群馬県草津温泉の湯畑近くにある煮川乃湯ってどんな所?【体験談】

煮川乃湯 外観

こんにちは。草津在住の公太です(^-^)

草津町へ来てからしばらく共同浴場通いの生活をしています。


草津温泉には、地元の方が管理・運営し、無料で温泉に入ることができる「共同浴場」と言うものが19ヶ所ありますが、残念なことにコロナ現在では3つの共同浴場しか観光客は入れません。

しかし、前に行ったことがあって知ってる人ならまだしも、今こんな風に思っている人もいるんじゃないでしょうか?

これから先コロナが落ち着いたら行ってみたいと思う。

けど、どんな場所か分からないんじゃちょっと行きづらい...。

などなど...。

住所や中の様子、また感想と言うものは、ネットで検索すればある程度出てきますが、分かりか兼ねる部分も多くあり「入れるのか不安」と考える節もあると思います。


なので今日は、昨日煮川乃湯の湯を体験してきた僕が、その様子を事細かく記事にしてお伝えします。

かなり鮮明に書いたので、これに目を通せばだいぶその雰囲気が頭に浮かぶかと思います。

これから先、草津温泉に行く予定がある人、温泉や共同浴場巡りをしたいと思ってる人は是非参考にしてください。


@onsen_necoさん

※コロナ現在の共同浴場はほとんどが町民のみ使用可能。

観光客は『白旗の湯・地蔵の湯・千代の湯』は使用可。


煮川乃湯 体験談

煮川乃湯 外観

賑やかから離れるように湯畑から東へ歩いて約6分。

立ち並ぶ旅館の前の道を通り抜けて進んだ先に煮川乃湯はありました。

草津温泉バスターミナルからも徒歩約11分と立地は良く、草津温泉を楽しむ旅程の中には組み込みすい立地。


煮川乃湯 外観

全体的に穏やかに感じられる草津温泉の中でも喧騒と閑散の間くらいに立つ煮川乃湯は、昔ながらの木造一階建ての三角屋根。

大きな三角に小さな三角を乗せたようで、まるで小さな小屋の様でもある。

目の前まで屋根を低くすっと下ろし、ずっしりとした重みと、時間経過を感じる焦げ茶色の板張りの壁が昔ながらの風情を放ち、この場所の主のような強い雰囲気も感じさせます。


煮川乃湯 内観(玄関~脱衣場)

煮川乃湯 玄関

入口の扉は、共同浴場には少ない木製の開戸で、色は周りの壁よりも柔らかさをより多く含むような薄い色の姿をしていました。

軽やかな扉を開け中に入ると、2、3mほどの細長い玄関になっていて、三段くらい階段を下るように進みます。

玄関の中には暖かみのある木の香りがふわっと辺りを漂い、鼻の先に心地よさを優しく運んでくれました。

どん突きの右側には小さく可愛らしい下駄箱があって、6足くらいの靴が入れられるので、そこで靴を脱いで置きます。

煮川乃湯 下駄箱


下駄箱の反対側はまた開戸になっていて、その先が脱衣場。

脱衣場は、天井から壁までどっしりと木の温かさを着込んだ木造りで囲われていて、辺り一帯に自然の柔らかさをふんだんに香らせています。

その匂いは、乱れをさらっと消すような落ち着きを払っていたので、心安らぐと共に、深く強い癒しの印象を鼻先に強く受けました。


煮川乃湯 脱衣場

西側にあたる壁(建物入口側)には、六人分の木製のロッカーがちょこんと置いてあって、プラスチックの青いカゴが二つ。

正方形に近いそのロッカーは、40㎝角くらいと、大き過ぎもせず小さすぎもせず、程よい大きさを保っています。

そのロッカーの上には、明かりがしっとりと差している窓が一つあり、ほんのりとした脱衣場を優しく演じる様子を目の中に映してくれました。

ただ、玄関と脱衣場は基本的には電気を付けていないと暗く感じるので、使う時は電気をつけた方がいいと思います。

※最後に出る時は消しましょう。

脱衣場は多くても四人くらいしか入れないので決して大きいと言えないのですが、その分天井は屋根の三角に合わせて高くすらっと上に伸びているので、見た目以上の開放感は胸にしっかりと置くことができました。

なので窮屈には感じないのかなと思います。


脱衣場と浴場は壁とガラスの開戸で仕切られています。

洗い場からもお互いの場所は目に見えますが、浴槽内からはちょっと見づらいのでなるべく貴重品は持ち込まない方がいいかと思います。

浴場には壁掛けのフックが四つあります。

最悪は袋に入れて浴場の中に吊り下げるような形を取ると安心。

煮川乃湯 脱衣場


煮川乃湯 内観(浴場)

後から新しく交換されたであろう出で立ちの扉を開け浴場に入りました。

浴場の中に入ると、温泉を彷彿とさせる硫黄の香りが真っ先に鼻へするりとやってきました。

とてもいい匂いでほっとするような幸せを感じられますね。


煮川乃湯 浴場

浴場は約3mほどの正方形で、床と浴槽は白く塗られた石造りになっています。

そこには手桶が三つと桶三つ、水道が一つ、湯口が一つあって、その湯口の下には、重厚で深い茶色を持つ小さな小さな湯樋がとぽとぽと音を立て、お湯をそっと浴槽へ流し込んで溢れさせていました。

こう言った水水しい艶っぽいものがあるのは少し珍しいですね。喜美の湯以来の造りでしょうか。

その可愛らしい湯樋は、温泉の気分をそっと寄り添わせてくれたと心得たので、気分はまた一層穏やかになりました。


煮川乃湯 浴槽

浴槽は1.5m×3mくらいの大きさがあり、入れるのは大人三人程とこじんまりを見て取れます。

浴槽には、柔軟な手触りと色を兼ね備えた木の縁がぐるりと走らせてあり、浴槽を囲い込んで温もりを湯面へ投げ込んでいました。

壁の下の方は硬い石垣で作られており、大小様々な大きさの石が、濃淡様々な表情を持たせながら趣を見せ、瞳の奥を愉快へと誘います。


煮川乃湯 浴場

その上には、優しい風合いの木の板張り壁が天井まですらっと高く伸びていて、離れた所から自然の香りを心へと大きく運んでくれるので、それを見た時は、また一つ胸が浮き浮きと踊り出す感覚を見い出せました。

煮川乃湯の天井は、浴場から見上げると全く広くって、外からのこじんまりとした控えめな風貌を、一切胸の端に捉えさせません。

高さはおよそ6、7mくらいでしょうか。

それぐらいすっと奥へ奥へと続くように高く伸びていて、安心を心持つことができたのがとても印象深かったです。


そのすらっと行き渡った空間には、外からの光をふんだんに取り入れる、暖かみを掴んだ木製のガラリが四方に付いていました。

細長い伽藍堂の天井に燦燦と降り注ぐ陽は、ガラリによって濃淡の影をあちこちに作り、またそれが芸術を匂わせとても目に優しいので、僕の心をそこに長らく釘刺すことが叶いました。

とても柔らかくふかふかとしたその景色は、今でも目を閉じればありありと浮かぶほどです。


煮川乃湯で使っている源泉は煮川源泉。

これは草津温泉の中でも、また共同浴場の中ではここでしか味わえないと言うほど、使っているところが少ないので珍しくまた貴重です。

煮川源泉は有料日帰り温泉施設である「大滝乃湯」でも楽しめます。

現状、草津温泉に煮川源泉が楽しめる場所はこの二つしかありません。


煮川乃湯 浴場

そんな煮川源泉を使っている煮川乃湯の『湯あたりや細かい特徴』について。


煮川乃湯は、濁りを一切見せることがない、きらきらと透き通った無色透明のお湯。

浴槽底の色が合わさると少し青みがかっているようにも見て取れますが、手にすくいあげてみると、はっきりと無垢な色味を確認できます。

湯温は47℃とかなり熱く、まさに草津温泉のかっと底から燃える様な温度を保っていました。

煮川乃湯は熱いことが多い共同浴場です。


相当な湯温のため、入る前に何回も掛け湯をして体の負担を軽くし、温度に慣らしてから少しづつ入ります。

音を殺すかのようにそっと足を入れていくと、足の付けた部分から激流のように温かさが体にずわっと勢いよく雪崩れ込んできました。

思わず痺れてしまいます...。


熱さの調子を確かめるようにそっと両足を入れたら、さらにそのままゆっくり、ゆっくりと息を煙に隠すように腰を落としました。

どっぷりと浸かった煮川乃湯は、草津温泉特有のピリピリとした刺激を肌に幾分か感じられました。

それは熱さによる所が大きい刺激ですが、個人的には強すぎると言ったことは無く、さっと浸かる分には丁度良いといった心地良さだと覚えています。


ちなみに湯船の深さは60㎝ほどでちょっと深め。

お尻を浴槽底に付け、壁にべったりと背中をつけると、喉仏あたりに湯面が落ち着きます。

なのでお湯がぬるい時はまだしも、熱い時の圧迫感は強く、人によっては少し苦しいと感じるかもしれませんね。

ただ、煮川乃湯の浴槽は、腰を据えられる浴場縁がぐるりと回っているので、そこに腰かけ、下半身だけをお湯に浸けたままじっくりお湯に入ることも叶いました。


指で舐めるように温泉の手触りを確かめると、さらっとした爽やかな手触りを掴み取れます。

それは滑りや、ぬたっとした感覚があまり持って無いようで、肌を撫でるとその存在をそっと遠くに余韻として残すのみでした。

ただやはりそこは草津の湯。

お湯から上がる頃にはしっとりした肌の調子良さを掌で味わうことも後でできました。


次にお湯の香りを、深く見つめるようにぐっと深く嗅ぎました。

そうすると、一切の嫌味のない硫黄の香りをはっきりと見て取れました。

それは、打水をした夏の路面のようなもので、蒸純した純粋さだけを空気感として意識へ置くような感じです。

つまりは、硫黄の底には癖が無く、薄くさっぱりとした香りを鼻にありあり与えました。


味もそれに比例したようで、酸味こそ間違いなく感じられますが、その奥深くに意識を張り巡らせてもえぐみなどの苦さはなく穏やかとしています。

それは濁り湯が肌にもたらすような、つるっとした滑らかな舌触りで、口の中の頬の肉をどうこう苛めるような気はしませんでした。

それぐらいの鮮やかな酸味を自然と感じさせるのが、煮川乃湯です。


そうしている間にも、コップから溢れる水が如く体温も溢れ上がってきました。

体の奥底から這い上がる熱は、限りなく早く頭の先から足の先を温めてくれました。

煮川乃湯では、胸の中も、体の中も、容易に力を抜かれだらりと気分を逃す事が簡単だったと思います。

ぼーっとする体は、意識をうっすらと抜かれた端で、そっと暖かな幸せを呑むことができました。

まさに極楽ですね。


煮川乃湯のここがいい

煮川乃湯 浴場

個人的に煮川乃湯で良かったのは、外からの見た目はさて置いて、広く、大きく、天高くに伸びた天井を見上げられる事でした。


火照った体をお湯から救い上げ洗い場でそっと落ち着かせていた所、ふと意識を上にやると、とても癒される伽藍堂を眺められました。

その幅開くかっぴらいた天井には、外から飲み込んだどっさりとした陽光がそこに長く居座りながら、ぴたりと止めた目の奥を柔らかく喜ばせてくれます。

また、光を取り込むガラリは、濃い物薄い物の影を、画家のように美しく描き映し心を楽しませてくれもします。

それを目に止めた時は青天の霹靂だった...と言えば大袈裟かもしれませんが、伽藍堂に遠い下から意識をそこへ置くことが、煮川乃湯ではとてもとてもほっと安らいだように僕は感じました。

お陰で外から運ばれた涼しい風も、湯口からとぽとぽと流れ落ちる温泉の音も、体はしっとりと聞くことができ、集中を自分の中にそっと認めることも叶いました。


煮川乃湯でこの景色は大変良かった。と強く深く思えましたね。


煮川乃湯の混み具合

参考までに、僕が行った時の煮川乃湯の混み具合を残しておきます。

共同浴場は基本的にこじんまりとしているから、人が入れる状況なのか気になる所だとも思いますので。

※2020年7月21日(火) 11:30~12:30(温泉に入っていたのは30分ほど)

煮川乃湯の混雑具合
  • 2人(30代、60代)

この時訪れた若い方の人は、ぶっちゃけ地元民ぽく無いような気がしましたね。


煮川乃湯 周辺宿泊施設

煮川乃湯周辺は、湯畑から少し離れて閑散も豊かな為、落ち着いて過ごすにはピッタリの場所。

そんな煮川乃湯に近い宿泊施設、と言うか目の前にあるホテルを一件簡単に紹介します。


【喜びの宿 高松】

ここの宿は、大滝乃湯から徒歩で3分ほどの場所にあり、湯畑までも徒歩5分程度で行ける好立地な宿です。

10階建てで、この辺にしては一際背が高いので目立ち、上層階、特にウッドデッキ付きの部屋になれば草津温泉街をぐるりと見渡せ、目にも心にも心地良い時間を過ごせるのかなと思います。

和室と洋室もあり、大きさも様々なタイプがあるので、自分の好きそうな部屋を色々選べるのも良い所ではないでしょうか。


温泉の源泉は『湯原源泉』を使っていて、たまに配管から出てくる湯花(ゆのはな)が温泉を白く濁らせる日もあり、温泉気分を益々高めさせてくれることもあるそう。

どうやらこの日は特別で、運の良い日とされているみたいですね。

サウナは無いようですが、男女ともに露天風呂があり、その他にも貸切風呂があるので、まったりとしたお風呂時間が幸せそうだと感じる旅館です。


※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所群馬県吾妻郡草津町草津312(大滝乃湯から徒歩3分)
駐車場無料
温泉(湯畑源泉)・内湯1(男女)・露天風呂2(男湯は3)・貸切露天風呂2(2160円)
チェックイン14:00より
チェックアウト10:00
総部屋数104室:洋室8室 / 和室96室
公式サイトhttps://hpdsp.jp/hotelmiyukibekkan/

予約は「じゃらん・るるぶ」が手数料が安くて良いかと思われます。

じゃらんるるぶ】を見てみる。

トラブル時の心配がある方は、補償や対応に信頼のあるJTBを使ってもいいかもしれません。

※最終的には公式サイトと比較するようにしましょう。

需要に大きく委ねられますが、可能性で言えば、一番安く設定できるのはあくまで「公式サイト」です。


施設情報を含む、煮川乃湯まとめ

煮川乃湯 玄関

ということで、煮川乃湯をまとめます▼

煮川乃湯は
  • 湯畑から東へ約徒歩6分の場所にある
  • 浴槽は小さく3人ほどしか入れないが、天井が高く、外からの見た目よりも大きな解放感がある
  • 草津温泉に6つある源泉の中でも、煮川源泉と言う珍しい源泉を味わえる(湯温は高い)
  • 地元区民の専用時間帯などが設けられていない、割と自由度が高い共同浴場(但しマナーは必要)
  • 小さいのでぱっと見入りづらい雰囲気を感じるが、中に入ってしまうと落ち着いていて過ごしやすい

今日は日本三名泉と言われる草津温泉の共同浴場、煮川乃湯を紹介しましたがどうだったでしょうか。


個人的に煮川乃湯が優れていたと思うところは、名泉と言われるその泉質はもちろんのことですが、広々と見られた伽藍堂の天井があって、その解放感をより多く感じられた所でした。

高い所に四方張られたガラリは、明るく優しい光を浴場内へたっぷりと降らせ、煌煌と明るい雰囲気を温まりに来た人に魅せつけてくれます。

柔らかな光は、天井と床の差をはっきりと作り出し、存在を大きく強調するようにして、見ている僕を自然に見惚れさせてくれました。

それをじっと見ていたら、自然と瞳の奥もじわじわと癒されて、胸に深い穏やかもたらすことができました。


そんな幸せを味わえたのが今回体験した煮川乃湯です。

とは言え、百聞は一見に如かずとは良く言ったもの。

湯畑からも近いので、煮川乃湯が無事解放されたら一度心を遣って、足を運んでみてはいかがでしょうか。

有料の温泉にはない貴重な体験が、数少ない源泉を元にきっとできると思います。


【煮川乃湯】

※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町大字草津583 (湯畑から歩いて約6分)
駐車場 無し
営業時間 24時間
料金 無料
清掃時間 記載なし
源泉 煮川源泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)
最低限必要な物 小タオル(シャンプー等は無く、また強酸性のため必要無し)
周辺宿泊施設(一例) 喜びの宿 高松
HP 草津温泉観光協会サイト
忘れ物の問合せ

草津町温泉課(0279-88-7182)

草津町交番(0279-88-2100)

※上記は2020年7月21日現在のもの

煮川乃湯 外観
煮川乃湯 外観
裏側

浴場の動画も撮りました。インスタグラムに投稿してあるのでよければ参考にご覧ください▼

今日の煮川乃湯は以上です。どうもありがとうございましたm(_ _)m

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