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温泉の泉質と効能 肌の構造と温泉が肌にいい理由

こちらは温泉についての備忘録、個人的(@koutaaizawa1983)なメモ。
温泉を紹介する上で必要だと思い書き留めました。

温泉について~

【温泉の定義(温泉法にのっとる)】

泉温25℃以上ある。または、
「リチウムイオン」「水素イオン」「沃素イオン」「フッ素イオン」「メタけい素」「重炭酸そうだ」など19の特定の成分が1つ以上規定値に達している。

源泉温度が25℃以上あるか、それより冷たくとも19の特定成分が1つでも規定値に達していれば「温泉」
つまりどちらかを満たせばそれはもう温泉。

温泉は次の4つに分かれている
冷鉱泉 25℃未満
低温泉 25℃~34℃未満
温泉  34℃~42℃未満
高温温泉 42℃以上 

色々な泉質

温泉の泉質
単純温泉

温泉水1㎏中の溶存物質量が1000㎎未満
湧出時の泉温が25℃以上
PH8.5以上のものを『アルカリ性単純温泉』
肌に優しくマイルド
刺激が少ない、当たりが柔らかい
すべすべになる
有名所 長野の鹿教湯温泉 岐阜の下呂温泉

酸性泉

温泉水1㎏中に水素イオンが1㎎以上ある
火山性の温泉
硫黄以外に硫酸、塩酸、明礬(みょうばん)(消臭効果)、緑礬(りょくばん)などの成分も多く含む
殺菌・抗菌力が強い(PHは檸檬・胃液並み)
肌にしみる、刺激が強い
酸味がある
肌を引き締めつるつるにする
ニキビや水虫、アトピーなどの皮膚病に効く
湯ただれする
古い角質を落とす(ピーリング効果)

有名所 秋田の玉川温泉 岩手の須川温泉

硫黄泉

温泉水1㎏中に総硫黄が2㎎以上あるもの
昔は二つに分かれていた(1978年まで)

①硫黄型(泉)【遊離炭酸ガスや硫化水素を含有しない】

②硫化水素型(泉)【遊離硫化水素や炭酸ガスを含有する】
こちらの方が匂いが強い
毛細血管の拡張作用も大きい
生活習慣病に効く
含まれる硫化水素ガスは換気が悪いと中毒の原因にもなる


引火性あり
鉄・銅・錫を錆びさせる(酸化させ黒くする)
新陳代謝を促進させる
皮膚から吸収されやすい
心臓に負担が少ない

日本に多い温泉
有名所 栃木の日光湯元温泉 群馬の万座温泉

塩化物泉

温泉水1㎏中の溶存物質量が1000㎎以上
陰イオンの主成分が塩化物イオンのもので、塩分が主成分
陽イオンの主成分によって次の3つに分かれる
ナトリウムー塩化物泉(ミネラル成分豊富、保温・保湿)
カルシウムー塩化物泉(すべすべ・さらさら)
マグネシウムー塩化物泉
良く温まる(湯ざめしにくい)
汗の蒸発を防ぐ
保湿効果
高齢者向き
塩辛い
苦いと塩分濃度が高い、またはマグネシウムが多い
保温・保湿効果があり、肌もしっとりする
日本に多い泉質(国内源泉の27%を占め、単純温泉に次いで多い)

有名所 静岡の熱海温泉 石川の片山津温泉

炭酸水素塩泉

温泉水1kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上、陰イオンの主成分が炭酸水素イオンのもの
昔は「重炭酸土類泉」と「重曹泉」に分かれていた
重炭酸土類泉は、カルシウム炭酸水素塩泉・マグネシウム炭酸水素塩泉
重曹泉は、ナトリウム炭酸水素塩泉
今は陽イオンの主成分によって次の3つに分かれる
ナトリウムー炭酸水素塩泉
カルシウムー炭酸水素塩泉
マグネシウムー炭酸水素塩泉

有名所 和歌山の川湯温泉 長野の小谷温泉

硫酸塩泉

温泉水1kg中の溶存物質量(ガス性のものを除く)が1,000mg以上、陰イオンの主成分が硫酸イオン
陽イオンの主成分によって次の3つに分かれる
ナトリウムー硫酸塩泉(芒硝泉) 傷・ニキビ
カルシウムー硫酸塩泉(石膏泉) 糖尿病・痛風
マグネシウムー硫酸塩泉(正苦味泉)高血圧症
うるうる肌になる
ハリ・弾力・ふっくら肌になる

有名所 群馬の法師温泉 静岡の天城湯ヶ島温泉

二酸化炭素泉

温泉水1kg中に遊雛炭酸(二酸化炭素)が1,000mg以上含まれているもの
加温すると炭酸ガスがなくなる
炭酸の泡がある
泡の湯と呼ばれる
爽快感を得られる
日本に少ない温泉

有名所 大分の長湯温泉

含鉄泉

温泉水1kg中に総鉄イオン(鉄Ⅱまたは鉄Ⅲ)が20mg以上含まれているもの
陰イオンによって炭酸水素塩型と硫酸塩型に分類される
酸化すると赤褐色になる

有名所 兵庫の有馬

含よう素泉

温泉水1kg中によう化物イオンが10mg以上含有するもの
非火山性の温泉に多い
時間が経つと黄色くなる

有名所 千葉の青堀温泉 東京の前野原温泉

分析書にある泉質の見方

分析書にある泉質の見方

『前に書いてある泉質ほど濃い』ことを表している
個性を強く表しているとも言える


例① カルシウム・ナトリウム・マグネシウムー硫酸塩・炭酸水素泉
  (陰イオンの濃い順)          (陽イオンの濃い順、泉質名その物)

例② 酸性・含硫黄ーアルミニウムー硫酸塩・塩化物温泉
   (酸性に加え硫黄泉の効能もある)

源泉の温度が高いほど、効能成分が濃い(成分が多い)傾向
空気に触れると冷めて酸化(劣化)
※色が変わるのはこのため

【PHは水素イオン濃度(値)】
温泉が酸性・中性・アルカリ性かを表す物。

2未満 強酸性 檸檬と同じ
2~3 酸性 胃液と同等
3~6 弱酸性 酢
6~7.7 中性
7.5~8.5 弱アルカリ性
8.5~ アルカリ性
酸性は皮膚病に良い
アルカリ性は美肌効果

良く聞くメタケイ酸って何?

メタケイ酸

・美肌成分
・保湿効果
・化粧水にも入ってる(つまり天然の化粧水)
・新陳代謝の促進
・肌のセラミドを整える
セラミドは角質細胞同士をつなぎとめる。水分を抱え込む。
セラミド自体は脂質で、水と混ざれない

50~100未満 美肌の湯
100以上 美人の湯

美肌効果は『温泉地の自称』謳い文句?

美肌効果は『温泉地の自称』であり集客のための謳い文句。なので気にする必要はほとんどない。

美白の湯
美人の湯
三大美人泉質(硫黄泉・硫酸塩泉・炭酸水素塩泉)

「一般適応症」 『泉質別適応症』 とは?

「一般適応症」は泉質名のつく全ての温泉(療養泉)に共通する効能

主に温熱効果によるもの
極端な話風呂でも同じ
単純温泉はこれのみ

泉質別適応症は【温泉独特(独自)の効能

効能は分析表状は『適応症』と書かなければならない

・禁忌症
その温泉が悪い影響を与えであろう病気
適応症の対となるもの

療養泉てどんな温泉の事を言うの?

療養泉
治療の目的に供し得る温泉

・源泉から採取される時の温度が二五度C以上であること
・あるいは挙げられた物質を規定量以上含むこと
・含有される物質の量によって次のように三群に大別
 塩類泉・単純温泉・特殊成分を含む療養泉

質の良い温泉を見極めるのにまず大事なのは『温泉の湧き出方!』

【温泉の地表への出方】
・自然湧出(地下から自然に湧いてる)
草津温泉 登別温泉など
 
★ ★ ★ 一番質が高い ★ ★ ★ 
ごくまれなケースとして、地震や噴火などの自然現象に伴って新しい源泉が自然に生成することも...
熱海も自然湧出だったが湯量が減り今は掘削自噴に...
動物の名前が付いてる温泉は元々自然に湧いた所に動物が浸かっていたことから付けられた可能性が高い。


・掘削自噴(掘削した地下から湯量と水圧により自然に沸いてる)
別府温泉の湯気は泉源から上がっているがそれは掘削したものがほぼ。


・動力揚湯(掘削の後に機械で汲み上げてる)
温泉は攪拌され、早くから酸化が進む。

熱海はこれにより海水が混じり泉質が変わった
最近できたスーパー銭湯はこれがほとんど。

ほとんどの温泉は地中にしみ込んだ雨や雪からできあがる。

そもそも温泉は二種類に大別できる?
①火山性の温泉
②非火山性の温泉(深層地下水型と化石海水型)

温泉はこうやってできる(仕組み)

火山性の温泉は地下数㎞~10数㎞の部分のマグマが作ったマグマ溜まり(1000℃以上)により、
地表から染みこんだ雨や雪の水である『地下水』が温められる。

地下水の部分が地表に近ければ、断層などで生じる割れ目などから自噴する。

(近年の温泉はほとんどボーリングして取り出しているが...)

泉質は地表に出て来る過程で
【雨水+マグマのガスや熱水溶液、流動中に岩石の成分が溶解】してできた物。

熱い水は冷たい水より軽く、上に登るようになっている(冷えた温泉、鮮度が悪くなった温泉は比重が高くなり浴槽底に沈む)
それが自噴や掘削で地表に出て来ている。
つまり掘削して取り出した温泉は、成分が十分に出来上がってない状態である?

非火山性の温泉は更に「深層地下水型」と「化石海水型」に分類することができる。

【深層地下水型】

地下では、深度が深くなるほど地温が上昇、
一般的に100mごとに温度が約3℃ずつ上昇すると言われている(地下増温率という)

例えば、地表の温度が15℃と仮定すると、地下増温率によって一般的には地下1000mの地温は
+30℃の45℃、1500mでは60℃となる。

また、マグマが冷えた高温岩帯と呼ばれる高温の岩石が地下にあるケースもある。

降水の一部、つまり地中にしみ込んだ地下水が、高温岩帯や地下増温率による地熱を熱源として温められたものが、非火山性温泉の深層地下水型と考えられてる。

温泉が湧出する機構や泉質は、火山性の温泉と同様と考えられている。

火山性の温泉との違い➡
マグマ溜まりにより温められたか、と
地下増温率、または高温岩帯により温められたかの違い?

そもそも地面に染み込む雨や雪が汚かったら(汚染されてたら)、泉質は悪い?
マグマのガスや熱水溶液、流動中に岩石の成分ほとんど入ってない?

【化石海水型】(温泉の元が海水になっている)

太古の地殻変動などで古い海水が地中に閉じこめられている場合がある(化石海水と言う)

火山や高温岩帯が無い地域で、化石海水が地表から数百メートルにある場合には、地下増温率でそれほど高温にはならない。が、

水温が25℃未満でも、化石海水は塩分を多量に含んでいるので、温泉法で規定した温泉に該当する。

また、海に近い地域においては、現在の海水や地下水が化石海水に混入しているケースもある。

海水だから塩分が多い?

マグマのガス成分や熱水溶液などが混入したり、流動中に岩石に含まれる成分が溶け込んだりするため、有機成分も多い?

余談、水蒸気だけの温泉もある

【箱根の大涌谷】

熱い水蒸気すいじょうきに地下水をかけてお湯にして、箱根のいろんな温泉おんせん場に運んで入浴できるようにもしている。

火山性の温泉だけど、地表にて地下水を掛けた即席の温泉だから質はよくない?

温泉は自然界の循環とも言える?

結果論、自然湧出の温泉が『元の質』は一番よさそう...
【雨水+マグマのガス成分や熱水溶液、流動中に岩石の成分が溶解】してできた物だから。
(じっくりコトコト煮込んだスープのがうまい!?)

更に高温泉で源泉場が近く、配管も短くポンプアップしてなくて(なるべく自然流下)、加水・循環されておらず、浴槽底から排水してて、且つオーバーフローもしてる源泉かけ流しが一番鮮度が【濃い】...?
あくまで濃さの話。

■自噴湧出量が多い温泉地ランキングTOP5

1位 草津温泉(群馬) 31,582リットル/分
2位 別府温泉(大分) 15,448リットル/分
3位 奥飛騨温泉(岐阜) 15,259リットル/分
4位 石和・春日居(山梨) 12,255リットル/分
5位 那須温泉郷(栃木) 10,865リットル/分

温泉部より引用

肌について詳しく~(真皮表皮などの構造・良く聞くターンオーバーて?)

肌が綺麗とは?そもそも肌が綺麗ってどういう肌を指す?
美しい肌の条件「う・な・は・だ・け・つ」

肌の構造(表皮と真皮

厚さ約0.2ミリ
表皮は皮膚の滑らかさ、つや、肌色の有る無しを見せている
異物の侵入や体の水分の蒸散を防ぐバリアの役割も
4層に分かれている
外側から
「角層(かくそう)」約0.02ミリ バリアと保湿機能 ほこりや菌 水分の蒸散(感想)を防ぐ
「顆粒層(かりゅうそう)」
「有棘層(ゆうきょくそう)」
「基底層(きていそう)」真皮と接着 日々新しい細胞がつくられてる
生まれてから分化を繰り返し徐々に表面に押し上げて角質層へとたどり着く
最後は垢(細胞の死骸?)
 
剥離・脱落するというサイクル(肌の代謝)をターンオーバーと言う


【真皮】
表皮の数倍~数十倍の厚さをもつ層
弾力性がある
血管、神経、リンパ管が通っている
「毛細血管」という細い血管が、表皮の基底細胞や真皮の線維芽細胞などに栄養や酸素や水分を届け、老廃物や二酸化炭素を運び去る働きをしています。

【ターンオーバー】
皮膚組織の一番上の表皮で起こる細胞の生まれ変わり

ある一定期間が過ぎると、自然に古い角層細胞となり剥がれ落ちる。
約6週間サイクルで起きている
表皮の一番奥にある基底層から新しい皮膚細胞がつくられ(生成)、それが上へ上へと押し上げられていく
年と共にサイクルは乱れる
ターンーバーが遅れた状態が続くと、「シミ」「くすみ」「乾燥」「小じわ」などを引き起こす
ターンーバーは早すぎても遅すぎても肌トラブルの原因になる
ターンーバーを促進させ過ぎることで解消する肌トラブルは、シミや日焼け、肌くすみなど、肌表面の色素が要因のもの

敏感肌は生まれついての肌質ではなく、ターンオーバーが早すぎる状態だといわれている
「ターンオーバー促進=美肌」ではない

草津温泉は誰が所有・管理している?
ほとんどが町が所有・管理
個人所有も数ヵ所ある

温泉は元々透明じゃない?色がつく理由はこういう事(白濁する硫黄泉の例)


硫黄泉に含まれる硫化水素(H2S)が酸化(科学変化を起こす)、その過程で生成された硫黄化合物の粒子(湯花)が要因。

【過程の深堀~】

酸化して化学変化が起こると、硫黄分(S)が徐々に粒が大きくなる(これをコロイド化という)
コロイドと呼ばれる粒が大きくなるにつれ全ての色の光を反射(ミー散乱と言う)する。
反射すると色が白く「見える」【水が白いのではない、湯花のみが白い


ちなみにミー散乱は、雲が白く見える原理と同じ。

草津温泉の万代源泉は遊離硫化水素ガスが0mg、だから透明。

*そもそも遊離硫化水素は高温の源泉の中には入っていない(高温だと飛んでしまうため)