草津温泉、共同浴場の「関乃湯」へ行って来た【群馬県】

関の湯の浴場

こんにちは、草津温泉で有名な草津町に住んでいる公太です。

先日、草津に19ヶ所ある共同浴場の一つ「関乃湯」の温泉に入ってきました。

共同浴場は無料で入れるお風呂で、基本的に地元の人が管理する、地元の人のための温泉。

温泉好きにとってはとても羨ましく、身近にあったら毎日でも入りに行きたい!と思えるような贅沢なお風呂です。

とは言え共同浴場も「もらい湯」と言われる、マナー、感謝、気配りの気持ちを持ってすれば、みんな一緒に使っても良いよ?とされているのですが、実際どんなお風呂か知らなければ何だか行きにくい...という気持ちにならないでしょうか。

と言うことで、今日は源泉掛け流しである草津温泉の共同浴場『関乃湯』を紹介したいと思います。

コロナ現在の関乃湯は草津町民しか入れませんが、一般観光客が使うことのできる他の共同浴場も、似たような作り、似たような使い方なので、これを読んで共同浴場デビューをしてみてはいかがでしょうか。

本記事は2020年11月5日現在のものです

【基本情報】共同浴場「関乃湯」

関の湯の外観

関乃湯は草津温泉にある共同浴場で、湯畑から湯滝通りを3分ほど、北西へ歩いた左手にあります。

見た目にもこじんまりとしていて通りに面しているにも関わらず、見逃してしまうような小さい共同浴場には二人ほどしか入れません。

しかし、石造りの浴場には湯畑から溢れ出る湯畑源泉が引湯され、ぬるりとした肌触りや、硫黄の香り漂う温泉をしっかりと味わえます。

また湯壺へ温かく浸かり、ふと見上げる天井は高く伽藍とした開放感があって、湯けむりがそこへ白く流れる様も長閑に眺められる良いお風呂でした。

コロナ現在は草津町民しか入れませんが、一般観光客もいずれまた入れるようになったら、一度は味わってほしい共同浴場かと思います。

その際は地元の方が利用することも少ないお昼時に行くのが良いでしょう。

関乃湯の住所・地図・行き方等は最後の「まとめ」に記載しておきました

関乃湯の混雑具合(独泉はできる?)

筆者入湯時間

いずれも独泉できました

平日 10:30~11:00
日曜 17:00~17:30

僕が関乃湯に行った時に感じた混雑具合の印象は、「日中は地元の方は来ない共同浴場なんだな」という事です。

現在は草津温泉の共同浴場では一般観光客が入れなかったり、また地元の方も、玄関で僕の靴を見かけたが為に入って来なかった可能性がありますが、僕が湯浴みをしている最中は誰一人も来ませんでした。

関乃湯がある湯滝通りを更に奥へ進んだ凪の湯もそうですが、湯畑直近の地元専用となっている共同浴場は、夜間使用されることが多いのかもしれません。

つまりもし改めて解放された折には、日中利用が望ましいという事です。

【詳細】関の湯の体験談

ここからは関乃湯内部の雰囲気を、僕の体験を元に詳しくお伝えしたいと思います。

かなり細かく書かせてもらったので長くはなりますが、その分中の様子をより詳細に伝えられると思います。

入口~脱衣場

日が頂点に昇りきらぬ平日の十時半頃、草津温泉街の影が多く残る朝の湯滝通りを、弾むような足取りで関乃湯に向かいました。

平日の、静かな温泉街の往来を行き交う少なき人が、ちくりと刺されたように関乃湯前で足を止めて、時折深い目を向けたりしています。

関乃湯はひしめき立つ家々に挟まれ、足元にこしらえたごつごつの硬い石垣が、しんなりとした木造りをがっしりと支えています。

往来に向かって急に垂れた屋根の軒に、細やかながらりを暗く風流に持たせ、その下には横に長い白い垂れ幕に、日本風情な細い文字で「関乃湯」と書かれていました。

古来の趣を重く被る関乃湯は、正面向かって右側が女湯、左が男湯になっており、開戸になった焦茶の入口が、軋みそうな面持ちで静かに座していました。

関乃湯の玄関

見た目より手応えが軽い開戸をがたりと開けるとそこが小さな玄関になっていて、さらにすぐ目の前にまた開戸がありました。

下駄箱などは特に無く、靴を小さく揃えて更に中に入ると、茶色の木の、しなやかな懐かしい香りがほんのりと漂う脱衣場と出会いました。

ここも日本建築の懐かしい風情を長く残して穏やかです。

右手の壁にあるスイッチを一つぱたりと倒せば、脱衣場がぱっと白く灯ります。

関乃湯の脱衣場

茶色がしんと佇む脱衣場は細長く、横幅が1.2m、長手方向に1.8m程で、人二人が用を足せるくらいのこじんまりとした脱衣場でした。

正面には木製三段の荷物置き場、左手に薄ぼんやりと光る窓、右手には浴場への引戸があります。

胸の高さほどから始まる荷物置場には、プラスチックの籠が3つ、如何にも「ここは少数で使用するお風呂ですよ?」と言わんばかりに細々と置いてあります。

暖かい板張りを暖かく踏んで、二歩で棚まで行き尽くせば、右手にある、湯気で真っ白になった引戸の向こう側から、温泉の流れ出る音が耳へ広く聞こえてきました。

透明のガラスはぐっしょりと濡れて、透き通る視界を露で塗りつぶして涙ぐんでいました。

時折見かける蜘蛛の巣は空に千切れて、そよりと吹く風と共に泳がせる白には、落ち着いた自然の風流をそっと感じさせます。

草津温泉の共同浴場なのでそれ以外は一切無い簡素な物ですが、掃除の手は行き届いており、外見以上に保たれた清潔感の中では、胸も随分落ち着きました。

関乃湯の脱衣場

浴場

関乃湯の浴場

新気に見える引戸にはめ込まれたガラスをがらがらと震わせながら軽く引くと、白き湯けむりがくるくると舞う、温かな浴場がふんわりと待っていました。

石造りの浴場は、灰の肌の上に溢れ流れる温泉を艶っぽく滴らせ、きらりとした輝きを目に届けます。

優しい茶色が天井を高く支配して、伽藍堂は女湯まで突き抜けて姿を細長く消しています。

高々とした場所はがらりから吸い込むレーザーのような光が、薄暗い面持ちを大小鋭くすっと貫いて、煙草の煙のような輪郭を持った白き湯けむりが、折々その明るい道を、ふわりと横切り両断しています。

湯けむりは全体を朧気にし、そして湿らせ、艶っぽくなった草津の命の輪郭の色を辺りに被せて、幅広く散らしました。

関乃湯の浴場

浴場はこじんまりとしていて細長く、約1.3m×2.9mくらいの大きさがあります。

様々な風合いの石を思い思いに畳んで、乾いた所では、踏む足の裏をひやりとさせます。

左手に洗い場、その上に貴重品を掛けて吊るしておくフックが4つ、右奥に横長の浴槽が温かく鎮座して、洗い場に向けて細長く進んですぼんでいます。

ぼこぼこと畳まれた石は天然がもたらすざらりとした身をすっと寄せ、ひたりと踏む足を自然に喜ばせます。

薄き艶を敷きならべた浴槽縁に、ぼんやりと光る照明をきらりと橙色に反射し、温泉顔を朗らかに見せました。

石造りは腿の辺りまでつるりと立ち上がって、そこから上は木の板張りになっていました。

木造りの壁はみなぎる湯気で黒く湿り、柔らかき肌を更にしんなりとさせ、押せばみしりと鳴りそうです。

浴槽側には胸の高さほどにはめられた、横長で小さな窓ガラスが、うっすらと青い空の気配を小さく浮かべながら、ささやかな浴場に秋の空をしんと落としているように感じられます。

正面にある壁は頭上2.3mくらいで切って、女湯と男湯をしとやかに分けています。

折々さかむけた木肌の先を、空にほっそりと薄茶色く集め、綿のような穏やかさをふわふわとぶら下げては、草津温泉に鎮座する関乃湯の重き風情を表していました。

濃さの違う肌をすっと頭上に高く伸ばして、そこで屋根と出会うと、同じ色味で天井を高く登り続けます。

天井は高く深い所ではおよそ5mほどあり、薄暗い伽藍堂は、外観の印象を抜け出す解放感をその場へ集めます。

湯滝通りから勢いよく競り上がった屋根は、脱衣場側から突き上がる短い屋根と出会い先が尖っています。

小さな四角をこしらえた繊細ながらりが風流な光を細長く取り入れ、高き場所にある宵のような落ち着いた空間は、強烈な輝きを白く、そして美しく帯びました。

如何にも温泉街らしい趣を小さな場所へ一点に集中させ、思わず見つめる瞳は自然暖かくなるほど、深い深い伽藍でした。

全体的に手入れの行き届いた浴場は、温泉により黒ずんだ石や湯花をこびりつかせる板張りをよそに、使い心地の良い清潔感をふんだんに思わせたので、浴場内を小さく歩く足も自由の色味を広く帯びました。

関乃湯の浴場

【温泉について】

関乃湯で使われている源泉は湯畑源泉、草津温泉の万代鉱源泉に加えて二番目に湯量の多い源泉。

草津温泉に来た人はご存知だと思いますが、温泉街の中心である湯畑から湧き出ており、白い湯けむりを四六時中舞い上がらせています。

1分間に4000リットル以上、一般住宅にある浴槽に約200リットルの湯を貯められるので、20世帯分の浴槽を1分で貯められる計算になりますね。

浴槽は石造りですが、モルタルをコテで撫でたような灰の石肌は見た目がつるりとしています。

細長く尖った浴槽は長手に1.8m、短手に1.2mくらいの大きさと、草津温泉にある共同浴場の中でも大変こじんまりとしています。

浴槽縁は幅10㎝程度で、それがくるりと浴槽を回って、首をこくんと預けられるようになっていました。

湯口がは女湯との境壁にあって、透明なお湯が薄い三角錐型に激しく放射して温かく注がれていました。

関乃湯の浴場

【色・湯温・指触り】

関乃湯に温かく注がれるお湯はきらりと光りが反射するような無色透明。

浴槽底まで視線が届く湯面は、湯口から落ちるお湯がしゃぁぁぁぁと面を驚かせて、激しく揺らしています。

波紋がゆらゆらと草津の熱き波を浴槽全体に広げて、生み出す湯気を賑やかに躍らせていました。

白い幕を瞳に厚くかけながらお湯に左手をすっと差すと、およそ44℃くらいある、草津温泉らしい熱い湯温が皮膚にちくりと触りました。

熱き湯は瞬く間に皮を貫き、いとも簡単に内側にある肉へとその存在を落とし込みました。

しとやかに染まる手の、人差し指と親指をゆっくりと擦れば、ぬるんとした、柔らかい滑りを感じられます。

上質な絹のように皮を包む優しいお湯は、すれ違う指を楽しく行き来させました。

 【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】

惜しみなくお湯が溢れ出る透明な湯壺にゆっくりと足を踏み入れると、触れた先から燃えるように熱い感覚が、天に上る龍の如く速度で皮膚を駆け上がってきました。

熱にまみれた声を喉から外に細く出して、のそりと進む足は、数秒で底に到達します。

奥の底の方へじわじわと身を寄せる熱を頭上に落としつつ、右の足もどぽんと底に漬け、勢いそのままに息を殺しながら持ち得た全ての肉を湯壺へ沈めていきました。

熱く浸かる皮の上ではぴりぴりとした刺激が胴の回りを柔らかく嚙み、刺激を暖かく認めた意識は、胸をしんと撫で下ろしました。

酸性の中にも優し気な趣を持った草津の湯であり、それにまみれた全身に巡る血は、滝のように流れ芯を温めます。

少し熱めのお湯ですが、草津温泉らしい表情を持った湯に、浸かる心もすぐに静寂の色味を帯びました。

自然足はだらんと湯中を軽く漂い、長手へと細長く伸び安心を漂わせました。

【香り】

飲むように集めたお湯の香りをすするようにして鼻奥へ引き寄せると、強い硫黄がするりとやってきます。

苦味やえぐみをふんだんに含んだ硫黄は、ざらりとした石のような趣の存在感をそこかしこへ撒き散らし、折々顔を撫でる掌からも簡単に見出せます。

天然の方角へ舵を切った硫黄が集まる湯壺は、透き通る身を温かく重ねて、湯面をかぐわしい温泉が、ふわりと草津らしく彷徨っていました。

【味】

三角錐状の薄く飛び出している湯口のお湯を指で切ってぺろりと舐めれば、ぼんやりとした酸味が口内を薄く広がりました。

あっさりとした面持ちの酸味は陽炎のように刹那的で、透ける空気の如く儚い存在を、意識の上に平たく並べました。

【肌触り】

数分のうちに焰を灯す体に生えた腕を掌で優しく撫でてみると、皮の上に滑らかな薄絹の、上品な温泉衣を纏っているのが見つけられます。

優しく巡り行くぬるんとした感覚は、腹や腿、脛など、至る所へしとやかな住処を作って温かく鎮座していました。

湯中からぽっと出る涼しかった顔も、かぁっとする、太陽の風情が満ち満ちたので、ざらりとする浴槽縁へ細く腰を置いて休みました。

伽藍堂に空いている隙間から吹き込む風が、ふわりと肌の上を、細き秋の趣で過ぎ去ります。

本来ならひやりとする秋風も、草津温泉に漬けられた肉の前では無力にも等しく、目線を合わせぬ人のように、さっと容易く通り抜けました。

温かい鼓動を打つ心臓はどくんどくんと大きく耳を打ち、湯面を叩く温泉と同類に混じり合うその存在は、長閑を腹に据えています。

橙色の灯が薄ぼんやりと艶々しい体を丸く照らします。

関乃湯の浴場

相変わらず、湯けむりは目の前でぐるぐると白く回ります。

相変わらず、がらりは湯気を白く吐き出します。

相変わらず、光は薄暗き伽藍を白く貫きます。

いずれも惜しみなく存在が大きなものであり、朧の世界で豪華絢爛たる所作を含んでいました。

汗がじっとりと噴き出る体をこしらえ、細く伸びたまつげにつうと露を伝わせながら、半分に落ちた眼でこの景色を取り憑かれたように、いつまでも遠く、美し気に見続けていました。

まとめ

最後に住所・営業時間等含め関乃湯をまとめます。

【関の湯】

住所 群馬県吾妻郡草津町草津393(草津温泉バスターミナルから徒歩7分)
営業時間 24時間(18~22時は草津町民専用)
清掃時間 14~15時
源泉 湯畑源泉(PH2.0)
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症
禁忌症 急性疾患(特に熱のある場合)、活動性の結核、悪性腫瘍、重い心臓病、呼吸不全、腎不全、出血性疾患、高度の貧血、その他一般的に病勢進行中の疾患、皮膚、粘膜の過敏な人(特に鉱泉過症の人)
駐車場 なし(共同浴場は全て無し)
忘れ物の問合せ 草津町温泉課(0279-88-7182
草津町交番 (0279-88-2100
コロナ以後の使用状況 草津町民のみ使用可能
関の湯の外観

関乃湯では、二人くらいがすっぽりと収まるようなこじんまりとした浴場の中に、柔らかく貫くような、明るい天井を優しく見ることができました。

このように共同浴場は控えめではありますが、温かいお湯に浸って、風流を感じながら癒されることができます。

草津温泉では「白旗な湯・地蔵の湯・千代の湯」が簡単に入れるので、ぜひ一度、昔ながらの浴場で良質なお湯を味わってみると、温泉旅行が一段と盛り上がります。

共同浴場へ行くことによって温泉に対する考え方も、もしかしたらまた一段と明るくなるかもしれません。

▼関の湯近くにはその他観光客が公式に使える「千代の湯」があります。

千代の湯の外観

群馬県草津温泉の千代の湯体験【噂以上】

▼更に千代の湯では無料で時間湯と言う、草津独自の入浴法を体験することもできます。

千代の湯の外観

【無料】草津温泉独自の入浴法、時間湯とは?【観光客体験可能】

草津温泉の観光に関しては草津温泉観光協会の公式HPが参考になります➡「モデルコース

温泉と共に食を楽しむなら➡「草津温泉街の食べ歩きグルメ!立ち寄りたいおすすめ店8選」icotto(イコット)

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