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【ぐんま】草津温泉にある光泉寺とは【おみくじ・御朱印あり】

こんにちは、群馬県草津町在住の公太です。

湯畑から徒歩圏内で生活し、毎日のように温泉街の風景を目にしています。

草津と言えば三名泉で温泉があり、優し気な雰囲気の木造旅館があり、日本独特の浴衣姿がありと、落ち着くような風流な趣がそこら中に暖かく溢れ返っています。

湯畑はそんな日本特有の趣が集まる草津温泉のど真ん中の観光スポットな訳ですが、目の前の高い石段上にある光泉寺(こうせんじ)には、家族やカップル、お一人様など、若い人からお年寄りまで老若男女問わず、楽しそうに参拝しに行く人の姿がちらちら見えるんです。

日本温泉三大薬師とも呼ばれる光泉寺ですが、そこは一体どんなお寺でどんな雰囲気があるのでしょう?

本日は様々な形で温泉風情を広げる草津温泉の中から、草津のお湯にも深い関わりがある光泉寺について紹介します。

高台にある光泉寺に寄れば、一味違った湯畑の風景を持ち帰れるかもしれません。

本記事は主に光泉寺の雰囲気を伝えていきます。

【群馬県】草津温泉にある光泉寺(こうせんじ)とは

光泉寺とは真言宗豊山派のお寺で、草津温泉の守護寺とされています。

奈良時代に高僧の行基(ぎょうぎ)と言う人が居て、その人が草津に立ち寄った時に病人のために祈祷したところ、温泉が湧き出たと伝えれてきました。つまり草津温泉は行基が開湯したと言う事ですね。

その後草津は温泉地として天下の名湯を広めていく訳ですが、草津温泉を守るためから師堂を建立し、そこで薬師如来像を祀り、「草津山光泉寺」と名付けてから日本温泉三大薬師の一つとされ、西の有馬と共に、『東の草津』と呼ばれるようにもなりました。

光泉寺は、白根明神の別当寺として正治二年(1200)に草津領主湯本氏が再建したと言い伝えられている。

光泉寺僧職は鎌倉幕府から地頭職を賜い、寺領として白根庄の領有を許されていた。真言密教の寺院である。

鎌倉幕府滅亡後は南朝に仕え、僧兵を率いて合戦におもむいている。南朝の重臣らはこぞって白根大明神に神礼を奉納している。護良親王、新田義貞、楠正成、名和長年、北畠親房、等々である。

南朝衰特微ののち北朝に仕えた。

文明十三年、近衛道興の斡施によって「勅願寺」となって、後花園天皇の勅額、柏原天皇の震翰を賜っている。また、宗祇、宗長、近衛龍山らの草津湯治の宿所でもあった。戦国時代、光泉寺僧職草津氏は猿ヶ京合戦に参戦、功労により上杉輝虎から感状を賜っている。

草津山 光泉寺より

日本三大温泉薬師は光泉寺の他に、有馬温泉の温泉寺(兵庫県)、山中温泉の医王寺(石川県)があります。

湯畑前の高台にあり草津温泉をそっと見守っているのですが、石段を高く昇れば、暖かく横たわった湯畑の雰囲気をまるっと感じることができると思います。

これは湯畑を美しく眼下に眺める王道の景色で、一度でも湯畑に来たことがある人ならば知っているのではないでしょうか。

また光泉寺には、300年を経て世に出た仏様の「遅咲き如来」が祀られていて、これからもう一花咲かせたいと思う人に御利益があるとされています。

それに伴ったおみくじなどもあり、遅咲き如来おみくじ(300円)や、水引の花が入った華の筒みくじ(300円)を、温泉街のど真ん中で楽しく引くことができるんですね。

境内には草津町指定の文化財がたくさんあって、魚籃観音・釈迦堂・頼朝宮などが、静寂の漂う気配の中にずしりと鎮座しています。

その他にも「湯泉観音」「湯善堂」「湯浴み弁財天」「小林一茶句碑」など、草津温泉情緒を感じ、日本昔話のように温かい趣を添えるような物を、歴史の先に静かに見る事ができました。

と、まぁ、歴史についてはあまりピンと来ないと思うので、次で温泉旅行で来た時の観光としての見どころを伝えます。

温泉旅行としての見どころ

先ほど話した通り光泉寺は高台にある故、高々と湯畑を上から見下ろせます。

湯畑は圧力が強い(個人的感覚です)と感じるほど幻想的なライトアップが、漆黒の夜と優し気な湯けむりを毎夜、赤や青、白、緑で温かく貫いているので、それを天下に眺める瞳はきらきらと輝き、光を感じた心は景色に見惚れるかと思います。

もくもくと湯気を舞い上げる数本もの太い湯樋は、温泉街の暖かい橙色を長く遠くへぽつぽつと引き伸ばし、それをしんと見つめれば、自然と瞼に艶も優しく兆します。

一人でも、二人でも、大勢の家族でも楽しむ事ができる湯畑の優しい景色は、夜はもちろんのこと、明るい昼間でも穏やな気分にさせ、草津温泉旅行がもたらす柔らかい湯浴みの気分を更に高められたならば、心にある喧騒から成るざわつきは暖かい波でさっぱり洗い流され、悪いものが全て消えて行くような清々しい気分を感じられるんですね。

個人的な感想を更に述べるならば、夜に訪れる光泉寺のばんやりと灯る暖色の外灯が、周りにある豊かな自然の影を黒く強め、薄暗くはありますが、その隙間からちらちらと見える神社独特のしんとする趣は、なんだかとてもほっとするような心持になるので好きです。

その他光泉寺では、10月中旬から下旬の紅葉も美しく、良く晴れた秋空の天下にも紅く綺麗に輝きます。

「湯畑キャンドル夢の灯り」楽しめる

コロナ以前の光泉寺入口の石段は、「湯畑キャンドル夢の灯り」と言うイベントの度に段々一面が、暖色の橙色で温かく染め上げられていました。

キャンドルの数はなんと1200個、透明ガラスの内側では灯りがゆらゆらと夜に揺れて、見る者を心から見惚れさせてくれます。

これはバレンタインデー・3、4月の連休・GWなどで頻繁に行われてきています。

しかしコロナ感染が発表されてからは中止となり、2020年はほとんどが開催されず終いとなってしまいました。

ですが本来ならば、白い湯けむりと共にぼんやりとした柔らかい風景を暖かく見ることが出来る、幻想的なイベントなんですね。

湯畑前の光泉寺ではこのようなイベントもあるので、2020年は大きく中止となってしまいましたが、温泉旅行の楽しみの一つとして今後は用チェックです。

湯畑キャンドル夢の灯りは風・雨・雪の場合も中止になる可能性があります。
詳しくは、

URL 
湯畑キャンドル「夢の灯り」

問合せ
草津温泉旅館協同組合

住所
群馬県吾妻郡草津町草津

TEL
0279-88-3722

光泉寺で見られるもの【草津町指定文化財など】

光泉寺では歴史的な文化財を含め、草津ゆかりの様々な物や景色を見ることができます。
入口から順を追っていくつか見てみましょう。

入口

光泉寺前の秋の紅葉

高い段々、ここを高く上れば赤い山門があります。左手には湯畑展望のぬ志勇旅館、右手には草津一歴史が古いお湯である白旗源泉が湧き上がる「白旗源泉」があり、温泉街らしい雰囲気に挟まれた階段が細長く伸びています。

まずはみんなここをはあはあ言いながら笑って昇りますw

苦しいけれど楽しそうで、如何にも旅行気分だと言わんばかりの弾んだ表情を良るのは、最早僕にとっては日課のようなもの。

山門阿形像・吽形像

光泉寺の山門

朱に染まった山門の中には仁王様が悠々と立っていて、それぞれ激しい表情を浮かべる阿形像・吽形像が、左右にどんと強く分かれています。

山門に行き尽くしてくるりと後ろを振り返れば、草津温泉を満喫する賑やかな大勢の観光客と、その観光客が囲む熱い湯畑が見れますよ。

不動堂

光泉寺の不動堂
山門右手にある不動堂

不動堂右手には筆を地にうめて築いた筆塚と、手前には手水舎がありました。

筆塚の裏に書かれた文字はかすれて読めない所もありましたが、どうやら、古い習慣に基づいて使い古した筆を山下に埋めて筆塚を建てた、と言うようなことが、発起人の名前と共に薄く書いてありました。

湯善堂

光泉寺の湯善堂

山門のすぐ左には湯善堂があり、草津温泉の香りを薄白く漂わせます。

小林一茶句碑

光泉寺の小林一茶句碑

湯善堂の数歩奥には俳人で有名な小林一茶の句碑がずしりと置かれ、月を示した黒丸の石の表には「湯けむりにふすぼりもせぬ 月の貌」と言う、望雲七代目(俳人)との再会を喜び呼んだ一句が、穏やかな灰色で刻まれていました。

右側には「魂の俳人」と呼ばれた村越氏(村越英彦)の村越化石歌碑がありました。彼は静岡県藤枝市出身のようです。

村越化石歌碑は字がかすれて読めませんが、それが逆に長い時間の流れをゆるりと感じられて良いです。

こちらは光泉寺の宝篋印塔(ほうきょういんとう)と言う供養塔で、境内には全部で5基あります。
如何にもお寺らしい風合いが胸を深く沈めてくれ、前に立っていれば、心が止まった「無」みたいなものを覚えました。

魚籃観音(ぎょらんかんのん)

光泉寺の魚籃観音

山門に戻り再び段々を上がれば、空に重くぶら下がっている鐘が右手にあって(鐘楼堂)、最後まで昇り尽くすと、右にこの魚籃観音が見えました。真ん中の像ですね。

造像の目的は魚介供養のためであるらしく、「草津温泉の代表的料亭「桐屋」の高原長右衛門が、草津町泉水にある金比羅社に奉建したもの」と書かれてありました。

釈迦堂

こちらが光泉寺の釈迦堂で、遅咲如来と言う、生れ落ちて長い時間が過ぎても大きく咲き誇りたい、もうひと華咲かせたい、と言う、強き想いがある人にご利益があるお堂です。

大器晩成の考えに重きを置く人にも良いかもしれませんね。

ここで今一度自分を真っすぐ見つめることで得られるものがありそうな気がします。

光泉寺には遅咲きを願うための「お守りやおみくじ」もあるので気になる人はどうぞお試しあれ。

合格祈願や家内安全もありました。御朱印・御朱印帳は境内裏の寺務所でもらえます。

本堂

光泉寺の本堂

次、漸く本堂のお出ましになります。

冒頭でも言った通り、行基菩薩によって開山されたと伝えられる古刹で、明年開山1300年を迎えているそう。

そこまで大きくは無く、建物自体にもそこまで傷みなどによる古さは感じませんが、どっしりとした趣で凛と佇む様子からは、守護神としての長い厚みがどことなく感じられます。

本堂前に建てられているのは宗祖弘法大師尊像で、ブロンズ製の青銅色耐酸性でできているそうです。

大師尊像は2m10㎝ほどあるらしいのですが、秋の頃に右手から眺めると、真っ赤な装いのみじが大師尊像に、ちらちらと身を寄せているのが風流に映りました。

草津温泉の光泉寺の歴史

まとめ(光泉寺の住所等)

光泉寺は草津温泉の湯畑を一望することができる真言宗豊山派のお寺でした。

昼は草津町指定の文化財や紅葉、夜は白い煙が美しく舞う湯畑の景色があり、日によってキャンドルが穏やか灯る様子も見られます。

それらは目にも心にも優しいものです。

遅くからでも大きく咲き誇りたい人にご利益があり、湯畑前という事もあって立地は良し、個人的にはおみくじもあることから、草津温泉観光でふらりと立ち寄って、大切な人と笑いながら身を寄せ合い楽しめるような、癒し処だと言えるお寺に感じました。

雪駄や下駄の音の風情も味なものなので、草津温泉旅行ではからんからんと鳴る、艶っぽい浴衣姿で来るのが特に良いかもしれません。

住所 群馬県吾妻郡草津町草津甲446(湯畑目の前)
営業時間 日中
電話番号 0279-88-2224
駐車場 なし(湯畑観光駐車場が一番近いです)
おススメ時期 秋(特に紅葉が見られる10月中旬~下旬)
公式HP 真言宗豊山派 草津山 光泉寺
備考 ・入口は複数あり、主には湯畑観光駐車場側か湯畑側。
・湯畑観光駐車場側から来ると階段を避けられます(冬季はこっちのが安全)
おみくじ・御朱印あり

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