こんにちは、温泉の町に住んでいる公太です。
先日、蓼科温泉郷にある『渋御殿湯』へ日帰り温泉してきました。
標高1500m以上の高地にある蓼科温泉郷。ここにはその辺に歩く鹿も見れるほど自然たっぷり。
渋御殿湯は蓼科温泉郷の中でも標高1880mにある知る人ぞ知る温泉旅館。
今回は「天下の霊湯」と呼ばれる渋御殿湯の温泉を紹介!
交互浴も出来てぽかぽかになる魅力的なお湯をぜひご覧ください。
目次
蓼科温泉郷にあるのは4つの温泉あり。渋御殿湯は標高1880mの秘湯!
蓼科温泉郷があるのは長野県茅野市(ちのし)
蓼科温泉郷は北八ヶ岳を源にする渋川に沿って湧く「明治・渋川・渋・渋の湯温泉の総称」で標高は1500m以上。
開湯の歴史は古く、平安時代に坂上田村麻呂が発見したとの説あり...

渋御殿湯は湯みち街道と呼ばれる県道191号線の末端にある温泉旅館。
上記の温泉では「渋の湯温泉」にあたります。
天下の霊湯とはよく言ったもの。
そんな名湯の泉質、気になりますよね...
渋御殿湯の泉質は単純酸性硫黄温泉、冷温交代浴ができる。
渋御殿湯の温泉は単純酸性硫黄温泉と呼ばれるもので、酸性硫黄泉・硫化水素型の源泉2種。
仄かな酸味と硫黄の香りがあって、癖は少ない。
主に慢性皮膚病・慢性婦人病・きりきず・高血圧症・動脈硬化症・神経痛・筋肉痛などに効くと言われています。
渋御殿湯の温泉は浴場は「東の湯」と「西の湯」に分かれていて特徴が違うよう。
「東の湯」は湯温の違う浴槽が3つ。
手前から上がり湯(温湯)、足元湧出の長寿湯(31.1℃)、渋御殿湯(26.3℃)が並んでいて、冷温交代浴と言うのができるようになっています。
東の湯に関して詳しくはこちら
「西の湯」は浴槽が2つでこれまた湯温が違うもの。
※西の湯は下記で詳しく紹介します。
西の湯はがらんとした板張りのお風呂。しんと静かで開放的。
西の湯があるのは受付から長い廊下をすたすた歩いたところ。
どこまで行くのだろう...と軽く感じるくらいの距離感。

付いた脱衣場は長方形で細長い。
掃除の手は行き届いており清潔感はありました。
※インスタでの投稿はこちら

浴場に入ると迎え入れてくれるのは焦げ茶色の板張り。
しんと迎え入れられ、がらんと高い天井とそこについたガラリから入る陽。ほっとるすような落ち着きが降り注ぐよう。
床まで木造りで踏む足は温かく、自然風情溢れる見た目の優しさあり(´ー`)

大小二つの浴槽、やけに広い洗い場と蓋をしてあった浴槽が印象的。
源泉温度が27℃、温かく入浴するのに加温しているので冷まさないためですかね...?
僕が住む草津温泉にはないパターンなのでなにか新鮮な光景w

大きい浴槽の蓋を空けるとうすら温かい湯気がふわり。
白く漂う艶の下には無色透明な温泉。
薄暗く朧な浴場できらりと揺れて、さぁと流れてはぴちゃぴちゃと切れ落ちて行ってます。
触れた湯は気持ちぬるりとしていて柔らか。
硫黄の香りは、遠い向こう側の芝に転がり眠る人の様にほんのりと薄い影を見せるよう。
浸かれば41℃くらいの穏やかな湯が身を温かく寄せる。
肌には優しくまろやかな趣...刺激などを探ってもほとんど感じられる事がない静かな温泉でかなり入りやすい感じ(´▽`)
鎖骨辺りにとどまる湯面、浴槽底に鎮座する木の繊細な顔は尻や掌にすうと気持ちいいから、瞳も自然ぱたんと閉じたくなるような心持ちになった。
大きい方の浴槽に入れるのは4人はくらい。
もう一つの浴槽は一人入れるくらいでこじんまり。
竹筒からとぽとぽと注がれたお湯が白い波紋をきれ~に、広げているのが何とも美しい!!
温泉情緒をたっぷり感じられる湯花がちらちら白く舞って、それが浴槽縁にびっしりこびり付いていた。
手に触れるお湯はひやりと肉に寒く、浸かるのに一瞬ためらうw
どっぷり沈んだ時には、とくんとくんと温かい脈を打っていた肉がきゅっとこわく引き締まるのを感じた...
27℃くらいの温度感は南国の海に入っているくらいなものだが、何せほっとするような温泉のシチュエーションに染まっているから若干の違和感(;^_^A
とは言いつつも一度沈んでしまえば割とすぐ慣れるのだが...
【美しすぎる冷泉】

こっちの浴槽の方が底が深い。だから湯面に並ぶ視線は真っ白に白濁して走る...
豪華絢爛といったところ!
特別な温泉衣は出た足をも白くする。
板張りをひたひたと過ぎた足跡がずしりとした焦げ茶に真っ白い影を残すくらいに...
冷たい温泉は人に寄って好みは分かれると思う。個人的にはちょっと苦手でこれで温まるだろうか?
と思ったw
でもそんな考えをよそに交互浴した体はぽっかぽか!しかもそれはなかなか長く続いた(´-∀-`;)
いい意味で期待を裏切られぎょっと驚いた。
引き締めた皮は肉に閉じ込めた熱に封をしたからなのか?...そんな熱さを最後に感じさせてくれる良い温泉だと思う。
何も無いからこそ癒される!高原の温泉に浸かろう!
渋御殿湯の西の湯は内湯だけど換気扇もなく耳奥もかなり静寂、伽藍堂の解放感と高原で味わう交互の温泉。
山の高い場所で周りはほんとに何も無いけれど、何もないからこそとことん心が静まる癒しの温泉。
車で来るなら色んな景色をちらりと見に行ける、その辺でうろつく鹿に出会あったりと野性的ワクワクもする素敵な場所。
温泉好きは一度身をここへ来て沈めてほしいと思う。

- 長野県茅野市北山5520番地3
- 0266-67-2733
- 日帰り入浴あり(10~15時 大人1000円・小学生800円・幼児500円)
- 駐車場あり
※日帰り入浴は西の湯のみ。部屋休憩だと大人2000円で西・東とも使える。
受付は14:30まで15時までの使用!

渋御殿湯へは最寄りの茅野駅からバスでも行けます(60分ほど)
詳しくはこちら
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標高は1880mの高所で天狗岳登山口の秘湯!
冬は厳しい自然環境ですが、ここは戦国最強と謳われた武田信玄が傷を癒したといわれ、古くから湯治場として知られていたとか。