こんにちは、草津温泉在住の公太です。
「高原温泉郷」と有名な万座温泉が草津温泉の近くにあるのでちょっくら行ってきました。
万座温泉はこじんまりとした自然の癒し風情溢れる温泉街ですが、そこから選んで行って来たのが湯治宿としても使える豊国館(ほうこくかん)。
今回は豊国館の日帰り入浴をしてきたので温泉の味わいと全体の趣を詳しく紹介!
万座温泉全体には硫黄が濃く香り温泉風情があふれます。
白濁湯に硫黄泉好きはぜひご覧あれ!
目次
万座温泉は海抜1800m!高原の豊国館には静寂が佇む
豊国館(ほうこくかん)は群馬県の万座温泉にある温泉旅館で、創業は昭和2年の老舗。
海抜1800mの高山温泉郷である万座温泉の中では、どうやら3番目の湯宿とのこと。
設立は昭和37年とのことで建物もそのくらいなのか、広い館内には懐かしいような香りが伽藍と横たわっているような感じ。
受付で支払いを済ませて足を運ぶ浴場までは、階段を下ったり角を曲がったり炊事場を通り過ぎて見たりと、迷路のようにぐるりとしていて、うきうきと歩く足はぱたぱた鳴る。
目をキョロキョロと激しく探るように進むワタシ...(連れがいなければ迷ったかもw)
どうやらここは湯治宿としても愛されている模様。
客室は40にも及び80人が泊まれる豊国館は奥に長い感じもした。
玄関から浴場までは特に誰ともすれ違うことなく、風の音さえざわめいて聞こえてきそうな「静寂」の印象...
飛び続けて疲れた羽を休めるにはぴったりな、癒しの温泉旅館情緒が溢れている。
檜の板張りに白濁湯、温もりに癒される内風呂【露天風呂もあり】

簡素で清潔感ある脱衣場から辿り着いた浴室は、正方形に近い浴槽に白濁の硫黄泉が注がれた檜風呂。
頭のてっぺんから足先まで茶色の板張りにしっとりと覆われ、ぴちゃぴちゃと湯面に刺さる湯が温かく耳を叩いてくれる。
真っ白な塊は湯枠の縁でゆらゆら。
そこに艶を帯びた雨模様の空がすうと落ちてくる様はなんともしとやか。
う~ん、いい...
小うるさい換気扇の音もなく、癒され風情のみ白く漂う雰囲気のよい浴室!っていうのが初見にあった。
大きな窓の外に見えるのは春を帯びた高原の山。
まだ冷た気な万座温泉の景色がところどころ白くぽつぽつ落ちている。
雪解けもかなり進み、おとなしそうな山が見せるのは薄茶色で寒そうな肌。
その上で灰掛かった空がえんえん泣いて、まだ少ない緑の輪郭は強調されていた。
眺めている限り、晴れの日は眺めが良さそう...がらんとした空を青く見て暖かい時期ならば、高原温泉郷の花鳥風月を色濃く愛でられるんじゃないだろうか。
眼下には露天風呂が真っ白く広がっているんだけど、兎に角これがばかデカい!
小さい子が使うプールのような感じで、ミルキーな色がでん!と置いてある。

ひきつるように冷えた足をとぷんと入れれば、42℃くらいのお湯がじわぁと感じられる。
そのままどっぷりと浸かるとひっくり返ったお湯が白い煙をくわんくわんと上げて、するする香る硫黄はますます鼻に心地いい。
万座温泉は濃い硫化水素の硫黄泉。
約80℃の源泉が20ヵ所以上で、1日合わせて540万ℓ溢れだすらしい。
余りにも濃い硫化水素が毒なのでしょう。
温泉は人体に影響がないレベルまでガス抜きしてから注ぐようです。
豊国館は「苦湯」と呼ばれる自家源泉で酸性(PH2.3)。
酸性湯とは言えお湯はぬるりと柔らか。ぴりりと肌に噛みつく気配はなく、肌につるりと触れる感じで優しいお湯。
真っ白い中にちらちらと湯花も見えるし、湯面に使づいた瞳もそれだけで喜べる!という感じ。
密封効果が高いのか、奥深いぽかぽかがすぐにやってくる。
ふう~...と癒しを感じてる内に底のほうからとくとく温まって、熱くなれば、座りの良い床にぺたんと体を投げられるのは個人的に嬉しかった。
ある程度温まってから次は露天風呂へ。
男湯と露天風呂の間にある、小さい脱衣場のような部屋を通過していく。
後で知ったことですが、どうやら男湯の露天風呂は混浴で、ここは脱衣場扱いらしい。
とは言え男湯からはそのままからりとすぐ行けるので、実質女性やカップルが使っていることが多いそうな。
【深さに注意!】露天風呂はまるで巨大な杏仁豆腐

外はびゅうと吹く風が寒い!さすが海抜1800m...。
真冬にさらけた生の手を、いきなりピタッと当てられたみたいにぞわりとする。
それが全身に吹きすさぶのだから瞬時にぶるっとすくむ。
巨大な杏仁豆腐の如く真っ白い湯壺へどぼん!
温かい~、が、内風呂に比べるとかなりぬるい...そしてかなり深い!
腹くらいまであるのかしら?って言うほどの深さで、くいと身をこごめるような感じで浸かることがこの時分かったw
露天風呂の大きさは約3mx9mx1m
寒さから逃げるようにしてだばだば辿り着いた湯口付近はじぃぃぃと温かい。そこでは「くはぁぁぁ」と暖かい息を吐き出せる(´▽`)
ぱちぱちぱち...と雨を細目で受けつつ見渡す景色は、思った通りしんとした趣。
軽い雨が物をぱたぱた叩く気配に、ちょろろろろと流れるお湯の音。
それ以外の、音をすっぽり取り上げつつじっと景色を見ているのが随分癒される露天風呂。
ふと向こう側には道路が普通に見える。なるほど、どうやらタイミングによって全てを見られるらしい...(人によって気にするやつだ)
まぁこの日は朝からずっと雨、おまけに寒いから誰も居ないしどうでも良く、
とっても暖かい心持ちで過ごせた。

これだけ深いとやりますねw。
ぽかぽかした後は泳いでしまいました。
広い露天風呂は住んでる草津にあっても、豊国館のように立って入る様な深さは流石にない。
海と言うか川と言うか、豊国館の露天風呂に入っているとどうも子供心がつんつんと刺激され無邪気な動きになる。
真っ白くて外からは分からないけど、湯中には浴槽縁に沿って一段がぐるりと回っている。
なのでここで半身浴のように浸かりつつほっと休むこともできる。
細い幅だけどかなり浅い位置に付いているから、縁に首の付け根を預けて寝湯のように体をぶらんと投げることもできた。
雨で顔はぱちぱちしたけれど、目を閉じれば頭の中にある暗い所を白くゆらゆらできて気持ちいい。
ご丁寧に傘も置いてあるので雨嫌いな人はさして入ると良い。
一緒に来た人はそれで入ってた(裸にビニール傘...なんか違和感w)
この後また寒さ感じたので内風呂で温まってから出ました。
最終的に肌はつるつる肉はぽかぽか、硫黄臭で香り良く、柔らかないい湯だったと思う。
湯上り後はお友達が館内にあるコーラを買ってくれたのでごくごく。
温まった体にじんと染みてかなり幸せでした...。
女湯はこんな感じ▼
万座温泉を歩いて観光➡「歩いて万座温泉観光したよ(温泉街中心)」
※おでかけポコさんの貴重な記事です。
万座温泉観光協会おすすめはこちら
万座温泉ランチはどこで食べられるのかしらべてみた(またまたおでかけポコさんの記事)
東京から万座温泉へのアクセスはこちら
車の人やその他のエリアから来る人は万座温泉観光協会が推奨するアクセス方法を参考
万座温泉の旅館・宿・ホテル
(万座温泉はこじんまりとしているので泊まるところは迷いませんね...)
▼車ですぐ行ける草津温泉の日帰り情報はこちらをどうぞ(網羅してあります)
(ナビは「万座温泉スキー場」にセットすると良いらしいです)
※冬季は万座ハイウェイ(日中は有料)からのみでしか行けないので注意