こんにちは。誰よりも足湯を長く楽しむ公太です(^-^)
今日は草津温泉バスターミナル前にある無料の足湯を紹介します。
硫黄の香り漂う草津温泉には数々の名湯がありますが、その足湯を楽しむ事ができる場所が4つあるのをご存知でしょうか?
二つは夜のライトアップが美しい湯畑に、もう一つは無料共同浴場がある地蔵の湯に、そして最後の一つが草津温泉バスターミナル前にあります。
僕は昨日の夜、このバスターミナル前の足場を初体験してきたのですが、意外や意外にも、その周りの落ち着いた環境と足元の湯の温かさから「2時間」も居てしまいました。【2020年6月22日のこと】
これは無料足湯の中でも『間違いなく高品質な憩いの場だぞ』と感じたので、このバスターミナル前の足湯の良さを、出来る限り詳しく、そして余すことなく紹介したいと思います。
※地図や住所・効能等は一番下に載せています。
目次
場所と周りの雰囲気

僕がここへ来たのは辺りが暗くなった夜7時。
草津温泉バスターミナル前足湯は、草津温泉のメイン観光場所である湯畑から歩いて5分ほどの所にある、草津温泉バスターミナル内の角にありました。
信号機がある道路の交差点の横でもあるのですが、向かいには蕎麦屋の「益成屋眺庭庵さん」、その隣には電気屋さんの「早川電機商会さん」、また斜め向かいには「ローソン」があります。
バスターミナルは東京・大阪・軽井沢、また最寄り駅の長野原草津口駅から「電車とバス」で簡単来れるので、交通の便はかなり良いと言えるでしょう。
【周りの雰囲気】
バスターミナル前になるので、時期によって昼間はかなり人や車が多く通ります。特に繁忙期は。
僕は今草津町に住んでいて、明るいうちにバスターミナル前を通ることがあるのですが、やはりその立地と用途から、人や車のガヤガヤした「雑音が少し気にはなる場所」の足湯だなと思いました。
また、バスターミナルと言う3階建ての建物横にあるので、全体的な景観もちょっと無機質に影響されあまりよくない感じでした。
でもこれはあくまで全体が良く見える『昼間』の話。
足湯がある場所自体を切り取って見れば、その姿はとても木のぬくもりや風情があるし、夜になれば人や車も減り、更には『温泉街の照明によって、その姿は驚くほど違うものに変化する』んだってことが分かりました。
個人的なポイント
草津バスターミナル前足湯に行くなら、立地的に昼よりもガラッと雰囲気が変わる夜がおススメ!
足湯場所の外観

足湯がある建物は、寺や大きな自然観光公園の中にある東屋(あづまや)のような木の柔らかな雰囲気を持っていて、形が八角形になっています。
周りには、4階建てくらいの高さの白い白樺の木が何本も生え、それを遠くから見ると、木肌の白さが特に闇に映えて異空間に感じられます。
更に隣には、大層ではないのですが心落ち着く庭園があり、暖色に灯る庭園灯が一つ、水面を優しく照らして華やかさを演出していました(これによって江戸や京都に入ったような感覚を覚えました)。
僕は丁度雨上がりに来たので、庭園に生きる緑色の葉は雨のしずくできらりと艶っぽく、庭園灯の温泉街らしい温かい橙色が、よりその美しさを際立たせています。
水分を含んだ草木は匂いも濃くなり、深い緑の香りを漂わせていたので、目を閉じると、まるで自分が大きな森の中にいるような映像も浮かばせてきます。
落ち着くようないい匂いです。
なので僕としては、気持ち肌寒い雨上がりの日に来るのもアリ。足湯の場所が、硫黄臭以外にも更に楽しめますからね。

足湯場所の内観
小さな東屋風の建物の中には、こげ茶色をした八角形のベンチ椅子があって、その内側が足湯になっていました。
このベンチ椅子の表面、所々にある傷や木の剥げ具合が「昔ながら」を感じさせます。
ゆっくり座れる人数は16人て所。

八角形の中心には、大人の股下程の高さでできた(材質は石)天板が平らの湯口があり、そこからコップの水をゆっくり溢れさせるように源泉がチョロチョロと音を立て湧き出ています。
鎮座した石は六角形、天板には、温泉浴衣が特徴の草津温泉マスコットキャラクター「ゆもみちゃん」が描かれて、「ここが草津なんだ」と言うことを感じさせていました。
またその場所からは、温泉を意識せざるを得ない「硫黄臭」の良い香りと、温かい源泉の湯気が白くもくもくと立ち昇っていました。
全然どうでもいい話なのですが、この温泉浴衣の「ゆもみちゃん」が妙にかわいらしく見えるのは僕だけでしょうか?
最近毎日温泉に入っているせいか、強烈に惹かれていっていて、その内「ゆもみくん」になりそうな気さえします(笑)
う~ん。恐るべし草津温泉...
ちなみにゆもみちゃんの歳は常に22歳。永遠の22歳と言うやつらしいですよ(アイドルかッ)

話を戻します。
八角形の木製ベンチはおよそ50㎝の高さで大人の膝丈ほど、各頂点から天井まで丸柱が伸びており、屋根も宝玉型とは言えませんが八角形を作っていました。
天井高は5mほどで、これにより、外からの小さい見た目を裏切る解放感を感じることができました。
またその八角形が、木の造作模様を浮かべているので、綺麗な万華鏡を覗いているような不思議な気分にもさせてくれます。
天井付近の周りの壁は、木枠の細かい長方形の窓ガラスと、湯気を通す隙間が空いた格子でできています。
大小様々な長方形のガラスの中心には、ガラス職人が手書きで書いたような模様のガラスが、一枚際立つように入っていました。
ハートのようにも花模様にも見え、ちょっと何か良く分かりませんが(すみません)、落ち着いた暖かみのある絵です。

下側の壁は木製の格子のみで涼しくなっていて、圧迫感は全くなく、大きな間口で人の出入りがしやすい造りです。
これによって気持ちも広くなり落ち着けますね。
浴槽は、大小様々な大きさの石を集めて固めた、淡い灰色のがっしりとした石造りになっていました。
入湯してみて

それではいよいよ足湯に足を入れてみます。
白い湯気がもくもくと立ち昇り、硫黄臭も立ちこめていて、見た目にも温かさしか感じられません。
実際周りの空気もほんのり温かくて、それだけでもホッとします。
着泉...
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うん...。あったかくてとても気持ちがいい...。
足先からふくらはぎまで極楽の温かさが一瞬で駆け抜け、思わず顔がゆるりと緩みます。たまりません。
僕の体感ですが、お湯の温度は43℃、熱い湯は苦手ですが熱さの痛みも無くすんなりと入れました。
湯は綺麗な無色透明で、触った感じは肌触りもサラサラとしていて、ぬめりは残りません。
浴槽底は先ほどいった大小様々な石模様が、それぞれ微妙に違う段差を作っていました。
表面は、石その物の細かいざらつききがあって、その石のざらつきと微妙な底の段差が、足の裏を心地よく刺激します。これは気持ちいいです。
個人的には、機械で磨かれた様にツルツルとした石よりも、多少刺激のある石触りが好きなので、これは良いと思いました。
足湯の嵩はおよそ30㎝で、ズボンをふくらはぎ上まで捲れば濡れることはありません(僕は足を投げ出して濡らしましたが)
丁度良い高さの温泉が一瞬で足を温め、気持を昇天させてくれますよ。
僕は15分で肌が暖かくなり、そこからじわじわ体の芯が温まってきました。
また先ほど言ったように、八角形のベンチ椅子の頂点からは丸柱が伸びているので、そこに体を預けて足湯を楽しむ事もできます。これによってすごく楽。
足湯は背もたれがない造りがほとんどで、あまり楽な体制は取れませんが、このバスターミナル前足湯は違います。
体制にキツさを感じたら、丸柱に体を任せてゆっくりできるのが良い所で、個人的にはこんな単純な事がかなりの高評価で好きと感じました。
バスターミナル前足湯の大きな特徴の一つとも言えると思います。
丸柱はあくまで「軽く」体重を預けるくらいが丁度いいです。
丸いから全体重を預けると背骨がもろに当たって痛くなります。

更に続きますが、庭園を眺められる位置に座っての足湯が、ここでは一番良いと自負しています。
足が暖められと気持ちがリラックスしてきて、意識もボーっとしてきます。
この状態で優しく照らされた庭園を遠く眺めてると、シ~ンとした静寂によってかなり意識が引き込まれ、落ち着くと感じました(全てを許す慈悲の心が持てそうです)
足湯の隣を通る道路を照らす橙色の外灯が、点々と奥を照らし続けていくのが見えました。
目で暖色の外灯を手前から奥に辿ると、お店の光が一部集中しているのが見えますが、そこは控えめにも優しくキラキラ光って見えました(和菓子の清月堂さんの光でした)
この灯りが静かでものすごく綺麗です!風情ある草津の温泉街を感じるのに「最適な位置」だと思いましたね。
この景色を遠目にボーっと眺めていると、意識が別世界に入って、時間の存在を完全に忘れられました。
足湯の源泉が湯口から溢れ落ちる音が4つあり、これが心地よく耳にスルスルと入り続けるんです。
まるで自然の催眠術。気持ち良すぎます。
間違いなくこの安心感を出すのに一役買っていますね。

ちなみに夜のバスターミナルは、人通りも車通りもほぼありません(僕以外に足湯に来た人もたった一人のみ)
なので、頭の中を邪魔するものが一切なく、バスターミナルに居ると言うことを忘れた上で、存分に落ち着けます。
つまり結論としては、このバスターミナル前足湯に来るタイミングは「夜」が一番おススメなんです。
むしろそれ以外の選択肢が僕には無いと確信できました。
日が沈み人が掃け、心温まる照明が優しく灯った夜時が『一番最高の時』と言えます。
※夜更かしが苦手な人は、夜がまだそれほど更けていない宵でもいいと思います。

もちろんバス待ちの時間帯でも使えます。
でも昼間の顔を見て知っている僕としては、魅力が出るのはやはり静かな夜です。
段違いにその魅力を楽しめると思います。
そんな最高の場所へ最高の時間帯に行ってしまった僕は、気づいたらかれこれ2時間もそこで足湯を楽しんでいました(病気ですね)。
もちろん足を出したり入れたりしながらですが、想像以上に幸せを感じられた場所でした。
ちなみに、ここで一人でしっぽりするのもいいですが、人と夜にゆっくり話す場所としても使ってもいいと思いますよ。
そんな気がします。

ベンチ椅子に温泉が垂れてしまったら、手でシュッとお湯を切ることで簡単に掃けます。
水捌けがいいからすぐ乾いて座れますよ(^-^)
後は、出た時に足を拭くハンカチがあると良いです。
【草津温泉バスターミナル前足湯】
※スマホの人は画面を横にすると見やすいです▼
住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津28 |
営業時間 | 24時間 |
料金 | 無料 |
TEL | 0279880800 |
効能 | 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症 |
おススメ時間帯 | 夜 |
アクセス方法 | 【自動車・電車・バス各種】 |
HP | 草津温泉観光協会サイト |
注意点 (11月下旬~4月上旬) |
冬の草津は雪道になるから車の人は注意【雪道ちょっとアドバイス】 カメラで今雪が降っているのか見れます(一番リアル)【LIVEカメラ】 |
草津温泉バスターミナルへは東京・大阪・軽井沢からバスで簡単に来れますよ(^-^)



草津温泉バスターミナル付近の宿泊施設
草津温泉バスターミナル付近の宿泊施設も簡単に紹介しておきます。
二軒とも湯畑とバスターミナルの間あたりにあります。
お豆の小宿 花いんげん▼
全10室の和室でベッド式。畳だけど食事処も含めて椅子で過ごすスタイルっぽいです。
清潔感ある旅館と言ったところでしょうか。


赤ちゃん!キッズ!大歓迎の宿ゆたか▼
小学生は半額・ 小学生未満は無料・ほんとに小さい子が喜びそうなキッズコーナーがあるようです。
田舎の自宅にいる様な、楽な雰囲気がありますね。


最後に
草津温泉バスターミナル前足湯は、湯畑にある足湯と比べるとかなり屋根が広いので、雨の日でもゆっくり落ち着いて座っていられます。
もし運悪く天気が悪い日に当たったら、ここに来ればホッと一息つけると思います(∩´∀`)∩
以上、終わりです。最後までご覧いただきありがとうございましたm(_ _)m
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