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草津温泉 西の河原公園を紹介【冬以外に来るのが良いかも】

こんにちは、群馬県草津町在住の公太です。

突然ですが、草津温泉の観光地の一つに『西の河原公園』と言うものがあるのをご存知でしょうか?

草津は日本三名泉の一つとして名高い街ですが、当然ながら自然も豊かなため花鳥風月を愛でる様な自然界の散策でも観光客を喜ばせています。

今日はその中からほっと一息つくような過ごし方を楽しむため、西の河原公園を紹介したいと思います。

ここには足湯もありますが、湯畑より遥かに落ち着けて良いと思いますよ。

草津温泉街にある西の河原公園を紹介

西の河原公園は草津温泉観光の中心地、湯畑から西の河原通りを徒歩6分程歩いた所にある公園で、公園内一面に温泉の川が流れている、

温泉地の趣ある自然が至る所に散りばめられた温かい場所です。

公園内にはカフェ・足湯・草津温泉一の大きさを誇る大露天風呂、その他色々な物があるので順番に見て行きましょう。

写真は7月~11月にかけて撮ったものです。

片岡鶴太郎美術館

片岡鶴太郎美術館

まず入口入って綺麗な石畳みを進むとすぐ右手に見えるのは、片岡鶴太郎美術館。

TVや映画でもおなじみの俳優である片岡鶴太郎氏が自ら書いた絵が展示してあるショップ/カフェ併設の美術館で、公園内ではココ一角だけが飛び抜けた現代風のお洒落スポットになっています。

手摺下にざあざあ流れる川と、多くの観光客が行き交う往来を目の前にした立地に建っているため、暖かい視線を心持ちながら、コーヒーをゆっくりと喉に通す事ができる休憩場所。

無論美術館なのでちょっと大人向き、小さいお子さんを連れたご家族よりも、友達やカップル、夫婦などでしんとしながら楽しむ所ですね。

向かいにはいつも試食を配る佃煮屋さんもありますが、どちらもお好みでどうぞと立ち寄って下さい、といった感じかな?

  • 木曜日定休
  • 8~17時 600円

片岡鶴太郎美術館(公式サイト)

公園入口左には草津ホテルの別館(綿の湯)もあり、草津ホテルの宿泊者は300円で美術館に入れるそうです。

足湯(一つ目)

西の河原公園の足湯
晩秋の頃

美術館をくいと左に曲がり進んで行くと、次に現れるのは一つ目の足湯(写真右側)

草津の自然は左右に分かれて奥へ奥へうねるように伸び、ほんのりと鼻奥へ香る硫黄は、温泉風情を辺り一面に艶っぽく添えます。

冒頭で言った通り、西の河原公園には上流から温泉が流れ落ちて来るので、足を浸けるお湯の池が至る所に点在しています。そして湯温はまちまち。

足湯は石畳み以外場所をじゃばじゃばと流れているのでどこでもそれを楽しめるですが、ここはしっかりとした腰掛けスペースがあって座りやすいです。

向かい側や中に鎮座している石の上にも座れるので15人くらい一気に入れる。広いから好きな人と並んで座れば一緒に同じ景色を共有できるし、季節が作り出す風流な景色もここから楽しみ始められますよ。

写真は冬の初め頃だから葉が散っていますが、緑溢れる夏や、紅葉の頃に来ればもっと嬉しい景色が目の前に並べられます。

服をあまり汚したくない人や、直ぐに足が出ない人はここを使うと良いかな?

西の河原公園では足湯用のタオルかハンカチが一枚あるとかなり便利。

鬼の茶釜碑

西の河原公園の鬼の茶釜碑

舞い上がる湯気を肩で切りながら、緩やかな上り坂をゆらり歩くと左手に見えるのは鬼の茶釜碑。

鬼の茶釜とは昔、温泉の湧口から沸騰するようにお湯がごぽごぽと溢れ吹き出していたのですが、その温泉湧口に人が近寄れば音が止み、離れればまた音が鳴る、と言う肌寒い経緯があったことから自然とそう呼ばれるようになったみたいです。

ここは碧掛かった色の温泉が溜まっていて、横に石碑がずしりと鎮座しています。

昼間は怖くはないですけど、そっと近づいて眺めたり、ふわりと漂う硫黄の香りを鼻に連れてみてください。

西の河原公園の鬼の茶釜碑

穴守稲荷神社

西の河原公園の穴守稲荷神社

鬼の茶釜碑のすぐ先には穴守稲荷神社があります。

西の河原公園の穴守稲荷神社にある砂を蒔けば、諸々の生産の恵や農耕の富を得られると伝えられているそうです。

ここはどうやら、さんまさんの『ホンマでっか!?TV 4時間半SP』で放送されたらしく本人含めその他の芸能人が多く訪れた模様。

という事で早速上に昇ってみると砂がッ!

ありませんでした...(笑)

まぁ別にそれは良いですが、何より赤のみなぎる連続した鳥居に自然目をぐいと奪われます。

雑な言い方ですが普通に綺麗、風流です。

西の河原公園内ではこのように、ご利益を期待するような趣を感じられる場所があるんですよ。

▼鳥居入口には清水もありました

西の河原公園の清水

コップは置いてなかったような気がしたので、誰かの忘れ物かも...w

縁結び地蔵尊夫婦円満・子宝地蔵尊ぴんころ地蔵尊

西の河原公園の縁結び地蔵尊、と夫婦円満・子宝地蔵尊、とぴんころ地蔵尊

自然に浸かったにこやかな足を進れば、次に縁結び地蔵尊、夫婦円満・子宝地蔵尊、ぴんころ地蔵尊が迎えてくれました。

前ぴんころ地蔵尊は健康御利益のお地蔵様ですね。

なのでここは恋人・夫婦・家族・そして一人身と、老若男女問わず暖かく立つことができます。

そっと目を閉じてお祈りをすれば、湯川の音や季節に身を任せた葉もさらに優しく耳を打ちます。

本来なら静寂が更に頭に落ちたりしますが、お地蔵さんが愛らしい上に、一緒に来る人によって若い人は、気分がガッと盛り上がってしまい静寂どころじゃないかもしれません。

地獄情緒的な池が妖しくも、ぽつぽつと、温かく鮮やかな碧を放っています。

ベルツ・スクリバ両博士銅像

ベルツ・スクリバ両博士銅像

こちらは草津温泉を世界に広めたベルツ・スクリバ両博士銅像と記念碑があります。

内科医のベルツ、外科医のスクリバと呼ばれた日本近代医学の基礎を気づいた有名なお二方。

権威を評してかは分かりませんが、樹木が立ち上る遠い斜面に高く並んでいます。

草津に多大な貢献をしたベルツ博士の悠々とした記念碑は、西の河原公園の天下にどっしりと四角く腰を下ろしてありました。

とは言え、草津の歴史や流れに強い興味がないとぴんと来ないので、「なるほど」と言うような雰囲気を温泉街の中にそっと感じなら歩くような感じですかね。

右に大きな記念碑の右にあるのは水原秋桜子碑。文化財産です。

足湯(二つ目)

西の河原公園の足湯

後半に来ると、ごつごつとした石が横たわる世界の中に二つ目の足湯がどんと見えます。

写真だと分からないですが円形の大きな足湯で、座り温まるお互いが対岸で向き合うような形を取っています。

連れと身を寄せながら落とした足をじんわりと感じたい場所。食べ歩けるもの持って来てをここで一口頬張るのも最高かも。

近くには湯の滝が激しく耳を打ち、秋空に自然はかさかさと揺れ、晴れていれば瞳に草津の青をしとやかに落とせるので、胸の内もらんらんとするでしょう。

硫黄の香りを鼻に連れながらしんなりと腰を掛けるこの場所には、いつも弾むような観光客の声が明るく広がっているように思えます。

水ではないですがほんとの河原なので、子供なんかは大体ここではしゃいでいますね。

ちなみに足湯は上流より下流がぬるい!という事はありません。そこら中から湧き上がっているので。

水嵩も湯温も季節によってまちまち、暖かい表情はとても豊かなものですよ。

水子地蔵尊、不動滝

足湯と共に肩を並べるのはしんとした「延命子育ての水子地蔵尊」と、温かい湯を落とす「不動滝(不動明王)」

水子地蔵尊は、この世に生まれることができなかった胎児や生まれて1年以内に亡くなった赤ちゃんを祀っています。

回りには積み石が真っ白くいくつも重ねられており、夜のライトアップに映る青や紫の様は、綺麗を通り越して恐ろしくすらあります。女の子一人や子供は引くぐらいかもしれません。

ただそれでもライトアップの色味によって浸かる足元の湯は、幻想的な波動を心地よくきらきらと揺らして、優し気な白き湯気を魅せてくれたりもします。

つまり西の河原公園には昼も夜も来る価値があるんです。

個人的な感想を言うならば、ライトアップの美しさは草津温泉街の中心である湯畑の比ではなく、初めて見た時は青天の霹靂でした。とうのが正直な感想。

小さすぎる子はライトアップ怖がるかも...

西の河原公園

ごうごうと音を立てながらながら落ちる、迫力ある滝もあります。

草津ビジターセンター

草津ビジターセンター

足湯の少し上にある草津ビジターセンターは、緑豊かな草津温泉の高山植物を無料で知れる展示室です。

こじんまりとしていますが、タダで入れるお得な施設なのでふらっと簡単に立ち寄って下さい。

営業時間 9~16時 無料

西の河原公園

高い位置からは西の河原公園を眼下に綺麗に畳めます。

西の河原露天風呂

西の河原露天風呂

草津ビジターセンターの奥にある西の河原露天風呂。

ここはとても巨大な露天風呂で、草津温泉の中でもとても有名です。

湯壺に浸かりながら背後にある丸山を大きく望むことができるので、春夏秋冬どの季節・どの時間帯でも、穏やかな風景を広く優しく見渡すことができます。

詳しくは下記の記事を見てほしいと思いますが、僕としては夜のライトアップを見に来て、そのまま西の河原露天風呂に入るのがしっくりくる流れだと思いますね。

鬼の相撲場

鬼の相撲場の紅葉

西の河原露天風呂を横に眺めながら進めば坂を上れば最終地点、「鬼の相撲場」に到着できます。

眼下に丸い池、眼前に丸山が大きく望めます。

10月半ば~下旬なら黄色と緑の美しい紅葉、夜はライトアップで見る眼の内を妖しい青で支配するのですが、どちらも存在感は大きいので、一緒に来た人と見れば共に感動を分かち合えます。

僕としては紅葉が過ぎ枯れた葉が、風に吹かれる巨木からちらちらと大量に流れ落ちる様子を、さあああと耳に打って見るのが好きです。

閑散として落ち着いた池の周りは人がかなり少ない為日中は、しんとした静寂の内に唐松や楓などが織りなす、美しい景色を存分に感じ取ることができます。

その他公園内には至る所にベンチ椅子や東屋があるので長閑な風を落ち着いて感じられます。

白き湯気が舞い上がり、硫黄が仄かに香る川は、どこを切りとっても温泉街の趣を朗らかに浮かべています。

斎藤茂吉碑と言うのもありました。

西の河原公園の斎藤茂吉碑

▼妖艶でしっとりとする夜の西の河原公園

こちらは晩秋。もう散ってますがフルバージョンです▼

西の河原公園の豆知識

西の河原公園は今でこそ「西の河原公園」呼ばれていますが、元々は【賽の河原】という書き方でした。

この世のものと思えないような景色を地獄の賽の河原、仏教的な事からそう呼ばれていました。

賽の河原は、京都鴨川桂川の合流する地点にある佐比の河原に由来し、地蔵の小仏や小石塔が立てられた庶民葬送が行われた場所を起源とする説もあるが、仏教の地蔵信仰と民俗的な道祖神である賽(さえ)の神が習合したものであるというのが通説である。

Wikipediaより

また西の河原は草津温泉の西側にあることから「さいのかわら」とも呼ばれていますが、
これは【にしのかわら】が本来言い方です(別名 鬼の泉水)

おそらく観光地として発展させるため、地獄の怖いイメージを払拭させるため、
また昔の賽の河原との繋がりを残しつつ遠ざけたかと思います。

なので昔はもっとお地蔵さんがあって、小石ももっとたくさん積まれていたそうな。

ちなみに地蔵の湯のところも昔は賽の河原と呼ばれ、霊場だったそうですよ(小さな湯川もあった)

地蔵の湯の場所はその昔「東の河原」、と指されてもいました。

訪れるべき時期・時間・服装に注意!(在住者目線)

個人的にちょっと注意しといたほうがイイかなぁと思う事があります。

実は西の河原公園には真冬に来ることはあまりお勧めできません。
冬景色や西の河原露天風呂を楽しむのは良いと思いますが、足湯を含め楽しむならば春・夏・秋が良いです。

なぜなら川の湯が至る所に流れていても、その湯温が少し低め、要はぬる湯で体が中々温まらないからです。

草津は標高1200mに位置しているため東京より10℃程低く、基本的に夏でも汗をかかないほど涼しいんですよね。

なので寒すぎる冬場に足湯へ入ってても正直体が温まらないと言う悲劇が起きます...w

僕は寒がりなので特に敏感ですが、できれば冬を外した方が良いかなと。

あと西の河原公園を訪れる時間帯ですが、夏以外の晴れた日に来る際は午前中がおすすめ。
日が暮れるのが早い秋や冬は午後になると影になる部分が多いので、早めに来た方が清々しい景色をたくさん望めますよ。

それから服装!これはけっこう大事で、履物はすぐ裸足になれるサンダルや簡単に足を出せるスカートで来るのが良いです。

西の河原公園は足湯で囲まれているので、すっと脱いでさっと入れるような足元じゃないと湯の川を思いっきり楽しむ気が悲しくばっさり削がれます。

足湯好きがレギンスやタイツ?で来るとかなり悲惨...

足湯が好きじゃないならばどうでも良い話ですが、西の河原公園では草津の湯に、自分の好きな湯温・湯壺を見つけて足を漬けるのも一興。

西の河原公園、そして草津温泉を暖かく笑って過ごすなら、自然剥き出しの行動がとれるサンダルや、足の出やすいスカートで来るほうが、何もかもを忘れて腰を落ち着けられるような気がします。

まとめ

では最後に西の河原公園をまとめて終わります。

住所 群馬県吾妻郡草津町草津521-3(湯畑から徒歩7分)
営業時間 24時間
ライトアップ時間 22時まで。以降出入りは常にできますがけっこう暗い(特に鬼の相撲場)ので御注意を。
駐車場 天狗山第一駐車場(無料)、または西の河原公園駐車場(有料)
おススメ時期 春夏秋冬、ただし冬の足湯は寒くて体が温まりません。
公式HP 西の河原露天風呂
備考 ・サンダルやスカートで来るのがベスト(足湯にすぐ入れる)
・足湯用のタオルかハンカチ一枚あると便利
・夏以外は明るく日が差す午前中の方が綺麗な景色を見れる

▼湯畑から来る時は西の通りを西へ歩き、正面入口から入りましょう(草津ホテルが右にあります)

西の河原公園の入口

▼【駐車場】湯畑方面にに車を停めるなら『山の湯』が上限付き安い。最寄りの有料駐車場は西の河原公園駐車場(帰りの坂がキツメ)です。

草津パーキング

▼【無料駐車場と使いたい人】天狗山第一駐車場(西の河原公園の北西に位置)から西の河原公園への行き方。

※鬼の相撲場がある裏側から入る形になります

という事で、西の河原公園を紹介しましたがどうだったでしょうか。

西の河原公園は草津温泉街周辺で、草津温泉の自然を体いっぱいに味うにはとても手軽な公園です。

日本三大温泉らしい圧巻の湯の川に暖かく入れば、自然心も穏やかになって癒される事間違いなし、全てからすぱっと完全に切り離されます。

湯畑にあるばら売りの饅頭でも買ってきてかじって浸れば、更に幸せな時間が過ごせるかもしれません。甘いのが苦手な人はおかきなんかあるからそれが良いかも。

こんな感じて温泉風情溢れるこの公園は草津在住の僕としてもかなりおすすめですね!

丸井堂の温泉まんじゅう

草津温泉観光の王道➡「モデルコース(草津温泉観光協会)

食べるの大好きな人は食べ歩きなんてどうでしょう➡「草津温泉街の食べ歩きグルメ!立ち寄りたいおすすめ店8選(icotto イコット)

西の河原公園付近で貸切の日帰り温泉を楽しむならココ➡「【貸切・自家源泉】草津温泉、泉水館の日帰り温泉紹介

▼草津温泉は東京からのアクセスが抜群に良い?【高速バスと電車を比較!】

草津温泉湯畑の夜景