草津温泉にある「喜びの宿 高松」の日帰り温泉を詳しく紹介します

喜びの宿高松の大浴場入口

こんにちは、群馬県草津町在住の公太です。

日帰り温泉ばかり入るような日常を送っています。

先日草津にある「喜びの宿高松」へ日帰り温泉をしに行ってきました。

草津温泉には様々な日帰り温泉が無数ありますが、皆さんの要望を満たす日帰り温泉とはどういった温泉でしょうか?

おそらく

  • 無料の駐車場付き
  • 広々とした大浴場の解放感があって浴槽の種類も多い
  • 湯畑に近く観光ついでに徒歩で行ける
  • 家族、カップル・友達で楽しみたい、難なく待合も出来る
  • それなりに安い

と言った要望がほとんどだと思います。

今日はこれらを満たすことの出来る「喜びの宿 高松」の日帰り温泉を紹介します。

草津で日帰り温泉を目的としている人は是非参考までにご覧ください。

※記事内の情報は2020年10月9日現在のものです。

【草津温泉】喜びの宿 高松の日帰り温泉に関する基本情報

まず初めは喜びの宿高松の日帰り温泉に関する基本情報です。

建物やお風呂の造り(雰囲気)から営業時間・料金・駐車場有無など基本的なことなどを入れました。

住所や電話番号は「まとめ」に、詳しい体験談は後半に載せてあります。

喜びの宿 高松とは

喜びの宿高松の外観

喜びの宿高松は草津温泉湯畑から滝下通りを東に4分歩いた所にある、11階建ての温泉宿です。

特徴としては、主要観光場所である湯畑に簡単に歩いて行ける事、建物の背が高く屋内からの眺望が良い事、そしてお忍びで楽しむ貸切風呂もあることです。

2020年10月8日には本館からすぐの所に、露天風呂付客室がある新館も出来上がりました。ここにはレストランもあるようですね。

建物自体は、黒く引き締まった入口は黒塗りの木と、細かく凸凹とした今風タイルの組み合わせがお洒落且つ清潔で入り易く、中で過ごしている時は防音がしっかりとしているので静かなので、幅広い層の人が、安心感を持って敷居を跨げると言うような雰囲気でした。

なので逆に言えば、現代の建物のように快適さはありますが、老舗旅館のような昔からここにあります!と言った懐かしい情緒をそっと感じたい人には不向きだと思います。

喜びの宿高松の新館(外観写真)
出来上がったばかりの新館
高松の内風呂
公式HPより引用

温泉は大きな大きな大浴場に三つの露天風呂付き、お風呂の造りに関して言えば内湯は石造り、露天風呂の造りは檜風呂、岩風呂、陶器樽風呂の三種類。

両方とも横に広く解放感があって、体を楽に伸ばすことができます。

喜びの宿高松の温泉は男女入れ替え制、上記は「泉」と呼ばれます。

もう一方の「恵」は内風呂と露天風呂に二つの浴槽(檜と陶器風呂)を備えています。

湯壺は、日帰り温泉専用施設やスーパー銭湯のようなしっかりとした趣、そして三つの湯温があるので、他人がいても体を広く投げ出したい、目に見える清潔感がほしい、熱いお湯に浸かれない子供を入れてあげたい』と言う人には特におあつらえ向きだと思いました。

源泉は湯けむりとライトアップが印象深い湯畑から『湯畑源泉』を引湯しており、草津温泉特有の強い硫黄の香りと酸性の刺激、更に肌が喜ぶ滑り気が味わえました。

浴槽の造りについての写真は、喜びの宿高松の公式HPに分かり易く載せてありました。本記事でもお借りしています。

営業時間・料金

日帰り温泉には大浴場と貸切風呂の二種類があったので、両方とも紹介しておきます。共に四階にありました。

大浴場

月~木(平日に限る、祝前日は要問合せ) 

14:00 ~ 9:30(1:00 ~ 4:00時は男女入れ替えのため入浴不可)

800円

貸切風呂(二ヶ所)

14:00 ~ 9:30

2160円 / 50分(じゃらんだと1650円でした)

支払い方法は現金払いでした。タオルは付いてないので御注意を!

喜びの宿高松は宿泊客のチェックインと同じ時間に日帰り入浴も始まります。なので両者かち合い独泉は難しい所があります。

しかし日帰り温泉に関して他の旅館と違うのは、お風呂がやっている時間ならばいつでも入りに来れるという事です。

つまり夜でも受付してもらえるので、時間的には利用しやすいと思いました。

更に言えば大きな旅館なので、ぽかぽかに温まった後は一階の待合でゆっくりと休むことも可能ですよ(フリーWi-Fi使えました)

ちなみに草津で旅館を使った日帰り温泉は、だいたいが16時に終わります。なのでそれらと比べると大分融通が利きますね。

桐島屋旅館なら土日祝含め22時くらいまでやっています。時間は日によって変わることがあるので要問合せです。

駐車場

駐車場は建物の真隣に大きな無料駐車場があります(いつも誘導員の方がいる)

これも大きな宿ならではの強みですね。駐車場付き日帰り温泉で言えば喜びの宿高松が一番湯畑に近いのではないでしょうか。

その他の湯畑周辺に用事があるならば草津温泉全体の駐車場記事も書いたので、よろしければどうぞ参考にしてください。

草津温泉 駐車場

草津温泉へ車で行く人へ、湯畑周辺駐車場まとめ【様子が分かる動画付】

日帰り温泉をする際の注意点

コロナ現在の日帰り温泉は、旅館・ホテルによって営業時間の変更、またはやってない場合もあります。

草津温泉を楽しみにしながら門前払いをされるのはかなり悲しいので、前日には問い合わせをして『営業しているのか?営業しているならば何時から何時の営業か?』を聞くことをお勧めします。

※喜びの宿高松の電話番号は最後のまとめに載せました。

日帰り温泉の混雑状況

僕がお風呂に入った15時~16時の間にはおよそ6人くらいの入浴者が常にいました。年齢層は5、60代がほとんどと言った所。

※但し僕の場合はとある事情により本来日帰り温泉をやっていない金曜日に入っています。

大きい旅館なのでやはりそれなりの人数がいるんだなと感じられました。

それでも少ない人数の中でゆっくりと入りたいならば、ご飯時に来るのが正解です。

お風呂は『ご飯前と後』が混み合うので、そこを外せば混雑を避けやすいと思います。例えば18~20時くらいですね。

※ご飯後の方が混むので御注意を。

喜びの宿 高松 日帰り温泉の魅力(個人的な見立て)

喜びの宿高松の露天風呂
公式HPより引用

僕の長い体験談をお話しする前に、喜びの宿高松の温泉の魅力をざっくり書きます。

喜びの宿高松の温泉では自分の体質にあった、好きな湯温に調整された浴槽に入ることができました。

僕は草津温泉の熱いお湯に多少なりとも慣れているので大丈夫ですが、熱い温泉を苦手とする人はやはり多いものです。

特に子供は嫌がりやすく、中には熱くて泣きだしてしまう子もいるので、小さなお子さんと一緒に来る家族温泉旅行には向いていると思います。

露天風呂も数が多く、それぞれの浴槽を形成している材質が違うので、自分に合った入り心地を選ぶ楽しみを見い出せる人も、多くいるのかなぁと思いました。

個人的には浴槽は多くても内風呂・露天風呂と一つずつあればお腹いっぱいですが、家族風呂のような丸く小さなお風呂にすっぽり入ってる親子の姿を見ていると、その楽しそうな表情から、湯浴みを見ているこちら側のほうが嬉しくなってしまいました。

喜びの宿高松の日帰り温泉体験談

ここからは喜びの宿高松の温泉を僕が見て味わって、感じた事を詳しくお話しします。

建物入館からになりますが、草津の眺望や情緒など相当鮮明に書いてるので、しっかり自分好みの温泉を選びたい人には参考になると思います。

入口~脱衣場

喜びの宿高松のフロント

秋の雨が降る、吐く息も白く浮かぶ寒空の中チェックインと同時刻に館内に入ると、草津温泉へ来たたくさんの宿泊客が、受付に賑やかな列を作っていました。

一階は暖かい木の茶や温泉街の趣がある行灯、障子風の和製の照明、らくだ色の柔らかなカーペットなどが暖かく、その穏やかな空間には他にも、待合やお土産コーナーなどが広さを醸し出すこともあり、「旅館の装いを施したホテル」の感覚を強く覚えました。

列に並ぶのがおっくうだったので、手入れされたソファに柔らかく座り、暫くの間ゆっくりと賑わいの様子を伺いました。

※横並びの写真はスマホを横にすると見やすいです。

空いた頃を見計らい受付を済ますと、浴場の場所がエレベーターで上がった四階にあるとのこと簡素に聞いたので、一礼をそっと切ってからくるりと後ろを向き、反対側にあったエレベーターで大浴場へと心地よく向かいました。

大浴場は四階のエレベーターを出たら、左壁沿いに進むのですが、廊下に横たわる静かな案内を示す白明りの行灯に従い、足元が赤い廊下を左に二回切れると到着できます。

喜びの宿高松の大浴場入口
四階大浴場

大浴場の入口は瓦を敷いた屋根の下に、平仮名で「ゆ」と書かれた紫と赤が静かにはらりと垂れ下げており、入口と入口の間には自販機が一つ、喉をうるかすように置かれていました。

暖簾を潜り抜けるとすぐそこは脱衣場の玄関口になっていて、右に下駄箱、左に貴重品ロッカーがぽつんと置いてありました。

足元には茶に染まる板張りの床上に籘がさらりと敷き並べてあって、それが正面にある、右へ折れ曲がった通路の先に涼しく伸びて、姿をぷつりと消しています。

壁と天井は白い清潔の装いをまだ先が見えない所へ、遠く高く投げています。

靴を脱いで中の方へ足を進めると、銭湯みたいにがらんとした脱衣場がありました。

広さはおよそ5m四方の正方形でしょうか。

右手に浴場があって、正面にあるロッカーと通路を挟んで対面する様にこちら側へ置かれた木製のロッカーは、お互いが3段6列あります。

感染症対策として間引きされたロッカーは、数名の湯浴みする人の存在をまばらに散らして、まだ人の少なさを切なげに放っていました。

左手には洗面所が5個並んで、横に長く繋がった鏡をふと見ると、自分の姿の後ろに映った大きな浴場から、橙色の灯りがぼんやりと輝いているのが見えました。

少し窪んで高くなった一部の天井は2.4mくらいあって、そこには障子をそのままはめ込んだような、和の風情を用いた白い照明が、辺りを白く照らしていました。

木製の茶が温かいロッカーもそうですが、暖かい自然素材で纏まったロッカーは、掃除の手も行き届いているし、貴重品入れもあるし、トイレもある事だし、何かと便利で、安心を心持ちながら使える印象を胸に残しました。

※洗面所にはドライヤーの他、化粧水や乳液、櫛、綿棒、髭剃りなど揃っていました。シェービングフォームはありません。

浴場

喜びの宿高松の大浴場
公式HPより引用

透明をびっしょりと濡らした引戸を暖かくがらがらと引けば、その先にある浴場が温かな熱を込めて迎え入れてくれます。

奥に広がる浴場は伽藍堂のような大きさで、密集とは掛け離れた、開放感ある石造りでした。

ぺたりと足を一歩踏み入れると、草津温泉らしい硫黄の香りが途端にやってきては鼻へするりと入り、とくんと温泉心を躍らせました。

既に湯壺に浸かっている人は、緩やかになった体を緩やかな心持ちで伸ばして、ゆうゆうと浮かんでいます。

浴場は12m×6mくらいはあったと思います。

左手前壁には露天風呂の入口、通路を挟んだ左奥には縦長の浴槽が1つ、正面にはごんごんと岩を積み重ねた場所から落ちる湯滝、その右手前の一角に小さな水風呂が1つ、右手の壁は一直線に洗い場が14個並んでます。

黒と灰が入り混じった岩の上から落ちる太い温泉は、ばしゃばしゃと叩きつけるような音を、浴場の向こう側まで心地良く響かせていました。

床は満遍なく濡らした豪華絢爛な赤の御影を綺麗に敷き並べて、きらりと光る顔は、上を歩く足を気持ちよくひたひた運ばせました。

壁は四角の石タイルが張られ、胸ほどの高さで灰の色から象牙の色へと、グラデーションのように自然と変化させています。

温泉による制圧を受けたような色の変化は、胸ほどの高さの不自然な場所で分かれた色を、天井まですらりと伸ばしています。

真っ直ぐに並んだ洗い場には、ぼんやりとした月も真っ直ぐに並んで、連続した草津温泉街の色を、湯面へと暖かく映していました。

3.5mほどありそうな天井は、浴場の広さも相まって余計に高々と感じます。

視線を縦に泳がせる白い線が窪みに表され、白の奥にある木目掛かった模様の上を、意識が何度もなぞるように引きつけられました。

とめどなく生まれて漂う白いもくもくとした湯気は、高い所にある白い天井にたっぷりと露を付け、ぴと、ぴと、と天下に落ちたと思ったら、時折、触れた皮膚の下にある神経を冷たく驚かせました。

橙色が支配する浴場では、シャワーが叩き出すお湯の音や、硬いものに当たる湯桶のかぽーんとした遠い音が、穏やかな足取りで右から左に抜けて聞こえます。

温泉らしい感覚を想起させる様々なものは見る見るうちに、柔らかい感触で胸へとそっと落ちました。

喜びの宿高松の浴場
公式HPより引用

【源泉・浴槽の造り・大きさについて】

喜びの宿高松の温泉では、草津温泉で二番目に湯量が多い「湯畑源泉」が使われています。

湯畑からこんこんと湧き出る温かきお湯が、高松の大浴場に惜しげもなく注がれていました。

湯畑源泉は毎分4000ℓ以上湧き出しています。ドラム缶(200ℓ)が20本以上ですね。

浴槽は10m×4mくらいの長方形で石造り。入れる人数は20人くらいでゆったりとした佇まいです。

赤み掛かった、幅17㎝くらいの石でできた浴槽縁がくるりと回されています。

縁の上では、薄い幕を切るようにして温泉を溢れさせ、所々でぴちゃぴちゃと艶のように落ち着いた音を、ざらざらな肌越しに鳴らしています。

洗い場側には高さ25㎝程の赤茶に染まった石段があって、湯浴みする人の足をそっと助けていました。

浴槽底はざらりとした石が少し滑り気を帯びながら畳まれています。

灰や薄灰、そして赤茶など、賑やかな色を纏った浴槽の側面と底は、歩く足裏が擦る内に、ぬるりとした歩き心地の果てが柔らかくて、様々に来る刺激は、得も言われぬ満足をそこへ見出しました。

浴槽の真ん中には突き立てたようなまっすぐの柱が、上下階を繋ぐようにどっしりと鎮座し、身の寄せどころの役目も果たしているようでした。

【色・湯温・指触り】

満遍なく溜められているお湯は、透き通る透明を、大海原のような掴み所のない波の運動で、あちこち揺らしていました。

瞳に向かってきらきらと綺麗に輝くお湯は、周りの景色を容易く映し込んで、温かく沈んでいるように見せました。

お湯に手を潜らせると、43℃ほどの中々に熱い湯温が皮に走りました。ここ最近の日帰り温泉の中では一番高い湯温...と言うのが正直な感想です。

掌を擦り合わせると、ぬるりとした艶かしい手触りが両手の間に感じられます。

それは中々離れることなく、別れることもなく、予めそこに住み着いてるものの如く体裁をとっては、しんと肌に居座りました。

【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】

永遠と白い湯気が立つ湯面の中に左足を遅く突っ込むと、思わずきっと歯を食いしばってしまう熱さが瞬時に意識を差しました。

かっとする焔を感じながらもそのまま両足を浸けて、まだ慣れない熱さをこしらえながらざぶざぶと奥の方まで行き、ゆっくりと腰を湯壺に沈めました。

外からやってきた寒さを奥の方に持った肉が、外からの熱と比べまだ体温を明確に分けている時には、染み渡ってくる湯の温かき感覚も、手に取るように分かります。

湯温で軽快に巡る体内の血は、筋肉を緩めるようにして肺を凋ませ、口から出て行く細い吐息も、湯気と混じってうっすらと消えるように上ったみたいでした。

湯壺に漬けられた皮には薄ぼんやりとした酸性の刺激がやんわりありました。

上腕から前腕、手の甲、そしてべったりと壁に付いた背中一面が、薄いぴりぴりとした湯の膜に包まれているような感じです。

同じように腹の周りにある些細な刺激は、容易に快感と混じって、ほっとする内に静かに消えました。

透明で爛爛と光る湯面は鎖骨辺りでしんと落ち着きます。

深さは56㎝くらい、心地よさを破ることのない湯面が絶妙ですね。

暫くして草津温泉の熱さを心地よい友とすると、自然足は湯中にぶらんと放り投げられて伸びました。

安心に身を任せられた時には首の根本に浴槽縁が、ちょうど良く折り合いを付けて、頭をこくんと後ろに投げました。

視界にはおっとりとした白き湯気が、右から左へと、大名行列の如く量でふわりふわりと流れていました。

【香り】

少ししてから、温かきお湯を手に救い取って香りを良く覗いてみました。

透明のうちからは、濃い硫黄の香りがするりと鼻の中へ優しく流れてきます。

濃度の高い硫黄はえぐいくらいの存在感がはっきりとあって、逆にそれが温泉気分を盛り上げた折に、胸は湯浴みを更に感じて高々と喜びました。

【味】

滝のように落ちてくるお湯を少し手に取り、ぺろりと舐めてみました。

暖かいお湯はきつい酸味を有していました。

酸味は奥深く、頬の肉を引くような凋落の後に、硫黄の香りを高い所に漂わせ、更にその後で梅のような香りを、下にある鼻に送り返したように感じました。

自然凋落によりひそめた眉も、短いうちに元に戻り、その後胸に残ったのは、風流とさえ思える奥深さがこしらえた、関心の二文字でした。

【肌触り】

ぐつぐつと肉がかなり温まった頃に腕を撫でると、指触りと同じような滑り気が全身に張り巡らせてあることが分かります。

吸着して離れないぬるりとしたものは、如何にも肌にとって嬉しそうです。

暖かみで少し赤くなった肌は、力をすっかり失う兆しを明らかに目に映しています。

その兆しは安心の兆しでもあり、それを見出した頃は、そろそろだなと言う温かき思惑がそっと頭に落ちました。

草津の湯の温かさを飲みほした頃、朧気な意識と半分に落ちた瞼でぼんやりと、洗い場に並ぶ数名の後ろ姿を眺めていました。

様々な年代の人達は落ち着いた面持ちで、優しい所作で、思い思いに湯浴みを楽しんでいます。

温もりを手に入れた面々に百花繚乱の様相を認めた後、優しさを胸の中で見い出すには、耳元で響く、ばしゃばしゃ流れ落ちて入る湯滝と、ぴちゃぴちゃ流れ出るお湯も、大いに手伝いました。

小さくて可愛らしい子供の体を洗うお父さんの手付きは緩やかで、柔らかい子供の皮膚を、お湯と共に暖かく撫でていました。

これからお湯に入るのが嫌なのか、怖いのか、どっちとも分からない表情をぽかんと並べた男の子二人は、真っすぐに立ち尽くしています。

それを見ていたら、くすりとした微笑みが、ゆるゆるに砕けた顔に自然と浮かび上がりました。

内風呂ではその親子の3人の姿がなんだか愛おしく、ほぐれて行く筋肉の内側で遠く眺めているのが、大きな幸せだと朗らかに感じました。

【露天風呂】

くたりした体を浴槽縁へ暫く並べ、熱の動きを静かに読んでから、外の露天風呂へと体を緩やかに運びました。

余計なものはすっかり流されたから、お陰で石を踏む足もずいぶんと温かいです。

外側に大きく面したガラスの引戸をすっと引くと、肌を刺す様な冷たい風が、空いた隙間からひやりと吹き込んできました。

今日は生憎の雨で一段と寒かったんですね...

喜びの宿高松の露天風呂
公式HPより引用

首をすっと竦めて外に出ると、15mくらいの横に長く、焦茶色をしたウッドデッキの中に、3つの露天風呂が広々と横たわっていました。

ウッドデッキと言っても作り物の木で形成されて、縦にいくつもの線が入ってる樹脂?の様な素材のものです。

右奥の方から、まん丸の陶器でできた樽風呂、その手前に横長の岩風呂、通路を挟んで左袖壁の後ろ側へ隠れる様にして、横長の檜風呂が置いてあります。

お風呂の周りは160㎝ほどの高さがある縞島の壁で囲われており、向こう側に見えるのはほとんど空と言った感じ。左側にはホテルの外階段が上に長く伸びていました。

この場所自体四階にも当たる上、特に雨で景色が真っ白くなったこの日は、東側の木々の頭が、高い草津の靄の奥にうっすらと見える程度でした。

頭の上には、屋根から大きく突き出た裏面の真っ黒な軒が、悠々と冷たい雨を遮って、湯浴みする者の体を守っています。

草津温泉で良く見かける伝統建築技術の「せがい出し梁造り」にも似た軒は迫力があって、その色合いといい、頑強さといい、見上げた視線の先では、思わず見つめてしまうような風流を感じられました。

浴槽の大きさと入れる人数は、直径約1.2mの樽風呂が1人、3.5m×1.7mの岩風呂が4人、同じく3.5m×1.7mの檜風呂が4人。

樽風呂以外はそれなりに広く、仮に混雑していたとしても、まぁ軽く様子を見ればすんなり入れるくらいのものでした。

高いところに吹く風が神経をひやりと撫でるので、とりあえず目の前にある岩風呂へ足早く入りました。

ほのかな灰を帯びる岩風呂は出入口あたりに段々が一つあります。

座ればへそ上辺りで湯面がそっと落ち着くぐらいの高さでした。

そこを踏む足は、底にぬるりとした、以下にも温泉に浸かり続けているらしい感触を楽しめました。

湯温は41℃ほど、内風呂よりもぬる湯で、ゆったりと空を眺め風を感じながら浸かるにはちょうど良いものです。

深さは少し増して60㎝ほど、湯面が喉仏辺りにしんと落ち着きました。

湯壺にどっぷりと浸れば、ざらざらとした岩の肌刺激が、尻や腿裏、またそこを前後に擦る足裏にも気持ちよく、以下にも岩風呂らしい趣が嬉しいものでした。

目を閉じれば湯口から流れ落ちる温泉のちょろちょろと、しとしと降る雨の糸が切れたような、ぱらぱらとまばらに鳴る音が優しく耳に響いて、暗い中にある意識は、自然とそこに結ばれました。

檜風呂は更に湯温が低く40℃くらい、深さは約54㎝と浅いもので、胸の低い所で湯面が光りました。

こちらは底面がのっぺりと平坦で、全体的に平たく伸びた印象の檜風呂です。

底面まで及ぶ木の温もりに加え、体への負担が一切破られない柔らかき入り心地は、湯当たりしやすい人や、子供には最適と思えます。

三つある露天風呂を一通り楽しみ終わる頃には、体全体もやんわりとした火照りの色を帯びたので、長く敷かれたベンチ椅子に体をそっと並べました。

重厚な軒から少しはみ出た所に現れた体には、高い草津の秋空から、粒の細かい雨がぱらぱらと落ち、うっすらと湯気が浮かぶ肌を、撫でるようにつうと落ちました。

外に出ることでよりみなぎった湯気は白く大量に漂って、朧雲のように横に動いては、ゆっくりと高い方に向かって消えて行きます。

薄ぼんやりとした頭で朧気に眺めるその景色は、自分自身を煙に巻き、何もない空っぽな部屋にそっと置くようで、心にも楽な極楽浄土の印象を与えてくれました。

ふと周りを見渡してみると、緩みを兆した優し気な表情が、同じようにやんわりと並んでいました。

公式HPより引用

日帰り温泉へ行った時に取った動画▼

お風呂やお部屋は取れていませんが、館内の最近における雰囲気が分かると思います。

おまけ(宿泊情報)

スタンダードな10畳和室(公式HPより引用)

参考程度になりますが、喜びの宿高松の宿泊情報を載せておきます。

価格設定が良心的であるじゃらんで検索をしました。

草津温泉と言えばやはり泊りで来る人が大多数ですし、せっかくなのでそのまま泊まれれば何かとくつろぎやすいし癒されますからね。

個人的にも泊ってみたいものです。

12月12(土)宿泊のもので一名予約、二名予約の二通りを調べました。表示価格は税込みです2020年10月6日調べ

素泊まり(4.5畳 窓の外は壁しか見えない訳ありプラン)
  • 15,500円
  • Go To適用後 ➡ 12,000円~ 

二人の場合 19,000円

Go To適用後 ➡ 12,350円 一人あたり6,175円~

一泊二食付き
  • 19,800円(上記同様の部屋)
  • Go To適用後 ➡ 16,300円

二人の場合 36,000円(和室10畳)

Go To適用後 ➡ 29,000円 一人あたり14,500円~

調べて見ると、一人宿泊があるのは有難いですが少しお高いですね。眺望を何も気にせずとりあえず泊まれればいいやと言う感覚ならば素泊まりできそう。

ただ、温泉宿のゆっくりと落ち着くような風情を味わいたい人だったら、二名二食付きを選んだ方がよいですね。

価格的に単独宿泊はしづらいかなと思います。

ちょっと余談ですが、東京近辺から草津温泉へ来る人は意外とバスで来るのがおすすめ。

どれぐらいお得かは下記の記事に載せました(クーポンについても軽く書いています)

草津温泉ホテルヴィレッジの浴場入口

草津温泉ホテルヴィレッジの、べったりへばりつくような熱が宿る日帰り入浴体験【群馬県】

まとめ

それでは最後に今回の記事をまとめます。

喜びの宿 高松の温泉は
  • 広々とした空間に浴槽が多いので、選り取り見取りで入浴が楽しめる
  • ぬる湯~熱湯まであるので熱いお湯が苦手な人でもゆっくりしやすい
  • 金曜日を抜いた平日のみの利用しかできない(祝前日は要問合せ)
  • 露天風呂はあるが眺望はほぼ空しか見えない
  • 日帰り温泉は宿泊客と同じ利用時間なので、時間の余裕があり利用しやすい

※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町草津312(湯畑から徒歩4分、バスターミナルからは9分)
無料駐車場 有り
日帰り温泉料金 800円 タオルは付いてないので御注意を
営業時間 月~木(平日に限る、祝前日は要問合せ) 
14:00~9:30(1~4時は入れ替え作業のため入浴不可)
源泉(掛け流し) 湯畑
泉質 硫酸塩 塩化物温泉
PH(水素イオン指数) 2.0(酸性)殺菌・ピーリング効果
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症など
設備 無料ロッカー・シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤー・髭剃り・化粧水・乳液
その他 ・露天風呂あり ・フリーWi-Fiあり
公式HP 喜びの宿 高松
TEL 0279-88-3011
眺望 草津の空、大滝の湯方面にある木々の頂部

温泉の泉質について詳しく知りたい人は➡温泉部さんの「【1分で分かる】泉質と効果効能(適応症)一覧まとめ!療養泉は普通とは違う?」をご覧ください。

草津温泉バスターミナルからの行き方▼

滝下通りを東へ進みましょう(煮川の湯方面)平坦な道路沿いにあります。

喜びの宿高松の外観

喜びの宿高松の日帰り温泉を体験してみて思ったことは、様々な湯温や浴槽があることから、幅広い年代層にとって使いやすいという事でした。

特にお風呂嫌いなお子さんでも、親子で一緒に入れるような樽風呂は距離感が近く、お風呂にもお父さんにも子供が包まれている様が見ていて暖かです。

老舗旅館のような風情が少し薄いでしたが綺麗なホテルで、友達同士やカップルにもおあつらえ向きな、言い換えれば、草津温泉初心者にとって助け舟的な日帰り温泉があったと今回感じました。

草津温泉「喜びの宿 高松」の日帰り温泉は以上です。

どうもありがとうございましたm(_ _)m

観光に関しては「湯Love草津(草津温泉観光協会ホームページ)」に網羅されています。参考にどうぞ。

食事関連記事:高松周辺のお店、レストラン「食べログ」

その他周辺の日帰り温泉施設▼

大滝乃湯 外観

大型温泉施設、大滝乃湯の体験談を詳しく話します【群馬県草津温泉】

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