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【2022年最新】草津温泉の共同浴場、睦乃湯を詳しく紹介【群馬県】

睦の湯の浴場

こんにちは、日本三大温泉がある群馬県草津町在住の公太です(^-^)

日々共同浴場や日帰り温泉に入って暮らしています。

先日、草津温泉の共同浴場「睦乃湯」へ行ってきました。

共同浴場とは、草津の地元の方が自分達のために管理して使用している、温かい温泉が注がれた無料のお風呂なのですが、これはあくまで基本でありその限りではありません。

一般観光客でも「もらい湯」と言われる草津温泉の文化にのっとり、節度・マナー・気配りなどを持ってすれば、一般の方々も使用して良いとされてきています(ただしコロナ以後は落ち着くまで町民のみ使用可)

そんな共同浴場が、天下の名湯と呼ばれる草津温泉には全部で19ヶ所もあります。

今日はその内の一つである「睦乃湯」へ行って来たので、睦乃湯がどんな共同浴場なのかを詳しく紹介したいと思います。

草津へ湯治目的はもちろんのこと、温泉街を暖かく踏むような、温泉旅行計画を立てる参考にしてみてはいかがでしょうか。

【基本情報】草津温泉の共同浴場、睦乃湯を紹介

睦乃湯は、草津温泉バスターミナルから国道292号線を東へ徒歩12分ほど歩いた、セブンイレブン目の前にあります。

湯畑から離れている閑静な住宅地の中にあるため回りはとっても静か、空気も澄んでいるので場所柄的に落ち着きます。

建物は暖かみのある木造一階建て、出来たばかりのようにも見える外観からは清潔感がたっぷりと漂っていました。

浴槽は草津温泉の共同浴場でおなじみの石造り、最大4人くらいは入れる大きさがあるし、浴場自体も高々とした吹き抜き天井があるので解放感がありました。

真っ白い床に艶っぽい温泉が流れ、そこからまた真っ白な湯気がもくもくと舞い上がっているので、それを見つめる瞳も自然暖かく心もしんとします。

温かく注がれるお湯は無色透明な湯畑源泉で、皮膚にぴりぴりとした当たりが心地良く、体の芯からじっとりと温まります。

ここはロッカーが二つに分けて置いてありますが、浴場出入り口がガラス張りになっており内外から見えるようになっているので、もし万が一貴重品を持っている人でも少し安心できるような印象でした。

ちなみにどこの共同浴場も貴重品を持ち込まないのが基本、駐車場もありません。あくまで地元の方ががふらっと行って使う目的のため、このような造りになっています。

そしてコロナ現在は草津町民のみが使用できるようになっていました。

住所・地図等はまとめに記載しておきました。
※記事内の情報は2020年11月現在のもの。

睦乃湯の混雑具合・利用者の年齢層

僕が行ったのは土曜日の15時頃、30分程いましたが常に三人くらいの人が浴場にいました。

年齢は80歳前後と思われる地元の方々(コロナ中なので当たり前ですが...)、みんな優し気な表情を持っており雰囲気も柔らかいのでほっとします。

個人的な印象としては、草津温泉にある他の共同浴場よりも間違いなく「日中利用される頻度が高い共同浴場」だなと感じました。

睦乃湯の詳しい体験談

睦の湯の外観

ここからは睦乃湯の雰囲気について、実際僕が体験してどのように感じたのかをお話しします。

かなり細かくそして鮮明に書いたので、長くなってしまいますが、伝わりやすいようにはしておきました。

草津温泉の共同浴場へ初めて行く方は参考にご覧ください。

入口~脱衣場

目の覚めるような青が広がる秋空に訪れた睦乃湯は、ずいぶんと穏やかな空気を茶色く着込んでいました。

建物は一目に新しく、木造りの優しげな薄茶が草津の温泉街の温もりを艶艶しく引っさげ、どっしりと鎮座しています。

外からでも清潔感がみなぎって見えます。

高く突き出て見える縦縞格子のがらりが、薄く白い湯気の匂いをちらりと高く泳がせていました。

睦乃湯の回りは湯畑から少し離れているお陰で人気も少なく、しんとした落ち着きだけが暖かい天下に漂っていました。

見事までに壁に馴染むように染め上げられた縦縞の木製引戸を横にがらがら引くと、小さな玄関の左手に、4段の下駄箱がぽつんとあります。

一人の入浴者の靴が無口に鎮座しているので、同じく閑散とした場所に僕も靴を並べました。

目の前に備え付けられた引戸を引いて更に敷居を跨ぐと、L字型の、広々とした脱衣場がありました。

脱衣場は外同様、天井・壁共に柔らかき板張りで、床はコルクのような模様を帯びた、ビニルカーペットが優しく横たわっています。

鼻先に温泉の酸味にも似た香りがつんと香り、これから訪れるであろう湯浴みの癒しを予期した胸がとんとん弾みます。

脱衣場は約3.5m× 4.4mの長さがあり、5人くらいが一度に用を足せるくらいの大きさがありました。

薄茶色にそっと馴染むトイレや、乱れのない清潔なロッカーが二つ、そして自然素材で出来上がった小さな丸椅子が二つ置いてあります。

共同浴場なので洗面所の類はありません。

40㎝角ほどで伸び伸びとしたロッカーは全部で21個もあり、塵一つ無い、きらりとした顔に大きな口を深く開けていました。

余分な物が一切無い簡素な脱衣場は、広さや清潔さから逆に、中々贅沢の色を帯びているように瞳に映りました。

右手にある大きな窓は明るさが脱衣場をすっと貫いて、草津温泉の長閑な陽を吸い込んでは、静寂を散らした空間に清々と張り付いています。

正面の右側にある浴場への入口が、中の様子をすっと透き通らせて、温かな趣を頭に降らせたように感じられます。

※一つのロッカーはこの浴場入口側にあるので、貴重品が気になる人はこっち側を使うと良いのかもしれませんね。

浴場

睦乃湯の浴場

中に入るとおじいさんがいたので、喉から明るい声を出して和かに挨拶を交わしました。

温泉場特有の、ふわりとした熱気が肌を撫で、湯気が視界にぼんやりと幕を降ろして来るのを感じながら、光る床をひたりと優しく踏みました。

湯口から勢いよく飛び出している温泉が、どぼどぼと音を立てながら温かく湯面を突き、あまり余った温泉は、贅沢にもするすると湯枠の外へ逃げていきます。

しんなりとした茶色が薄く支配する浴場の壁は、高々と伸びた先にあるがらりの隙間から外界と手を結び、そこから飛び込む陽光が爛々と天下を照らしていました。

浴場は約3.4m× 4.4m、左奥に横長の浴槽があって、その回りにL字の床を、幅1.2mくらいで広くこしらえています。

びっしょりと濡れた石を白く踏む足はざらりとし、皮と石との間では、お湯による少し丸い温もりを細長く見出しました。

石造りの浴場は腰から下辺りが真っ白く塗り広げられ、眩しく目に照り返しました。

左手の壁は女湯との境壁、2.5mくらいの高さに行き尽くした先は伽藍堂の空を視界に広げています。

右側と正面には大きめの明るい窓が横長に付いていて、光の背後に作られた格子の影が縦に走ってます。

腰ほどの高さに80㎝くらいの手摺りが連続してくるりと付いており、湯浴みの時間を暖かく助けていました。

そこから上は板張りの壁が、茶色く、そして清潔に頭上3mくらいに伸びて、伽藍の吹き抜けに集まるように斜めに向かっています。

女湯からも伸びる薄茶の温もりは双方行き着く先でぽこっと高い空間を作り、縦模様の美しいがらりを四方に明るく散らし、幾千の光が輝く世界で朧気に湯気を吐き出していました。

白く暖かく出ていく湯気は終始おっとりとしいて、優しい青い空にうっすら紛れて消えていました。

【温泉について】

睦乃湯では湯畑源泉が使われています。

草津温泉で二番目に湯量の多いこの源泉は、皆さんご存知の通り、温泉街の中心に暖かく鎮座する湯畑から熱く大量に湧き出ています。

それが永遠と注がれる浴槽は、約1.7m× 2.7mの長方形で、幅19㎝ほどの焦げ茶色の湯枠が、ぐるりと暖かく囲んでいます。

入れる人数は3人ほど、詰めても4人が限界でしょうか。

ずっしりとした浴槽縁を溢れ出る湯が薄く切れて、ぼたぼた滴り落ちた後に、暖かく横に流れています。

浴槽の中に出入りを助ける、高さ25㎝ほどの段々が一つL字にあります。

そこへ座ればへその上辺りに湯面を落ち着かせられるので、半身浴も用意に行えました。

【色・湯温・指触り】

どばどば湯口から流れ落ちるお湯は透き通るような無色透明、荒々しい波紋が勢いよく浴槽全体に広がります。

くっきりと目に映り込む底は真っ白く揺れて、ぐにゃりと波打つ湯面から温かな湯気を、燃え尽くす炎が成し得る煙の如く、高くゆらゆらと舞い上げています。

天高き空と窓から差し込む陽光は、湯壺へ温かく突き刺さり、鋭い光の矢を瞳へぴかりと返しました。

湧き出る湯に指をそっと通すと、およそ42℃ほどの湯温が皮膚を触り肉を温かく迎えました。

艶を帯びた指を擦り合わせてみれば、ぬるんとした温泉の滑らかな指触りが残ります。

細い温泉の膜を温かく皮膚に残し、きらきらとした足跡をうっすらと置き去りにされた皮は、じんとした暖かさを肉の奥まで貫きました。

【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】

温かき所へ片足をそろりと沈めると、厚みのある熱がじりじりと肌を覆いました。

そのままもう片方の足も入れ、勢いそのままにどっぷりと底まで腰を据えると、ざぱりと溢れる湯のうちから真っ白な湯けむりが眼前を薄く通り過ぎて、目の端から次々に姿を消していきました。

じんわりとした肉の表面には、草津温泉特有の酸性の刺激がぴりぴりと感じられ、じわじわとした熱と共に、全身へ心地良く巡っているのが分かります。

少し強い酸が皮膚を甘噛みするのを、唇の隙間から細く吐き出す息の裏で穏やかに感じ、温泉の喜びを脳裏に浮かべました。

【香り】

両手に集めたお湯を鼻先に寄せると硫黄の香りがするりと穴から入り、頭の方へ高く上りました。

少しえぐみや苦みを含んだ奥深い香りは、如何にも温泉らしい趣で胸の内を暖かく叩きます。

狭く強い硫黄は折々顔を横切る腕からもふわりと香って、それを嗅ぎ取る鼻を躍らせました。

【味】

強きお湯を指にとってぺろりと舐めると、甘味をぼんやりと含んだ梅干しのような酸味を持っているのが分かります。

角を取り丸みをこしらえたお湯は、頬の肉を引っ張るような、また口内を苛める様な気配は一切見せず、一度現れては忍びのようにふと消えて行きました。

【肌触り】

全体の血が暖かく巡り心臓の音が耳を静かに打つ頃には、肌も随分と柔らかくなりました。

右の腕を左手ですっとなでると、薄い温泉衣をほんのり纏っているのが分かります。

じんわりとした湯とふやけた皮の間には、ぬるりと滑る膜を一枚薄く敷き並べて、その上を行き来する掌は、草津温泉湯畑の賑やかな往来を行き交う、足のように明るく転がりました。

数分のうちに硬き骨をどろんと溶かされた体はくたりとして、暫くの間湯中を軽く漂いました。

意識を抜かれ半分に落ちた力なき瞼の隙間では、熱気を帯びた空気が、ゆらゆらと湯気を天に運んでいるのが朧気に現れます。

それはふと見上げた高い伽藍堂へ集まって、密度の高い白き中心を陽の光が、優しく走り抜けているのが鳥の目で見つけられました。

優し気な光は穏やかに瞳に落ち、胸に静寂の蓋をそっと落とします。

足の裏や腿の裏、沈んだ両の掌にはざらりとした石が、心地良い刺激を遠い場所からゆらりと運んできます。

女湯からお湯をかき混ぜる音が広く耳に響き、それが何だかしっとりとした露を持って頭に降り注ぎもしました。

このような流れを感じている間には、睦乃湯を形成する木造が、しんなりとした木の香りをいつまでもいつまでも穏やかに鼻へ運びこんでくれました。

まとめ

▼それでは草津温泉の共同浴場、睦乃湯をまとめます。

【睦乃湯】

住所 群馬県吾妻郡草津町草津634-14(草津温泉バスターミナルから徒歩12分)セブンイレブン草津東店すぐ近く
営業時間 一般:10~15時
区民:22時まで
清掃時間 記載なし
源泉 湯畑源泉(PH2.1)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)
駐車場 なし(共同浴場は全て無し)
忘れ物の問合せ 草津町温泉課(0279-88-7182
草津町交番 (0279-88-2100
コロナ以後の使用状況 草津町民のみ使用可能

睦乃湯は地元の方々が昼間から多く使われるような共同浴場で、安心できるような清潔感もありました。

コロナ現在は草津町民のみしか使えませんが、いずれまたみんなで共同浴場を暖かく使える日が戻ってくるかと思います。

草津温泉旅行での一環として共同浴場へ行けば、優し気な触れ合いの時間を持つことでより一層、温泉街の良さを実感できるのではないでしょうか。

草津よいとこ一度はおいで~、心癒される湯巡りで良い思い出作りをしていってくださいね。

白旗の湯の外観

・睦乃湯周辺には「草津熱帯圏」があります。その他の観光は草津温泉観光協会の「公式HP」をどうぞ。

・湯畑で有名な中心街は食べ歩きが楽しめますよ➡「草津温泉街の食べ歩きグルメ!立ち寄りたいおすすめ店8選」(icotto(イコット)より)

▼近くの日帰り温泉を楽しむなら大滝乃湯(駐車場付き)