぴたと張りついた。箱で買って持ち帰って来たから過度な期待は頭で流していたけれど、想像よりもずっとずっと柔らかい。
これは良い感じ。ぐにぐにとした弾力で形が崩れる様な気配もない。
近づけた鼻にはえ?っと驚くほどまろやかで大人しい黒糖の香りが、風流にするんと入ってくる。喜ばしい足取りが頭へ上るようにも思えた。角の取れた香りの輪郭が優し気ですなぁ。

柔らかく持った温泉まんじゅうを二つに裂こうと試みた。すると...ん?すごい弾力!
繊細な皮の指触りとは思えないほどの張りがあって、割れる力に対して竹のような強いしなやかさでぐうっと耐えるようだった。そのままぐいと力を入れると、ぷつんと勢いよく切れたような趣で力は逃げて消える。

浅黒い粒餡が分厚い皮に包まれてひっそりと出てきた。皮の厚さによって少し餡が少なくも見えるかな?粒餡の香りはひそひそとしていて、割ったことで黒糖の香りは鳴りを潜めたように感じた。
かぶりとかじってみれば厚皮の強い弾力が顎にぐいぐいと伝わる。歯ごたえがしっかりと感じられて、もぐもぐと存在ある食べ物を頬張っている風情が感じられた。
粒餡にも朧気な弾力があって、舌の上でぐにゃりと崩れた後からは、ほんのりとした甘さが頬全体に広がる。最初は「あっさりしているな...」と思っていたけれど、実は粒餡自体にはしっかりとした甘みがあって、厚皮によって小豆の輪郭が抑えられていることに気づく。
中々これのバランスがいい。食べ応えの中にふわりと舞う平たい甘味が、鼻から細長くするすると抜けていくようだった。ぼんやりとした余韻にはしつこさがないのでけっこう次に行きやすい。
あっさりとしている様に感じるから、甘いが苦手な人でも食べやすそう。
ぎゅっとしたような厚皮が満腹情緒を表してくれるので、皮にこだわったり、噛み応えが欲しい人に良いかもしれません。柔らかみをもっと味わいたい人はレンジで数秒チンすればしんなり感を簡単に味わえると思いますよ。
【長寿店の基本】
長寿店はお店の中(カウンターの裏)でその日売る分だけの温泉まんじゅうを作って売っています。出来立てを梱包して出しているので、鮮度の良い温泉まんじゅうを食べられるのが魅力ですね。
それと長寿店は年中無休でやっていて、草津温泉ではどこよりも毎日ひたむきに営業しているから、他のお店が休みだったり閉店してしまった時でも、長寿店に行けばほぼ間違いなく温泉まんじゅうを手に出来ます。
温泉まんじゅうの種類は元々、あずき(茶皮+あずき餡)」、「栗(白皮+栗餡」、「うぐいす(抹茶皮+うぐいす餡」の全3種類があったのですが、コロナ以後の客足の減少により、今は普通の茶まんじゅうのみになってしまいました。この辺はいずれ復活することに期待です。
雑誌やテレビでも頻繁に取り上げられたのか、店内にはすぎちゃんや具志堅さんなど芸能人の写真やサインもたくさん飾られていました。
長寿店の店舗では通常価格よりお得な特別価格にて販売いたしております。店舗内に自社工場を持っているからこそ実現できる価格です。お取り置きやご予約等、お客様のご都合に合わせてお作りし、宅急便での配送(日本国内)も承ります。お気軽にお問い合わせください!
長寿店公式HPより引用
売りに対して流されやすい人だけは要注意

さて、冒頭で言った注意点を説明しておきます。
長寿店では無料で試食をさせてくれる故恩を感じ簡単に買ってしまい、あとで後悔を残すような人は近づかない方が良いです。
なんでかと言うと、試食させながらちゃんと買うように流れを作ってくるからです。
長寿店は道端でまんじゅう売りのおじさん2、3人が試食を勧めていて、それを手にするとついでにお茶を渡されます。そしてそのまま「お店の中で食べてね~」と通されるんですね。
そうなるとどうなるか分かりますよね?
気の弱い人や優しい人は、「じゃあお礼に一つ...」とか、「食べてこのまま出るのもなぁ...」と言って口に合わなくても買うパターンになりやすい。そうなると何となく後味が悪くなる「可能性」が出てきます。
口に合わない物なんて誰も買いたくないのが普通。だからそういう人はもらうのを控えた方が気が楽です。
とは言え別に試食したからって買わなきゃいけない理由はどこにもありません。向こうはだた単に商売をしているだけ。そしてこっちは味を確かめるための試食。
なので中に入りたくない人はお茶だけは断って道路隅で食べるのがおすすめ、気持ちだけ店から離れて味を良く確かめるのが良いです。

ちなみにこし餡の温泉まんじゅうが欲しいなら「富貴堂(ふきどう)」に行くと良いです。草津温泉まんじゅうは粒餡が多いのでここは貴重。
草津温泉旅行中は長寿店前の道を何度も通るのが普通。どうしても交わしたい、無理だ!断るのが辛い!!って人は下記の道を通りましょう▼
望雲坂と言ってホテルを抜けて行く道。このまま西の河原公園にも行けます。
▼もしくはこっち西の河原公園駐車場や、白根神社へ行く道もあります。神社からはそのまま湯畑方面にも降りられますよ(雪の季節は控えましょう、足元が雪で埋るかも)
店舗情報含むまとめ
ということで、長寿店は厚皮で粒餡の温泉まんじゅうを出来立てのうちに試食することができる、お得な和菓子屋さんです。
賛否両論ありますが、味を知らずに買って失敗するより、実際食べておいた方が間違いなく買物の失敗を防げるのはけっこう良いんじゃないでしょうか?
むしろ試せる分損することはないからお得しかないと思います。
あと長寿店は「押し売りだ」とけっこう言われて悪い印象を持つ人が多いですが、ハッキリ言ってそこを気にする意味はないです。
試食してもらうのは長寿店のやり方であり最早スタンスだし、向こうも身銭を切って温泉まんじゅうを食べさせてくれています。
長寿店としてはやり方をとやかく言われる筋合いはないし、こちらは食べさせてくれるだけありがたいと思うだけじゃないのかなと...。
すみません、別に擁護したいとかではなく、普通に考えてそうだと思うんですよね。
こう考えた方が逆に次は断りやすくなりますよ。にっこりと笑って、手で待ったをかければ別にそれ以上相手は無理に来ませんから安心して道を通れます。まぁ、これは僕も最初のうちに気を使ってしまっていたからこそこういう発想になったんですけどねw
ということで、草津温泉旅行に来たら是非長寿店の温泉まんじゅうを気兼ねなく食べ歩いてみてください。そして草津温泉街の食べ歩きを朗らかに楽しみましょう!
【長寿店】和菓子店
住所 | 群馬県吾妻郡草津町大字草津495−1(湯畑から徒歩4分、バスターミナルから9分) ※西の河原通り沿い |
営業時間 | 7~20時 |
電話番号 | 0279-88-6661 |
駐車場 | なし(西の河原公園有料駐車場が近い) ※草津温泉街(全て)の駐車場はこちら |
定休日 | 年中無休 |
公式サイト | なし |
備考 | 試食あり。消費期限は製造日含め5日。支払い方法は現金かペイペイ。 |

▼道を調べるのがめんどくさい人は動画でも確認できます
▼こし餡の温泉まんじゅうはココで食べれます【湯畑から徒歩2分】
▼観光はそのまま真っすぐ行けば西の河原公園を楽しめますよ【足湯(湯の川)・無料施設・大露天風呂あり】
▼更に食べ歩きを楽しみたい人【頼朝の温泉たまごは130円】
▼【温泉街付近】小さいお子さんはここでめいいっぱい楽しませましょう!
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