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共同浴場の概念が一つ変わった。喜美乃湯体験【群馬県草津温泉】

善美乃湯

こんにちは。草津在住の公太です(^-^)

今日は、日本三名泉の草津温泉が無料で楽しめる共同浴場の一つへ行ってきました。

その名も『喜美乃湯(きみのゆ)』。


草津温泉には、地元の方が管理・運営する共同浴場が19ヶ所あるという事は有名な話ですが、マナーの悪い観光客が居たため出入りが難しくなったので、今となっては湯畑に近い有名どころの共同浴場しか知らない人も多いんじゃないでしょうか。


ネットでは、色んな経験者が写真を元に、その雰囲気や感想などの情報を上げていますが、浴場・浴槽の大きさや雰囲気、温泉の質の感想にはちょっと具体性に欠けるし、絵でも伝わらず分かりづらいような気がしています。

地元色が強い共同浴場は特に...。

正直素人に対して、強酸性度を表す「ph」を言っても全くピンと来ないのではないのか...と僕は思います。


そこで今日は、僕の住まいから歩いて10分ほどの所にある「喜美乃湯」を体験してきたので、その具体的な外観や内観の雰囲気、肌への湯あたりを、事細かく・鮮明・具体的にしてお伝えしたいと思います。

ベッドにでもごろんとしながら気軽に覗いてみてください。

2020年7月12日現在、共同浴場はコロナにより町民のみが使用できます。

それ以外の観光客は「白旗の湯・地蔵の湯・千代の湯」をお楽しみください。

また、喜美乃湯の住所・地図等・行き方等は一番最後に詳しく載せました。

@c_heartsさん


喜美乃湯 体験談

善美乃湯 外観

喜美乃湯は湯畑に草津温泉バスターミナルから歩いて6分ほど、閑散とした住宅街の中にありました。

通りから一歩中に入っていて、道路からは直接見ないところにあったので、少し中に入るようにして覗き込めば分かると思います。

湯畑からも約12分とアクセスは良いですね。

※喜美乃湯の住所・地図等・行き方等は一番最後に詳しく載せました。

善美乃湯の周辺風景
周りは住宅のみ


喜美乃湯 外観

善美乃湯 外観

建物は年季がある木造建築の中にも、城の石垣のような灰色の石垣が足元に張られていて、威風堂々な強さを特に感じさせる建物。

長い時をそこで過ごし、今なおその姿のまま愛されているようなので「わざと今の形をそのまま残しているのかな?」、という風に感じます。

それぐらいの風情や趣を深く感じる様な時間経過が見て取れました。


壁は白く塗ってあって所々少し黒ずんでおり、ぱっと見そこまで木の温もりというのは感じられないけれど、三角屋根の上の方には、しっかりと浴場の湯気や湿気を出し、風を入れるためのガラリがあって、その部分に使われてる木が、刹那的に暖かみをそっと放っているのが目の端に捉えられます。

周りは本当に静かで、雀の鳴き声や風が耳に触る音、夏で深まった緑の葉同士がさぁぁぁっと擦れる音だけで、他には何も聞こえなく、それらだけが静寂を守るように耳に響いてすっと入りました。

それはまるで自然が作った少人数の演奏会のようで、思わず足を止めて目を閉じ、耳を傾けてしまうほど意識を刺激してくるようにも感じられます。

とても穏やかで心がしっとりと落ち着きましたね。


また、浴場の前に置かれた木の色が抜けた二人がけのベンチは、見事なくたびれを見せているんですけれど、そこにもますます時間の流れを感じずにはいられません。

そこには誰かが簡単に遣った缶缶の灰皿も置かれていて、その全く飾らない景色が、田舎の匂いを心地良く吹き回していました。

その全体に纏う昔ながらの趣は、見た初めから暖かい優しさのような物を、細く息をふうっと吹くようにそっと心に遣ってくれます。

喜美乃湯では、そんな田舎の日常極まりない景色が玄関に入る前から与えられ、心を撫でたようにほっとさせてくれました。

癒されますねぇ。


喜美乃湯 内観(玄関~脱衣場)

善美乃湯 内観

ガラスの音が震えて聞こえる木の格子引戸をがらがら言わせながら中に入ると、直ぐ右は下駄箱になっています。

濃い茶色が時間の経過に身を任せるように削られ、骨抜きにするみたいに色を白く抜かれた下駄箱は二段造りになっていました。

玄関の先は3mくらいの細く控え目な廊下が続いていて、建物全体の木から香る優しい匂いを、ふんわりと小さな廊下に広げるように撒いたものだから、これまた田舎の落ち着きを僕の奥へそっともたらしました。

玄関も気分がいいものです...。


足の裏に井草の涼しさを擦りながら、木の柔らかさを頭に優しく降らせる廊下を進むと、次に中々広々とした脱衣場に出くわします。

脱衣場は、大人4人くらいが立っていられるくらいの大きさで、天井が4、5mほどあり、脱衣場と言えど抜群の開放感がありました。

その特に上に広い柔らかな木で囲まれた脱衣場には、黒のプラスチックの椅子が二つ、ベンチ型の椅子が一つ、鏡、壁掛け時計、そしてロッカーが備えられています。


善美乃湯 脱衣場

温もりある焦げ茶色のロッカーは8個あり、一つの大きさは40㎝×35㎝くらい。

口は浴場側に向いているので、浴場からは置いた荷物が見えるようになっています。

そして、それらと全く同時に、脱衣場と浴場を仕切る一面ガラス張りの壁が、足の先から天井までずどんと伸びていて、それは見事な浴場の風景を、脱衣場から広々と見る事ができました。

ちなみに三角屋根の高い天井まで一挙に望めます。

これによって浴場と脱衣場は、仕切る壁の圧迫感や色が無いため、お互いの場が、それはもうしっかりと広く感じ取れます。

その景色を見た時には、浴場から自分の荷物を目に置いておけることが叶うような造りになっているので「大きな安心に繋がるなぁ」と思いました。

この造りは今までの共同浴場とは全く違うし、空間の幅が心の内まで一緒に広がるような僕に感銘を与えました。

正直言ってこの眺めは本当に素晴らしいと思いましたね。

※それでも念のため貴重品はなるべく持って来ないようにするか、もしあれば浴場内へ持って行きましょう。浴場には壁掛けフックが5個あります。

善美乃湯 脱衣場


また脱衣場には、横に長い外の緑がちらり見える網戸なしの小窓一つと、木製のガラリがついた大きな窓が一つあって、外から陽の光と新鮮な空気をそっと中へ差し入れています。

網戸というものがないので、脱衣場は所々蜘蛛の巣が張っているし、年季も入っているのを見受けられましたが、それもまた喜美乃湯独特の風流を強く感じられました。

その時僕は、福島の山奥にある父の田舎の実家が、ありありと頭に浮かび上がりました。

掃除はもちろんされていますが、その古めかしさが逆に懐かしさを運んで、ほっと胸を落ち着かせてくれると言うことになります。

とにかくどこもかしこも温もりがぶ厚いんですね。


喜美乃湯 内観(浴場)

善美乃湯 浴場

そのような事を感じながら、小さなタオルを一枚手に持ち浴場の中にひたひたと入りました。

浴場内には、温かい温泉の湯気がもたらす空気の動きと、湯口からどぼどぼと流れ落ちる温泉の音が最初にありました。

早速の温泉気分...。


まず浴場内は、今まで行ってきたどの共同浴場よりも広く、押さえつけるものがまるで無いような開放感を感じられます。

それもそのはず、浴場内は2.8×5 mくらいの大きさがあるからです。

さらに、左奥(女湯との壁側)に寄せるように、浴槽も同じ長方形の構えを取っていて2×3mくらいの大きさがあります。

一度にゆったり入れる人数は、大人4人ほど。


善美乃湯 浴場

床は石造りで作られて、白く塗られた所々に時代を思わす黒ずみを点々と落とし、その石造りが壁1mくらいの高さまで立ち上がっていました。

床の表面は、気持ちざらっとした肌触りが心地よく足裏を撫でます。

壁の下の方は、温泉がよく触れるので濃く黒ずんでいるのですが、それもまた喜美乃湯の風情をうっすらとその場に浮かべているように僕は感じました。

浴場にはプラスチックの風呂椅子と桶が4つずつと手桶が一つ、水道と湯口が一つずつと、手荷物を掛ける壁掛けのフックが5つ、そして浴場を照らす照明が3つあります。

※共同浴場にはシャンプーや石鹸はありません。

個人的には草津温泉が強酸性なので不要と思っていますが、喜美乃湯で使うこと自体は可能なので、必要であれば持参しましょう。


善美乃湯 浴場

壁は全て、木の暖かみをふんだんに宿らせた焦げ茶色で、入口から見て右と正面の壁を板張りにし、左の女湯との境目は丸太壁で作っていて、その丸太壁からとふっくらとした柔らかさを表す立体感が深く心に見て取れます。

自然そのもの...

このそれぞれ微妙に高さの違う丸太が、人の手による真心と奥行きを醸し出していたので、個人的にそれを強く好きになり、また気に入りもしました。


また壁には、どっさり明りを取り込む大きな窓が、目線あたりの高さに二つ。

一つは、開くことの無いはめ殺しの窓に、涙を流したような水垢の跡と、一部割れた様子が見えるガラス窓。

歴史の流れを感じます。

もう一つは、引き分け戸のように両側に開ける窓で、そこに木製のガラリを付け、隙間から浴場内に木漏れ日ような陽と、肌の上を伝う風をさらさらと引き込んでいました。

目の前にガラリがあるのも、風流と優しを間近で感じられて良いものですね。



善美乃湯 浴場

釣られるように天井まで続く温もりに目をすうっと走らせると、三角状に尖った、大きな奥行きある高い屋根を仰げます。

柔らかな焦げ茶色の太い丸太や角ばった柱や梁が器用に組まれた天井は、吹き抜けた部分で高さ7mくらいあり、木の体温と優しさを上に上にと伸ばしていました。

吹き抜けには、その場を主張するかのように柱が集まり、その集まった頭の上には、四角く囲われたガラリから、弾力のある草津の光が明るくどっさり差しているのが目に映ります。

そこからは、決して大きくはないその四角が、柱がある場所と無い場所の影の濃淡を作り、陽光を強く、そして綺麗に輝き見せているようにも感じられます。

これがちょいちょい僕の目をそこに釘刺すほど見事で、浴場にいる時には何度も見惚れていました。



善美乃湯 浴槽

浴槽はかなり広いもので、今まで経験してきた浴場の中では1番の広さを与えられました。

浴槽は、重厚を纏った厚さ18センチくらいの木が浴槽の縁をぐるりと回していて、それが木の表情を残した段々をその面に浮かべながら、自然そのままの温もりをはっきりと放ちます。

高さが違うでこぼこは、所々その低い場所から温泉が外に流れ出している様子が、またしとっぽいと言うか、艶っぽさを心に写し、僕にとって浴場の良い見せ物となり得ました。


浴槽内は石造りで、表面に5センチくらいの青みがかったタイルが綺麗に貼り並べてあります。

タイルの目地は上から見ていると、湯面に立つ波の力を借りて縦に横にとミミズのようにうねうねと動いているようにも見て取れるのですが、これには気持ち悪いと思いながらも少し愉快を心持ました。

また、浴槽は出入りがし易いよう、高さ20㎝ほどの一段が優しさと共に設けられています。

主に地元の方が使う共同浴場だし、個人的にもこれはやはり後々重宝しました。

そんなような事を湯気のように黙々と思いながら入った喜美乃湯はまた良いものでした。



善美乃湯 浴槽

喜美乃湯は、浴槽内も浮遊物が全く無いためか、波打つお湯がゆらゆらきらきらとしていて、その綺麗さが瞳の奥にくっきり映り込むようなお湯を持っていました。

窓からすうっと入り込んだ陽光も、見事に湯面にその姿を被せるように落とします。

お湯の色はタイルの色が写り青みがかって見えますが、はっきりと透き通るような透明で、手にすくいとって見れば疑う余地がありません。

喜美乃湯は、共同浴場でもよく使われている「湯畑源泉」を引いていて、入った時の温度は43.5℃。

まぁまぁの温度で、草津温泉にしては落ち着いてると言ったところ。

なので、湯気はうっすらと目の端で捉える程度です。


忍ぶようにゆっくりと足を入れてみると、瞬く間にお湯の温度が足の先からじわぁっと伝わります。

この瞬間はいつも胸に与える刺激が強くてたまりません。


喜美乃湯は肌にぴりぴりとした刺激を適度に感じさせました。

まさに草津温泉特有の強酸性ですね。

ただこれは、柔軟を持ち寄った「心地良い湯あたりの肌感」であり、温泉気分を胸にすっと落としてくれました。

個人的に、湯畑源泉は湯あたりが優しめなので、割と多くの人が入れるお湯なのでは?と認識しています。


入った側から、体にじわじわ熱が帯びてくるのが分かります。

遠い底から確実に、そして凄い速さで歩を進めてきました。

すぐに体も火照って、体全体の力も意識を失ってくるでしょう。


善美乃湯 湯口

お湯を手に持ち舐めるように触ると、少しぬるっとした手触りを感じ取ることができました。

それはどちらかと言えば、軽やかに近い滑り気。

それでもどっぷりと浴槽底まで腰を据え温泉に浸かると、みるみるうちに肌は膜を頂戴したかのようにつるんとしてきます。

温泉らしさがここでもじっとりと滲み出ます。


そのまま舌でぺろっと味を確かめました。

ある程度酸味の強さがあり、舌や頬の内側にぐるりと回り込むような感覚を覚えます。

これは滑らかではなく、口内を中心に引っ張るような凋落の強みを持っていました。


喜美乃湯で感じた温泉の香りは、少し深みのある硫黄でした。

すくいとったお湯を鼻に近づけ、味を確かめるように深く匂いを入れると、硫黄の中にほのかにえぐみのような苦い匂いを感じられます。

これは強すぎるわけでもなく、しっかり確かめないと嗅ぎ取れない朧月程度。まったりと入ってる分には、温泉らしく優しい硫黄の香りがするりするりと鼻に近づいてきます。

癖が浅く嫌味もないので、これは広く受け入れられそうだなと思いました。


そうこうしている内、体はあっと言う間に芯からかっかとしていました。


喜美乃湯のここがいい

個人的に気に入ったところを少しお話します。


浴槽の深さ

善美乃湯 浴場

喜美乃湯は「浴槽が浅めで50㎝ほど」しかありませんが、これが個人的には一つ気に入りました。

50㎝と言うと、身長170㎝ある僕にとって鎖骨の下に湯面がそっと落ち着く形になります。

湯面が低いと、熱いことが多い草津温泉でも、熱のもわっとした熱気を顔全体に被せる圧迫感が減るため、息を長く、ゆっくり、吐くように体を温めながら、落ち着いて温泉を味わえます。

体育座りのように両膝を立てて、その膝に両手を置けば手を宙に出すことも簡単にできるので、熱さが苦手な人も多少なりじわじわと体を温められると思います。


さらに女湯との壁側には、8㎝幅くらいの柔らかな木の浴槽縁もあり、腕を浴槽から出して、そこに大の字になった時のように手を広げ乗っけて置くことも叶いました。

半身浴までとはいきませんが、半身浴に1番近く、そっと入っていられる心地良い浴槽だと思います。

これまで6ヶ所ほど共同浴場に入らせてもらいましたが、熱いのが苦手な人に対して喜美乃湯は、今の所1番浅くて入りやすいです。


天を仰ぎながらお湯に浸かれる

善美乃湯 浴槽

もう一つは、天を仰ぎながらゆらゆら揺られるようにお湯に入っていられること。

重厚なこげ茶でぐるりと回された浴槽縁は、首を後ろに傾けて落ち着かせるにはちょうど良い高さでした。

温泉に浸かっていると体が芯からぐんぐん温められ、事切れたように体の力をだらりと抜けます。

この感じが僕は特に好きなのですが、この時に温もりが広がりきった様子が見て取れる天井を悠々眺めるのがすごく気持ち良いんですね。


先程言ったように喜美乃湯の浴槽は浅いので、浴槽底に腰を下ろした状態で足を奥にずるりと伸ばすと、丁度良く首根っこに浴槽縁がすっと収まります。

その状態で体を伸ばし湯面に体を浮かせ、伽藍堂のような天井を眺めた景色は見事でした。

体は温泉に浸かりぽかぽかとし、首の後ろから頭の後頭部にかけては、枕になった浴槽縁から溢れ出た温泉がひたひたと温かさを、後頭部へ置き去りにしながら外へと流れ落ち続けます。

それはまるで、お湯が後頭部を優しく撫でてくれているかのような、言わば寝床湯を後頭部で味わっているような、しっとりとした柔らかな感覚が得られました。

見上げた吹き抜けからは、ガラリから入る太陽の光が優しを木造りにそっと降り注いで息を与えてる様子があって、瞳に柔らかさをそっと落とします。

重みを失った体で見るその景色は、意識に癒しをさっくりと差し込んだような感じが味わえました。

それがまた深く深く気分の良いもので、気持のいいものでした。


外に居るかのような雰囲気

善美乃湯 脱衣場の小窓

最後のもう一つは、まるで外で温泉に浸かっているかのような気分にさせる喜美乃湯の木造りです。


喜美乃湯は広い空間、丸太壁などの立体的な壁、数多くある窓から吹き抜けて過ぎ去る風、窓の外に見える夏の深い緑、浴場全体に回る濃淡を纏う茶色が、まるで外で味わう露天風呂のようだと感じさせました。

外との距離感が凄く近くなり、中にいる気分が薄まったとも言いましょうか...

浴場にいる時に周りの景色や流れる空気を感じると色々な感覚を手に掴めました。

大きく広がる丸太壁や浴槽縁は、どこも高さがでこぼこと違い、縛られることのない自然のような形を凛と取っていましたが、それはどこを切って見ても、一つ一つ目で捉える距離が違うと言う事を強くここでは心に感じました。

また、ガラリのついた窓からは、雨を飲み干し元気よく伸びた葉がするりと浴場へ入り込んで、露天ではない共同浴場にそっと緑を差し込んでいました。

浴槽から遠く見える脱衣場の小窓には、草津の風に揺られじゃれあう草津の濃い緑の葉も、さらさらと音をその景色に載せたように瞳に映り込みます。


さらにその多くの窓は、沢山の風の通り道を喜美乃湯に作り、幾度となく涼しげな風を運んで火照った肌の上を縦横無尽に歩き去っていきました。

その涼しさは得も言われぬほどで、ぼーっとしながら遠い意識の中で気持ち良くそれを感じられました。


それら全ての事柄は、まるで露天風呂のような自然の風景を浴場内にばさっと落とし込んでいるようで、ありありと外の風景を僕の心の中に縛りつけた気がします。

それは開放感と言うよりも、まるで外との壁が取り払われ全て解放されたようにも感じました。

その印象が僕にとっては終始強く、あくまで外ではないけれど、如何にも外にいるかのように自然との近い距離感を掴んだように見受けられました。

これは印象であってもちろん現実ではないけれど、そんな不思議な心持にさせてくれたところが深々と気にいっています。

善美乃湯の入口


喜美乃湯の混み具合

参考までに僕が居た時の浴場混み具合をお伝えしておきます。

できることなら空いている時に行きたいと思いますので。

※2020年7月12日(日) 12:00~13:00(温泉に入っていたのは30分ほど、)

喜美乃湯の混雑具合
  • 合計4人
  • 80代のお年寄り2人 3、40代の方が1人ずつ
  • 大体15分ほどで入れ替わる
善美乃湯 外観


喜美乃湯 周辺宿泊施設

ここはおまけです。

草津温泉に来たならば、どうせならゆっくり泊まって落ち着きながら遊んでいきたいもの。

泊ったことはないですが、草津に住んでいる僕として、善美乃湯に近く、良さそうな場所を拾ってみましたので参考にしてください。


【ホテル櫻井】

ホテル櫻井は湯畑から歩いて約10分。

湯畑からは少し離れていますが、その分周りは閑散としていて恐ろしく静かな時を過ごせると思います。

湯畑まで送迎バスも良く行き来しているのを見かけますね。


背の低い旅館が多い草津温泉にしては高々としていて、目立つホテル。

僕も毎日のように目にしますがかなり大きく立派です。

全室禁煙となっていて、健康面に力を強く入れていること、そして、草津温泉にあるホテルの中でも最大級の広さを持つ30mの大浴場が自慢となっているようです。

また源泉も、万代鉱・西の河原・わたの湯源泉と、3つの源泉を使っているので贅沢な温泉時間を楽しめるのではないでしょうか。

あっちこっち行かなくても良いので手軽さがあると思います。

特にわたの湯源泉はここいらでは珍しいので、これに入れる人は正直僕もうらやましい。


部屋は綺麗な和室が揃っていて、上層階になれば草津の温泉街を悠々見渡せて目にも心地よさそうですね。


※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所  群馬県吾妻郡草津町大字草津465−4
駐車場 300台 無料
源泉 万代鉱・西の河原・わたの湯源泉
チェックイン 15:00より
チェックアウト 10:00
総部屋数 179室
公式サイト https://www.hotel-sakurai.co.jp/
ホテル櫻井 外観
ホテル櫻井 室内
ホテル櫻井 大浴場

予約は「じゃらんやるるぶ」が手数料が安くて良いかと思われます。

じゃらんるるぶ】を見てみる。

トラブル時の心配がある方は、補償や対応に信頼のあるJTBを使ってもいいかもしれません。


施設情報を含む、喜美乃湯まとめ

では、今日の喜美乃湯をまとめます▼

喜美乃湯は
  • 草津温泉にある無料共同浴場
  • 草津温泉バスターミナルから歩いて約6分(湯畑からでも16分)で行きやすい
  • 閑散とした住宅街にあり外観・内観ともに長い歴史を感じられる佇まい
  • 木造の香りが漂い自然の温もりが感じられる
  • 脱衣場との壁がガラス張りと解放感がある上、浴場・浴槽が広め

今日は喜美乃湯を紹介しましたがどうだったでしょうか。


個人的に喜美乃湯が「特別」だと思ったのは、圧倒的な木の温もりや風が肌で味わえる自然の立体感でした。

まるで森の中にいる様な雰囲気を放つお風呂の造りは、露天の面影を浴場内へおとし、外に居るかのような解放感を僕にちらりと与えてくれました。

こんな気分は共同浴場では初めてだし、まるで自然の中にいる様な心持からはとっても癒されることが叶いました。


もちろん、これは喜美乃湯に対し僕が思ったことでもあるし、人によっては自然味溢れ過ぎる感じが苦手な人もいるかもしれません。

でも、草津温泉にある無料の共同浴場は、この様に想像もしていなかったような個性をそれぞれが違った形で持っていて、訪れた人をじわりと温めながら楽しませます。

造りは一概に全て悪いとも言えないし、そう考えると、中々あなどれませんよね。


百聞は一見に如かず。

この先コロナが落ち着いたら、マナーを持って共同浴場を一つ体験してみてはいかがでしょうか。

温泉好きならきっと心から温まる経験になると思います。


【喜美乃湯(きみのゆ)】

住所  群馬県吾妻郡草津町大字草津454−54 (草津温泉バスターミナルから歩いて6分)
駐車場 無し
営業時間 24時間
料金 無料
清掃時間 午前中
源泉 湯畑源泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)
最低限必要な物 小タオル(シャンプー等は無く、また強酸性のため必要無し)
周辺宿泊施設(一例) ホテル櫻井
HP 草津温泉観光協会サイト
忘れ物の問合せ

草津町温泉課(0279-88-7182)

草津町交番(0279-88-2100)

※上記は2020年7月12日現在のもの

善美乃湯 外観
善美乃湯全面道路
善美乃湯の入口
善美乃湯全面道路
喜美乃湯の入口(反対側)
善美乃湯全面道路
通りからこの道を入った左側が喜美乃湯

浴場の動画も撮りました。インスタグラムに投稿してあるのでよければ参考にご覧ください▼

今日の善美乃湯は以上です。どうもありがとうございましたm(_ _)m。

▼その他、草津温泉の共同浴場をまとめて見たい人は

白旗の湯の外観

▼車で草津に来るなら駐車場情報をご覧ください

草津温泉観光については草津温泉観光協会の公式HPを➡『モデルコース

草津温泉グルメ情報は食べログで➡「【群馬】草津温泉で食べるならココ!おすすめのランチ12選