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【日帰り温泉】草津ナウリゾートホテルのお風呂を詳しく紹介

草津ナウリゾートホテルの入口にある看板

こんにちは、温泉の町である群馬県草津町在住の公太です。

先日草津ナウリゾートホテルで日帰り温泉を体験してきました。

日本三大温泉の一つに数えられている草津温泉には、たくさんの日帰り温泉があります。

草津全体には小さな温泉宿から大きなホテルまであり、使われているお湯・風呂の造り・収容人数・眺望など風情も風流も違うので、各々個性的な湯壺で体をじっくりと温められます。

今日は日本を代表する温泉宿の中から、自然味溢れる高台にあって、送迎バスがあって、露天風呂もついている、何かと便利な『草津ナウリゾートホテル』の日帰り温泉を紹介します。

毎日やっているので、草津の日帰り温泉でどこに行こうか迷っている人、忙しい日々を過ごし時間が無くて決めかねている人には特におすすめです。

記事内の情報はは2020年10月20日現在のものです。

【基本情報】草津ナウリゾートホテルの日帰り温泉を紹介

草津ナウリゾートホテルの玄関前

まずは日帰り温泉の基本情報を、草津ナウリゾートホテルのこと自体も含めて紹介します。

設備・日帰り温泉の料金はもちろんのこと、混雑具合も書いておきました。

住所や地図などは最後のまとめに、細かすぎる温泉体験談は後半に載せてます。

草津ナウリゾートホテルとは

草津ナウリゾートホテルは、日本三名泉の一つで有名な群馬県草津温泉にある、温泉付きの大型リゾートホテルです。

湯畑から送迎バスにて7分程走った、森林浴を楽しめる高台にあって、森に深く囲まれている環境から紅葉を含め、草津の花鳥風月を春夏秋冬愛でることができます。

歩くと20分少々かかってしまいますが、晴れ渡る空の元歩く草津温泉も気持ちがよいものですよ。

リゾートホテルというくらいなので建物は非常に大きく、全体的に洋風でお洒落、設備に関しては、ここで挙げきれないほど日常で楽しめる物がたくさんあります。

例えばテニスコート・パターゴルフ・プール・カラオケ・ゲームセンター・エステ・卓球・キッズスペース・アートギャラリー・レストラン(4つ)・もちろん貸切風呂含む温泉などなど..およそ温泉とは離れたものもありますが、小さいお子さんを連れた家族には助かりますよね。

休憩スペースもゆとりがあるので、湯上り後はソファや椅子にくたりと座りながら、センスの良い空間を風流に感じることができました。

温泉に関して言えば、内風呂・露天共に岩造りとなっているのですが、やはり、と言うか当たり前の様に広かったので、草津の風を肌に感じながら、悠々と温泉で温まることができました。

露天風呂には松や楓、もみの木など草津の季節感みなぎる風景があり、湯壺に浸かりながら青や緑の息遣いを、ゆっくりと眺められます。

源泉に関しては草津の湯で一番強酸性の『万代鉱』を使っているのでにきびやアトピーなどの人に特に合っていますね。

つまり衣食住と言う所と、温泉に於いて何不自由のないホテルで、終始滑らかな時間の流れで、ゆっくりと安心して草津温泉を味わうことができるのが草津ナウリゾートホテルなんです。

※バスの時刻表はまとめに貼っておきました。

営業時間・料金【日帰り温泉】

草津ナウリゾートホテルには一般に使われる大浴場の他、穏やかな時間をひっそりと感じられる貸切露天風呂があります。ちなみに全てタオル付でした。

  時間 料金(税抜き)
日帰り温泉 14~翌11時 ・平日 1000円 小学生までは500円
・繁忙期含む土日祝 1200円 小学生までは600円
貸切露天風呂(5つ) 24時間 ・45分 4200円 ※宿泊者は全て1000円引き
・60分 5200円
・100分  7400円

・貸切露天風呂は土曜・日曜・祝日・特定日(GW・夏季・年末年始)は1室あたり1,000円増し
・2020年8月1日~8月31日は夏季特定日


※日帰り温泉は電話予約不要ですが、貸切露天風呂は要確認です(番号は一番最後のまとめ参照)

ちなみに上記以外にも「ランチ付き(またはディナー)の貸切風呂(または日帰り温泉)」やエステ付のプランなんて言うのも公式HPにありました。選り取り見取りのプランは下記を参考にしてください。▼

草津ナウリゾートホテル公式HP

貸切風呂の様子▼

駐車場(日帰り温泉利用者用)

草津ナウリゾートホテルの駐車場

草津ナウリゾートホテルは全ての施設利用者が無料駐車場を使えます。

大きいので停めやすいし、これなら草津温泉に車で来る人は余計な事を考えないで済むので気が楽ですね。

大浴場の混雑具合(平日 火曜日)

大きなホテルの大きな大浴場と言えども混雑具合は気になりますよね。

念のため僕が入った時の混雑具合と、入浴者の年齢層(客層)を載せておきました▼

2020年10月20日(火) 15~16時

入浴者数 : 常時五人程度

年齢層 :20~60代

客層  :家族・単独(おそらくカップル)・友達同士

ここまで大型だと独泉はほぼ無理に等しいですが、それでもなるべくゆっくり入りたい人は食事時である11時~13時、もしくは18時~20時あたりに行くと良いかもしれません。

※草津温泉では概ねどこもこの時間帯が空いています。

草津ナウリゾートホテルで味わう温泉の魅力

草津ナウリゾートホテルの露天風呂
公式HPより引用(男湯)

詳しい体験談を最後に話す前に一旦ここで、草津ナウリゾートホテルの温泉で魅力的に感じたことを簡単にまとめておきます。

この後に書いた体験談は正直詳しすぎるので長文です。読むのがめんどくさい人はここを読んだら最後の『まとめ』に飛んで下さい。

※温泉通や眺望などこだわりの強い人は体験談をご覧ください。

草津ナウリゾートホテルにある温泉の魅力は何と言っても、露天風呂から望む美しい庭園の風景でした。

広い露天風呂に悠々と横たわった手入れの行き届いた庭園は、温かい体をこしらえた意識の中で、ちらちらと色鮮やかに映り込みます。

晴れた日の松・もみ・楓が草津の天下に鮮やかに立ち尽くす様には、心は見惚れ、目はその場所へ深く釘差されました。

枝に並ぶ繊細な葉の隙間から、爛々と照る日差しを目にしとやかに受けて、岩の上に並べる体はじっとりと温かく、足元から暖かき湯をたっぷりと飲み干すことに時間を費やしました。

草津温泉特有の熱いお湯が苦手な人でも、長湯を助長するくらいに丁度良く調整された湯壺は、時間の流れを忘れさせて湯浴への没頭を誘います。

いつまでもいつまでもぼうとしながら首を倒して佇んでしまう。

草津ナウリゾートホテルでは、そんな居心地の良い景色に巡り合いました。

もちろん夜の雰囲気も良かったです。

女湯はこちら▼

【体験談】草津ナウリゾートホテルの日帰り温泉

草津ナウリゾートホテルの建物外観

ではここから実際に入った温泉について、場面場面で細かく切りながら詳しくお話します。

長文なので読むのが少し大変かもしれないですが、ここを読んでおけば草津温泉まで来て「自分好みの温泉じゃなかった」という事は避けられるので、こだわりのある人は見といて損にならないと思います。

ホテル入口~脱衣場

ごとごと送迎バスに揺られホテルで降りると、秋吹く風の空がなだめる、暖かく立つ草津の樹々が、かさかさと小さな葉を泳がせていました。

紅や黄をちらつかせる葉は見上げる空にはらはらと漂って、ひたりと地面に落ちたならば、肌を焼き目を細めさせる強い陽に混じって吹く風の、リズムに合わせてまとまった川の如く流れの趣を、さぁぁぁと立てていました。

鳥の声が空の青を鋭く貫いてひっそりと耳に響きます。

14時近くになると、入口にはお客を迎え入れるホテルマンが並び、穏やかな天下の元にこやかに館内へ通されました(早めに入ってもラウンジで待つことは可能)

※横並びの写真はスマホを横にすると見やすいです。

自動ドアを抜けると、天薄茶色の木造りがとてもとても柔らかな館内が、遠くお洒落に広がります。

頭のもやを消し去るようなクラシックピアノが耳に優しく響き、目の前には、ガラスの中に赤く灯る炎が、敷き詰められた撒きの中心で横並びに揺れていました。

広いカーペットを暖かく踏みながら右に見えた受付へ行くと、一階に大浴場があって、日帰り温泉の受付はそこで行うとの説明を、地図に描いて受けました。宿泊者と受付が別なんですね。

伽藍とした異国情緒漂う平日の廊下をエレベーターまで長く行き尽くして、一階に降りたならば、相変わらず洒落た高い空間を通り過ぎ、両手に飾られた風流な絵を肩ですたすたと切って更に奥へ奥へと進んで漸く、大浴場の受付へとやって来れます。

道中には絵画がインテリアの飾り物が多いので、すっかり目を奪われ足を奪われました。

入口では先に靴を下駄箱に閉まってここまで来るのですが、広すぎて言葉をいくら出し尽くしても分からないと思うので、この辺は動画をご覧くださいm(_ _)m

趣味の良い人の頭の中を具現化したお洒落な受付場所は、大きなガラス越しの直下に温水プールを望めることで更に空間がぐうと押し広げられ解放感を得られました。

長いソファの目の前では、薪が燃える音のする赤い木のオブジェが、ぱちぱちと弾ける音を細く立てて耳を惹きつけました。

その他にも黒い籐で編み込まれた真っ白いリゾートのようなソファや、チークで造られた薄茶色を帯びる丸椅子、それとベンチ椅子の点々と置かれた長細いラウンジ空間は一見、海外の一部に出くわしたような印象で、草津温泉とは一線を画していました。

なのでこの辺は、木造建築の織りなす温泉街の風情とは顔が離れるので、人によって好き嫌いが大きく分かれるかもしれませんね。

受付を済まし貸しタオルを預かって進んだ脱衣場は、象牙色の床に白の壁で広く纏められ、天井高は2.2mと一般的ですが、掃除の手が隅々まで行き届いており清潔感がたっぷりとありました。

正面と右の壁に洗面所、左手にロッカーを備え、二つを幅広い通路で綺麗に分けています。

ロッカーはプールとかにあるような、上下二段の縦に細長い鍵付きの物を、70個くらいずらりと並べています。

L字に合わせて10個ほど並ぶ洗面所には、ドライヤー、化粧水、乳液、その他綿棒などなど、一般的なものは揃い、不便な色は特にありません。

鏡は壁沿いにL字を描くように長く繋がっているので、白色と清潔を多く含んだ空間は伸びるように目に放たれ、より広々と見えました。

最初この脱衣場へ入った時、だだっ広い空間に誰もいなく、浴場の影も形も見当たらなかったので一旦荷物を置くだけの場所かなと思いましたが、暫くして、地下に降りる階段から裸の人が上がってくるのが見えたので、なるほどと言う確信が腑に落ちました。

草津ナウリゾートホテルの脱衣場
公式HPより引用

大浴場~

草津ナウリゾートホテルの大浴場
公式HPより引用

脱衣場からガラス扉を開けて地下に続く階段をすたすたと降りていくと、橙色の照明がぽっと灯った、洗い場の並ぶ大浴場が目線の先に映ります。

引戸を横に引いて中に入ると、ふわりとした熱い風が、そっと肌に吹きました。

がらんとした大浴場は、全体的に薄ぼんやりと落ち着いた夜の趣があり、温泉街を匂わせる暖かい灯りが、辺りを広く支配しています。

ひたりと踏む濡れた石タイルに、綺麗な石造りの洗い場を折って並べ、外の景色を背負う岩風呂が、天然の色をごつごつと浮かべて大きく鎮座しています。

瞬間的に捉える浴槽の数も4つあり、その大きさにうわと驚く心が付いてくる様子を、ありありと感じました。

先客が数名いる浴場に、さぁぁぁと打ち付けるシャワーが遠く耳に響き、艶のようなイメージを浴びせられた意識が、自然しとやかなるものを低く落として、石畳に落ち着いた足を、ゆっくりと奥へ進めさせました。

岩の隙間を流れ落ちてくる温泉は、滝のようにざあざあと流れ落ちて、熱の流れる空間に、湯あみの音頭を温かくとっていました。

浴場は約10m×12mでほとんど長方形、左手にL字を描くように仕切り付きの洗い場を10個並べ、曲がって尽きた先の正面に横長の岩風呂、そして露天風呂に続く焦茶色の道を細く一歩挟んで、右側にまた少し小さめの岩風呂が一つ、その手前に水風呂を冷たく置き、サウナが隣にあります。

浴場の真ん中には更にジャグジーがあって、マグマのようなうなりをぶくぶくと立てながら、小さく佇みました。

背中合わせにL字に並ぶ6個の洗い場がそこにもありました。

床は正方形の硬い石タイルを、灰を起点に薄く流れるような色合いで艶々しく並べ、ひたひた歩く足裏に滑りを持った、綺麗な丸い感触を柔らかく持ち寄ってきます。

回りは腹くらいまでの高さにある壁を、綺麗な薄茶色で清々しく染め、そこから上を重厚な焦茶でしんと染めては、優しき木目で浴場を取り囲んでいます。

天井は壁と同じ木目を少しくすませ、洗い場側に2.2mくらいと低く見て、湯を温かく含んだ天然の岩風呂の上では黒く吹き抜けて、3.4mくらいと高く見ます。

天井のすぐ下では、高々と黒い梁が四角く交差して、屈強な面持ちで空を貫いていました。

暗い中で白く立つ湯気がほんのりと流動する浴場では、水々しい濡れ髪の空気も四方八方にべったりと張り付いて、居心地の良い湯あみを熱く生み出しました。

【源泉・浴槽の造り・大きさについて】

草津ナウリゾートホテルで使われている源泉は万代鉱。

草津温泉で主に使われる源泉の中でも、歴史は一番新しく、湯量が一番に多い源泉です。次いでに酸性も一番強い。

浴槽は形無き形の岩風呂なので大きさを測るのは難しいですが、入れる人数で言うと小さな風呂が5人、次に大きいのが8人、ジェットバスが4人、水風呂は2人と言った所。

浴槽の底は8㎝角くらいの石タイルを湯の中に透明に畳んで、次から次へと流れ落ちてくるお湯を溜め込んでいます。

小さい方の風呂は、目線ほどに積み上げた岩の隙間から温泉を、滝の落下の如く強さと速度でざぁざあと湯面に突き立て、大きい方の風呂は、剥き出しの配管から、じょろじょろと暖かい音を響かせて、湯を優しく注いでいます。

絶え間なく落ちる温泉が美しき波紋を広げ、そこから白き湯気をむくりと立て、どこからともなく吹く風が、ふわりと湯気をさらっていっていました。

岩は互いに少し茶を含んだ不揃いな色、不揃いな高さの灰を湯中にごろんと転がし、肉が落ちてくるのを待っています。

草津の強酸性に朽ちた岩は温かく湿り倒れ、濃く塗り潰された暁にはざらりとした肌も、柔らかな温泉衣を纏っていました。

【色・湯温・指触り】

お湯の色は無色透明、ガラス窓の外から陽が暖かく突き刺さって、揺れる湯面がきらきらとした輝きを宙へ放り投げています。

爛々と輝く陽は乱反射して、ゆらゆらとする光の波紋が壁を揺らしました。

盤石の体制で整えられた湯は温かく溜まり、先に湯浴みする人の顔をどろんと崩して、今度はそれを雪崩のように流しています。

手をそっと差し伸べてみるに迫り来るお湯は約39℃のぬる湯、そして小さい方は41℃と、二つの湯温が、自分の調子に合わせて楽しめるようになっていました。

扱いやすく容易に入れる湯温は複数ある湯壺に対して、次から次へ転々と腰を下ろして移り変わる景色と、肉の底に積み重なる火照りを順繰り楽しませてくれました。

皮膚を土台に過ぎる湯の残したものは軽い滑り気で、割とあっさりとした指感触です。

万代鉱源泉らしい佇まいは、霞の如く存在感でさらっと温泉心に華を添えます。

向こう側を透かして見せる湯は、すくい上げる手からするするとこぼれ落ち、それが湯舟に帰ってはまた体を温める。そのようなものでした。

【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】

温かさが埋め尽くすお湯へどぼんと入れば、暖かき安心が衣になって皮膚を包み込みます。

底着く足裏を温泉に溺れた石の滑り気が戯れの色を塗ります。

湯中をざぶざぶと歩く温かい足は、腰をゆっくりと据える場所へ暖かく向かいました。

ぬる湯の底へ引きずり込まれて体全体を温泉漬けにすれば、前腕や上腕、胴回りに、ぴりりとする酸の刺激が楽しめました。

如何にも草津温泉らしさを主張する刺激は、温泉の笑みをゆらゆらと描きながら、訪れた先で軽い挨拶を交わしていきました。

湯面がどの辺りで穏やかに腰を据えるかは場所によって様々、時には顎あたりで、時には首辺りでと、行き着く先で入り変わり立ち代わり体を深みにはめていきます。

なので湯壺を彷徨う体は、湯中にある段々に落ち着くことも多く、ぞりぞりとした肌に心地良く背中を傾けては、ふわふわと川に流れる葉のように悠々と伸びて揺れました。

【香り】

透明なお湯を強く吸い込んでみると、浅い硫黄の香りが鼻奥へするりと訪れます。

しかしそれは本当に軽く薄い硫黄臭で、熱心に心を傾けて漸く招き入れ入れることができます。

意識を離せば空に舞う湯気のようにうっすらと雰囲気に混ぜって、全体の調和を後ろでとるかのような、灰色の存在感を帯びていました。

【味】

次々と湯口から流れ出るお湯を熱く手に取り、並んだ皮膚をぺろりと舐めれば、甘酸っぱい梅干しのような味が舌先に感じられます。

酸味は柔らかくて、眉をひそめることも頬の肉を引っ張ることも無く、表の輪郭だけを強く表しては、靄の中にさらと消えました。

【肌触り】

指にしわが浮き彫りになる頃腕の皮膚をするんと撫でたら、ぬるぬるとした温泉衣が、全体へ細く着せられているのが分かりました。

じんわりと火照る体は温泉の面を薄く纏い、にやりと湯壺で笑います。

暖かき喜びは全身に巡り、ぬるぬるとした人肌と、ぬるぬるとした岩肌が、折々湯の中で触れ合いました。

火照る瞳が遠くを好むようになると、鮮やかな赤い血が巡る体も随分柔らかなものに出来上がりました。

草津の秋空に細かく動いていた寒い肺もその時にはすっかり落ち着いて、のろく動く肺が、細長い息をふうと外へ吐き出します。

真っ白い湯気と合わさる息は、くたりと垂れる瞼が作り出す細い世界の中で透明に漂いました。

こうなれば、温泉街の橙色で浴場を染め上げていた朧月が、頭にぐにゃりと落ちているようにだんだんと思えてきました。

喉から押し出て顔に帰る焔をかあっと感じて、探し当てた岩の上に体を穏やかに並べていたこの時は、風流に感じていた露天風呂の景色も、より一層しとやかな滴で綺麗に横たわっていました。

露天風呂

草津ナウリゾートホテルの露天風呂
公式HPより引用

熱に蓋をした体を起こして、露天風呂への扉をがらりと引いて外へ出ました。

外気に触れる肌上を秋空がすっと駆け抜けて、秋模様を差し込みます。

長く突き出た真っ黒い屋根の先にある、白く揺れる湯気越しに、緑溢れる庭園が風流な趣を真っすぐに伸ばして見せます。

硬い岩を冷たく踏む足は寒く進み、数歩で温かき園へ到着することができました。

青い空の落ちた天下には、細く刺す松や繊細な楓、そして冬の雪化粧を白く彩るもみの木が、高々と植え付けられて広がっています。

その周りを重たげな色味をした焦茶の板張りが、2.5mほどの高さでぐるりと囲い込んで、緑を引き締めています。

大小様々な大きさの岩が様々な高さでごろごろと横たわり、灰色を帯びた中に波紋の流れる湯壺を作って、ゆらゆらと湯気を空に放っていました。

湯壺は岩で大きく真ん中を真っ二つに斬っています。

それぞれが細長く手前側に五人、奥に五人と合計十人が入れるくらいの大きさがあります。

底面は白く塗りつぶされており、のっぺりとしたなだらかものが、丸く湯中を伸びているように思えました。

手前の左側には湯畑にあるような木製の湯樋があって、割と低い所にある口から湯をとぽとぽと垂れ流しては、穏やかな波を湯面に広げています。

段々になった柔らかな木樋は、継目や落ち行く隙間から白い煙を暖かく吐き出して、眺める瞳の裏を熱くしました。

奥の岩風呂では、絶壁肌の龍王の如く強さの岩肌から高く滝が落ちて、足元にある、池の様に囲われた湯面をばしゃばしゃと鳴らしながら深く突いていました。

草津の酸により岩は所々ぼつぼつと変形し、撫でるとちくりとした、怒気を含む刺激を時折返します。

湯舟の半分は黒き屋根の天下に、もう半分は青の天下に座して、思い思いの気分で湯浴みを楽しめるようになっています。

これらをぼうと眺めた後、せっかくなので、屋根より突き出た湯壺にざぶざぶと温かく行き、樹々に目を配るような向きでそっと腰を下ろしました。

湯温は41℃くらい、深さも胸の低い所で静かにおさまったので、すっかり下地の出来上がった肉にはとても優しいものでした。

50㎝も無いくらいだと思います(ちなみにもう片側の湯壺は55㎝くらいでした)

首をこくんと後ろに倒して見上げる草津温泉の空は静まり返っています。

この日は風も吹かず、葉も音も立てず、鳥の鳴き声とお湯の音だけが耳を優しく叩きました。

緩んだ目で遠く見つめた緑の上では、どこからともなくやって来る鳥が時折枝に舞い降りて、器用に枝から枝に飛び移っていました。

枝にぶらんと垂れ下がる、一見すると蜂の巣に見えなくもない丸の間接照明が、何個も何個も空に散って宵の湯浴みを誘います。

湯の溢れる、しんとした世界に身を置くと、心も自然な形で柔らかく高い場所へ繋がれます。

高い場所からは、白い光が緑の隙間からちらちらと瞳に細く降り注ぎます。

まだ紅の色づきを見せないない楓は頭の中に秋を運びます、ちくちくと宙に浮かぶもみの木は冬を運びます、横たわる灯篭の口は深い夜を誘います、それぞれが百花繚乱の世界に風流を散らしていました。

空想のうちに描かれる物語は多岐に渡り、温かい肉をこしらえた体がそれを天然に生み出します。

ぶらんと伸びる足は温かい湯が自然に生み出します。

隣の露天風呂では湯浴みする女性が声を美しく空に流します。

視界を横切る湯けむりを透かしながら、春夏秋冬の蓋が開いて放たれた草津温泉をぼんやりと空に並べていました。

ぬる湯が長湯の手を引いて、芯に焔が太く灯りました。

じっとりと熱くなった身体を岩の上に固めて、無意識に白い湯気立つ皮膚をしんと見つめていました。

胸の中で日本の優しき趣を感じている時には、湯の音が常に耳元で、とぽとぽと温かく足踏みをしていたように思えました。

おまけ【宿泊情報】

草津ナウリゾートホテルの客室(ツイン)
公式HPより引用

さて、何かと便利な草津ナウリゾートホテルなので、中には泊まったらいくらかかるの?と思う人もいるかと思います。

なので、ここに宿泊費を参考までに載せておきました。検索は草津温泉が全般的に安かったじゃらんで行い記載しています。とは言っても、実際他のOTAと金額に大差はないので、例えば僕がYahooトラベルが使い慣れているならそっちを使うくらいです。

11月25(水)の宿泊、一名予約、二名予約の二通りを調べました。表示価格は税込みです2020年10月20日調べ

素泊まり
  • 8,800円
  • Go To適用後 ➡ 5,720円~ 

二人の場合 17,600円

Go To適用後 ➡ 11,440円 一人あたり5,720円~

一泊二食付き
  • 19,800円
  • Go To適用後 ➡ 6,435円~

9,000円

Go To適用後 ➡ 12,870円 一人あたり6,435円~

こうして調べて見たら分かりましたが、宿泊費が中々良心的ですね。特に二食付きなんかは素泊まりと比べると数百円しか変わりませんでした。

怖いくらい安いですが節約旅行の味方ではありますねw

とことん宿泊費を削りたい人はこちらのホテルもおすすめ▼

余談ですが、東京近辺から草津温泉へは意外とバスで来るのがおすすめ、知らない人が多いですが思っている以上に安いです。

どれぐらいお得かは下記の記事を参考にしてください。いずれまた草津温泉へのアクセス記事も書いたら貼ります。

最新のお得情報として、JR関東バスでは2020年11月30日まで申し込みは、クレジットカードによるネット購入で30%offになっていました

まとめ

それでは、この辺りで全てのまとめに入ります。

草津ナウリゾートホテルの温泉は
  • 料金は高いが毎日営業しているので都合よく使える
  • 営業時間が長いため、夜中でも受付をしてもらうことができる
  • 自然の趣がある岩風呂を露天風呂付で楽しめる
  • 内風呂も露天風呂も広く解放感があるので落ち着く
  • 送迎バスが朝~夜まで出ているので徒歩観光で来ている人も行きやすい

※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町白根750(湯畑徒歩約20分、バスターミナルから徒歩25分)
湯畑(湯畑草菴)から送迎バスあり➡時刻表(約7分で行けます)
無料駐車場 有り
日帰り温泉料金(税抜き)
(タオル付)

大浴場 ・平日 1000円 小学生までは500円
    ・繁忙期含む土日祝 1200円 小学生までは660円

貸切風呂・45分 4200円 ※宿泊者は全て1000円引き
    ・60分 5200円
    ・100分  7400円

※ランチ付きの日帰り温泉は公式HP参照

営業時間 ・日帰り温泉 14~翌11時
・貸切風呂  24時間
源泉(掛け流し) 万代鉱
泉質 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩・塩化物温泉(硫化水素型)
PH(水素イオン指数) 1.6(酸性)殺菌・ピーリング効果
効能 美肌、肌、慢性皮膚病、神経痛、冷え性、疲労回復、切り傷
設備 シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤー・髭剃り・化粧水・乳液
その他 ・貸切露天風呂は土曜・日曜・祝日・特定日(GW・夏季・年末年始)は1室あたり1,000円増し
・大浴場は電話予約不要(貸切露天風呂は要確認)・フリーWi-Fiあり
公式HP 草津ナウリゾートホテル
TEL 0279-88-5111
眺望 坪庭(楓・松・もみの木が高く生え青空が良く見えました)夜のライトアップされた景色を見るのもおすすめ

温泉の泉質について簡単に知りたい人は➡温泉部さんの「【1分で分かる】泉質と効果効能(適応症)一覧まとめ!療養泉は普通とは違う?」をご覧ください。

湯畑のバス乗り場(湯畑草菴)▼

草庵の建物外観

道路側から見た草津ナウリゾートホテル入口▼
※奥に広く、通り沿いから建物は良く見えないので、ホテル名の書いた看板を目印に探しましょう。

草津ナウリゾートホテルの入口

草津ナウリゾートホテルの日帰り温泉では、豪華絢爛な庭園を、湯浴みしながら温かく見つめることが出来ました。

丁度い湯加減で骨をどろんと溶かし、薄ぼんやりとした瞼でぼうと眺める温泉の時間は、とても穏やかであり幸せを感じられます。

露天風呂特有である広い庭に草津温泉の風がたっぷりと感じられるので、春夏秋冬楽しめる温泉だという事が今回体験して分かりました。

紅葉や雪の降る頃は特に美しい景色に出会えると思うので、またゆっくり訪れたいものですね。

本日の日帰り温泉は以上です。

どうもありがとうございましたm(_ _)m

観光をしたい人➡「【2020年】初めてでも安心♪草津温泉王道観光スポットと観光のポイントをご紹介!」

湯畑周辺食べ歩き➡「草津温泉街の食べ歩きグルメ!立ち寄りたいおすすめ店8選