こんにちは。群馬県の草津町在住の公太です(^-^)
日々湯巡りをしていて、先日は草津グリーンパークパレスというホテルの日帰り入浴をしてきました。
東の横綱と言われる草津温泉では、豊富な湯量から試し切れないほどのお風呂があちらこちらに点在。
旅館・ホテル・日帰り入浴施設・共同浴場と、これだけの温泉施設がたくさんあって温泉心をワクワクさせてくれます。
しかしこれだけの温泉があると、どの場所が良いのか分かりませんよね?
そこで今日は草津グリーンパークパレスの温泉を紹介!
ここは日帰り入浴をやっているのでふらっと立ち寄り簡単にほっと一息つくことも可能なため、温泉についてあまり知らない人でもすぐに試すことが可能。
カラマツ林に囲まれながら癒されたい人はぜひご覧ください。
目次
草津グリーンパークパレスの周りは自然タップリ!

草津グリーンパークパレスは湯畑から北へ徒歩15分程歩いた所にある、タップリな緑に囲まれた温泉宿です。
三階建ての建物の周りにはカラマツが生い茂っていて、大きく深呼吸してぐうっと膨らむ肺も新鮮のうちに喜びを感じることができます。
宿と言っても建物はコンクリート造りなので木造旅館のような、昔ながらの柔らかみからくる風情があるとは言えませんが、
たくさんの樹木に囲まれた建物の館内はしんとしていてとても静かで落ち着いた心持ちになることができます。
石造りの内風呂では特に酸性が強い万代鉱源泉を使っているので、強い殺菌性により、感染症やアトピー、体ニキビなどに効果てきめん!
肌も心も、共に優しさを取り戻せる温泉と言えましょう。
草津グリーンパークパレスは露天風呂こそないですが、広い浴場の大きな窓からは緑豊かな草津の森林、連なる山々などが望めます。
詳細は次の通り。

■入口~脱衣場
肌寒く吹く風が起した葉の擦れる音を、耳に優しく叩けるような静かな高台に草津グリーンパレスはありました。
建物前に広く取った駐車場を抜けた先に入口があり、自動ドアを潜り抜けて中に入れば明るく広いロビーに迎え入れられます。
三階ほどの高さまで斜めに競り上がった高い屋根は9m近く、正面にある壁一面ガラス張りの先からは、大量の眩い光が目を細めるほどの明るさで館内に降り注いでいました。
明るい窓際の足元には熱帯観葉植物があって、小さな子供くらいあろうかと言う大きな葉や、先が裂けた奇怪な形の葉、
その他にも、細く規則的に繊細な葉などが並び、南国のそよそよとした空気を穏やかに感じさせてくれました。
右手にある受付で支払い済ますと、『一階』にある浴場の場所を口頭で場所を伝えてくれたので、くるりと後ろに振り向き、目線の先にあった一階への階段を降りてリゾートホテルのようなロビーを後にしました。
草津グリーンパークパレスの受付は建物の二階部分にあたります。
カーペットの床をサンダルですたすたと暖かく踏む足は軽やかで、奥に広がる館内の通路にまだ見えない浴場の姿を宿した胸を弾ませていました。
宿泊客の姿も見えない館内は、森の静寂を外から持ち運んできたようにしんと落ち着いていて、その中にオルゴールの音楽を優しく響かせています。
しっとりと流れる千と千尋の神隠しが脱衣場へ入るまで耳をゆっくりと打ち、懐かしいジブリの世界の湯屋の映像を頭の上に落としてくれました。
色鮮やかな花の写真が点々と続く地下の壁を横目にして、そこを濃い緑のような清々しい森の気分で歩き抜けると、少し薄暗の中に、ぼんやりと暖かい橙色を放つ間接照明に照らされた、男湯と女湯の文字が見えました。
中にすたりと入った先には、温もりある茶色と白が広がった、天井の高い脱衣場へと出くわします。
森に囲まれ仄暗くなった広い脱衣場では、高々と付いた大きなガラス窓から、昼過ぎの強い陽が白く暖かく光っているのが、手を伸ばせば掴めるくらい近くにあるように見えました。
光の周りには枝から伸びた深緑が、それを瞳に映すこちら側の胸に風流を感じさせました。
鼻先にはうっすらと檜の香りが柔らかく漂い、自然を頭の上にそっと落とします。
右手は浴場
壁についた換気扇が大きな音を立てながら、空気を循環させているのが耳に激しく聞こえます。
屋根は三角、茶色が暖かな檜造り。高さが7mくらいと言ったところ。
伽藍堂たる開放感は女湯の先の方まで頭の上で繋がっており、広がる天井を視線の遠い向こう側に並べました。
■浴場

朧気に浴場の影が見える擦りガラスが入った引戸をがらがらと開けました。
すると目の前には、大きな大きな石造りの浴場と、浴槽から立ち上がる湯気、がらんとした高い天井、窓ガラス越しに設けられたバルコニー、その向こう一面に広がる緑鮮やかな木々、背後にうっすらと白い大気の中に並ぶ山々、柔らかな檜の香り、ひたひたと鳴り響く温泉の落ちる音、
これらが一瞬のうちにするすると目鼻耳から入り込み胸を高鳴らせました。
浴場は約7.6m×7.8mの長方形。
床は3㎝角ほどの赤の御影石を辺り一面にぶわっと広く敷き、細やかで几帳面な影をきらりと光る湯の表面に浮かべています。
畳まれた御影の肌はざらりとしていて、それをひたりと踏みつける足に、心地よい刺激を終始送りつけてくれました。
天井と目の前に広がった景色と相まってかなりの開放感を味わえます。
壁は灰色で長方形の石タイルを硬く重厚な面持ちで次々積み重ね、巨体で重い浴場を、がっしりと枠取って支えているよう。
正面のガラス窓は壁一面にはめ込まれて、すぐ目の前に緑のカラマツや、真っ白な白樺、さらさらと揺れる細やかな楓が、百花繚乱の風景をこちら側へ届けてくれます。
三角屋根の天井まで達する大きな窓からは爛々と陽が照り、浴場全体を朗らかに明るくしてくれました。

天井は檜造りの三角屋根が高い位置にばさりと被させられていて、圧倒的な広がりをあちこちの方向に作っています。
ずしりと音を立てそうな太い茶色の梁は、頭の上で柔らかき重みを女湯へ長く真っ直ぐ走らせ、見事な存在感を心に与えてくれました。
梁から斜めに架けられた筋交が三角形を幾つも空に作り、高い所でささやかな芸術の模様を描いて、それを眺めるこちら側を感心の渦へとそっと導きました。
【源泉・浴槽の造り・大きさについて】
草津グリーンパークパレスで使われている源泉は万代鉱源泉。
草津にある6つの源泉中もっとも酸性度が高く、殺菌性の高い温泉です。
酸性を表すPHは1.6。10に近づくほどアルカリ性。
石造りの浴槽は二つ、長方形になるよう横に並んでいて、合わせて約2.5m×4.6mの大きさ。
小さい方に二人、大きい方に4人と、計6人くらいが入れます。
小さい方のがぬるく、大きい方のが熱くなっていました(源泉はどちらも万代鉱)
浴槽は、赤み掛かった石で出来た幅20㎝の浴槽縁を、温泉の跡をその肌上に白く浮かべながら、ぐるりと一周回して湯船を囲っています。
手前側の出入口には高さ30㎝くらいの石段が沈めてありました。
浴槽底は薄い灰色の石タイルを綺麗に張り並べ、つるりとした清潔さを湯中に落としています。
清々しく輝く湯面からは白い湯気がもくもくと立ち上がっており、ゆっくりと湯面を漂ってから、それが全て換気扇に吸い込まれるように同じ方向へと渦を巻くようにして規則的に流れていました。
【色・湯温・指触り】
ゆらゆらと揺れるお湯は浴槽底まではっきりと見透かせるくらいで、湯口の下から始まる波の波紋も、柔らかな人肌のしわみたいに綺麗に現れては、湯面の上で静かに浮き立ちました。
波紋は、穏やかに落ちた外の風景を大人しく揺らしては、その形をぐにゃりとした輪郭の無いものに見せています。
湯中(大きい方)へと左手を入れてみると、42℃ほどの湯温が感じられました。
草津温泉らしく気持ち高い湯温。
手に救い上げたお湯は、指の隙間から輝きを浮かべながら簡単にするすると逃げていきます。
指先に残ったお湯からは、はっきりとした温泉の滑りを確かに掴むことができました。
指で擦れば皮膚と皮膚を守るようにして穏やかにすれ違い、その後は指の腹へ、丸い柔らかみを仄かに残しました。
小さい方のぬる湯はおよそ38℃ありましたが、日に寄って1~2℃変ります。
【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】
きらきらと輝くお湯にそっと片足を入れると、その瞬間指の先から膝に向かってかあっとした熱が皮の表面を駆け上ってきました。
そのままもう片方の足を入れると、それは早くも両足全体にぐるりと回って、ぼうぼうと身を寄せて来ているよう感じられます。
湯中にある一段に腰をそっと据えると、へそと胸の真ん中に湯面が来て、浴槽底までゆっくりお尻をぺたりと付けると、湯面は喉辺りでそっと落ち着きました。
深さはおよそ60㎝。快適に入り続けることができる高さです。
すっぽりと湯中に浮かんだ肌からは、酸性のぴりぴりとした刺激を至る所で強く感じられました。
それは腕の周りや足の周り、胴回りなどは弱目ですが、全身にまで及びます。
草津に入ってきた湯の中でも一番!と言えるぐらいしっかりとしたお湯の当たりは、個人的に心地よいもので、もっともらしい温泉の片鱗を感じた胸は軽く弾みました。
ただ敏感肌な人には少し強すぎるので、心地悪い場合はぬるいお湯の方に入ると和らぐかも。
足元から瞬く間に熱を帯びてくる体は、全身に流れる血の巡りもあっという間に良くなり、心臓の鼓動がはっきりとした音をどっくんどっくんと耳に打ちました。
間もなく力が抜けた足は力なく浴槽内に投げ出され、だらんと真っ直ぐに伸びました。
浴槽の底は恐ろしい程つるつるした表面で足の裏を軽々と滑らせます。一切の凸凹を無くした石触りからも、やんわりと清潔感が溢れているような気がしました。
【香り】
両手に救いとったお湯を鼻先に寄せてぐっと嗅いでみると、そこからは癖の弱い穏やかな硫黄の香り。
鼻の奥へするりと入る硫黄は、薄い影みたいに見失いやすいあっさりとした香りで、ふわりと意識の外へと消えるもの。
天井から降り注ぐ檜とは、お互い喧嘩する程強い主張がないので、鼻先にて自然と舞い踊りました。
【味】
のっぺりと平たい湯口から流れ落ちてくるお湯を指に取ってぺろりと舐めれば、口内で檸檬に似た酸味を味わえます。
えぐくもなく、苦くもなく、甘くもないそれは、砂糖を加えない純粋な檸檬その物の様な酸味ですが、随分と軽い酸味だったので、頬の肉が引っ張られる様な凋落はありません。
少し気の抜けたような檸檬だとも思えました。
【肌触り】
温かきお湯の中をゆらりと漂う腕をそっと撫でると、つるつるとた膜に覆われた温泉肌を楽しめました。
掌が容易に滑るその肌触りは、大福のようにすっと皮膚を流し、滑らかの奥に肉の柔らかさをはっきりと見せてくれます。
やんわりと落ち着いた肌を撫でる心は丸く穏やかになり、口から吐き出される息も細長く静かなものになりました。
湯船に浸かりながらふと窓の上に目を配ると、カラマツや白樺の木が天に惹かれるようにずんずんと高く伸びているのが見えました。
その下ではそよ風の元に立った楓が、ちらちらと繊細な動きを、細やかな葉に合わせながら揺らしているのが見えます。
長閑な目を湯の上に落とした時には、湯面からふわりふわりと舞い上がって生まれた湯気が、霧の深い早朝の朝をそっと描いていました。
じっとりと感じる熱も体中にめぐり、意識も肉もぼうっとした朧気に達する頃には、花鳥風月を浮かべている目の前の林も、ゆっくりと息をしているかのように映り込みます。
胴から伸びた枝はまるで、こちらの深い息の動きから生まれた肩の上下運動のように、縦にふわりふわりと動いて、葉をゆっくりとした速度で扇いでいました。
気持ちまで暖かくなった身体を幅のある浴槽縁へくたりと並べ、しばらくこの景色を鮮やかに眺めていました...
直ぐ隣では湯口からとぽとぽと流れ落ちた温泉が、依然としてか弱き音を抱え、優しく耳元に届けています。
高い雲がゆっくりと流れる外の世界は、頭の中で真っ赤に咲き乱れる紅葉をもたらし、それが過ぎた頃には、真っ白な雪化粧の世界を、ゆっくりと未来に向かうかの様にもたらしました。
無意識に流れるこれらの景色は、すっかり柔らかくなった頭の中で心地よく描かれ、想像に取り憑かれた目は、いつまでもガラス窓の向こうから離れることができませんでした。
今回の湯浴みでは、この外に映った景色に青天の霹靂を見出したことが、一番喜べたように思えます。
内観含む草津グリーンパークパレスの雰囲気(まとめ動画)▼
【混雑具合】草津グリーンパークパレスは穴場!
草津グリーンパークパレスは日帰り温泉をやっていますが、どうせなら空いている時間帯に行きたいですよね。
安心してください、草津グリーンパークパレスは人目に付かない森の中にあるため、草津温泉の日帰り温泉でも穴場!
静かな湯浴みをしたい人や、観光客が多い週末で困った時は持って来いですよ。
2020年9月23日(水) 13~14時
・本人含め二人のみ(70代の方でした)
基本的にチェックイン前、且つ11~13時のお昼時はどこも空いている傾向。
混雑を避けたいならこの時間帯を狙うが吉。
施設情報を含む草津グリーンパークパレスまとめ
草津グリーンパークパレスはコスパの良い温泉ホテル。
周辺環境は静かで、湯畑近くの日帰り温泉ではあまりない駐車場付き。
徒歩でも行く事ができ隣には散策に散策に嬉しい『レクの森』まであって湯上り後は、
そのまま草津温泉の自然を涼しく感じられます。
湯畑周りは繁忙期や週末はどうしても混雑しやすく落ち着けない時もあります。
せっかくゆっくりしに来たのにお風呂の中が観光客でいっぱいではちょっと残念ですよね...。
そんな状態で温泉に浸かるくらいなら、みんなが知らない簡単に行ける穴場へ行くのが正解。
ということで、困った時は迷わず草津グリーンパークパレスへ行って見ましょう!
住所 | 群馬県吾妻郡草津町大字草津464−523 (湯畑から徒歩15分) |
駐車場(日帰り入浴者) | 有り |
料金(大人) | 700円 (小学生までは400円) |
営業時間 | 12~15時 |
源泉(掛け流し) | 万代鉱源泉 |
泉質 | 酸性塩化物硫酸塩温泉 |
PH(水素イオン指数) | 1.6(酸性)殺菌・ピーリング効果 |
効能 | 神経痛、関節痛、うちみ、やけど、慢性消化器病、病後回復期、美肌、慢性婦人病など |
設備 | 無料ロッカー・シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤー |
その他 | ・コロナ現在は行く前に要問合せ(営業時間の確認)・内風呂のみ |
HP | 草津グリーンパークパレス |
TEL | 0279-88-3960 |
眺望 | 森林・山々 |
草津温泉バスターミナルからの行き方▼
湯畑から行くと急な上り坂が続きますので御注意を!
車の人は草津温泉スキー場かセブンイレブン群馬草津東店からベルツ通りを通って行くと、比較的道も広いので空いていることが多いと思います。
リゾートホテルようなロビーで、リゾートホテルのように爛爛と明かりを取る草津グリーンパークパレスは、喧騒からもかなり離れているため、数ある草津温泉の宿の中でも特にゆっくりとした時間を過ごすことが可能。
そんな優し気な場所で一回くらいは泊ってのんびりしたいものです。
ということで、できるだけ宿泊費を抑えれそうなじゃらんで草津グリーンパークパレスの宿泊相場を調べてみました▼
今現在は「Go To トラベルキャンペーンにより宿泊費が35%割引」、落ち着いたお宿に安くのんびりと泊まれるならばそれに越したことはありません。
※10月3(土)宿泊のもので一名予約。表示価格は税込み。
- 10,670円
- Go To適用後 ➡ 6,936円
二人の場合 17,600円
Go To適用後 ➡ 11,440円 一人あたり5,720円
- 13,750円
- Go To適用後 ➡ 8,938円
二人の場合 23,760円
Go To適用後 ➡ 15,444円 一人あたり7,722円
※2020年9月23日調べ。
▼草津グリーンパークパレス周辺は紅葉時期も楽しめます(記事内ロイヤルコース参照)
▼中学生くらいのお子様をお持ちのご家族はアスレチックもおすすめ【草津温泉ホテルヴィレッジへgo!】
▼ペット連れの人は近くのペットインホテルに泊まって簡単アクセス
【行くのも戻るのも超簡単!】草津グリーンパークパレスには100円バスで来ることもできるよ!
ワンコインバス(1回100円)
入浴後は一階にある卓球広場に、椅子とソファがあるのでそこでくつろぐことができます。また二階のラウンジでもゆっくり休憩可能。
どちらも広いので、湯疲れした体を休めるには最適でした。