こんにちは、群馬県草津町在住の公太(@koutaaizawa1983)です。
毎日温泉に入り、外湯では主に日帰り入浴を楽しむ生活をしています。
天下の名湯草津温泉では日帰りでたくさんの温泉が楽しめます。
今回は有形文化財にも認定されている山本館の温泉を紹介。
山本館のお湯は泉質も良ければ建物の品格も高め。静かなお宿でほっとするようなお湯を味わいましょう。
2021.9.18追記 インスタまたはFacebookを見てくれた人限定の割引情報を『最後』に加えました。
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目次
【湯畑前!】山本館で名湯草津温泉を楽しもう(草津最古の源泉)

山本館は、草津温泉湯畑前にある登録有形文化財認定(平成24年)を受けた、三階建て数寄屋造りの老舗温泉旅館です。
温泉街の中心地にあって立地は良く、建築面積370㎡・11室の部屋数ではありますが、老舗旅館の風情ある木造とその大きな佇まいが、心に釘を刺すかのように目を強く惹きつけます。
山本館の創業は江戸時代末期、現在の建物は大正時代に建てられています。
入口~脱衣場
「お好きにどうぞ」と言わんばかりに開かれた入口をまたぐと、白と焦茶色で造られた厳格ある館内を望むことができます。
ロビーは広く伸び伸びとし、右側には特別な茶室と感じられるような整った待合室が、そして左側には受付があります。連続してピンポーンと自動で鳴るチャイムが来客の影を館内に知らせてくれました。
しばらくして従業員の方が現れ現金で支払いを済ますと、「後ろの廊下を行った先の階段を下れば温泉があります」と教えてくれました。
あらっ?と思いましたが、「館内も広いし一人一人案内していたらキリもないだろうから共に歩いての案内は無いのだろう」と自分勝手に納得。
昼の日曜日、湯畑の喧騒から切り離されしんとなった廊下をすたすたと歩いて行きます。
左手の壁には等間隔に置かれた花の絵が、木の温もりを感じさせると共に、花鳥風月を親しませます。右手に「ゆ」の白文字が乗った暖簾が見える階段をすとんと下ると脱衣場の入口がありました。
地下(半地下)の床と壁は昔の蔵のような石造りになっていて、周りには白旗源泉の歴史・泉質に書かれた木板、その他屋敷神のように賽銭を入れられる物も伺えます。
大きな壺なども並べられており、芸術の息も吹かれました。
地下に下りたせいなのか、耳に蓋をしたように音と言う音は更に聞こえず、辺りはしんと静まり返っていました。ここには涼しい空気も漂います。

スリッパを脱ぎ、井草が柔らかい畳に足を掛けて男湯の引戸から中に入りました。
脱衣場は頭から、胴から、足から、全て茶の一色。統一感がありL字の形をしています。
所々に四角の柱が床と天井を繋げていて、高床式住居の足元にいるよう...。
浴場側の壁はガラス張りになっていて、お互いが悠々と見渡せます。目が届くので貴重品があってもある程度は安心できますね。
脱衣場は10人入れるくらいの広さでゆとりがあり、また隅々まで掃除されているので清潔感があります。
右手には洗面台が二つ、左手には籠が置かれた仕切り無しのロッカーが9つ、その隣には小さな鍵付きのロッカーが6つあります。貴重品専用ですね。
それと3人がけの木製ベンチ椅子が二つ置かれていました。

洗面台には申し分ない美品がずらっと備えられており、不便に感じることはまずありません。
温もりで囲まれた脱衣場には、どっさりと木の香りが頭から鼻へ降り注いでいました。
浴場

山本館の大浴場は若鹿の湯(わかのゆ)と呼ばれ「暖かみのある総檜」でできています。
浴場と脱衣場の境目が無い入口(ちょっと珍しい)から中に入ると、四方八方色合いが纏まった檜の空間に覆われました。ぼんやりとした橙色の灯りが広がります。
がっしりと硬く、揺るぎない太さと質感で持って継ぎ合わせた檜造りは、決して崩れることのないような重厚感を瞳の奥へ届けました。
天井は高く平坦で仕上がり、そこも統一された優しい木の色味を帯びているから、露天風呂こそありませんが、更に空間を押し広げた伽藍堂みたいな開放感があります。
高級感さえ表立つ総檜からは、葉の緑色が混ざったような深みのある木の香りが、霧雨みたいに舞い上がっていました。落ち着きのある香りがぴしゃりとざわめきも眠らせそうです。
全体的に強い自然の風流を感じるお風呂...。
浴場の大きさはおよそ3.4m×5.1m、もちろん床も檜なので、そこに立つ足の裏にはまったりとした木の柔らかな温もりが伝わります。
綺麗に張り並べられた床の檜は、互いに少し隙間が空けられ、お湯がするりと抜けるようになっています。
右手には御影石で整った洗い場が三つ、左手には大きな浴槽が一つありました。
川に置かれた岩のようなごつごつした風呂椅子が珍しいので、思わず意識を引っ張られます。
洗い場同士の間には、床から天井まで四角柱が、天高くすらっと伸びています。不思議とそこへ視線が走り、天井の高さがより深く意識へ差さりました。

左手の壁(浴槽の奥)には、小さなタイルを貼り合わせて作ったタイル画が大きく鎮座。
絵には短歌と昔の若の湯?そこに集まるお湯を求める人が描かれています。これは若の湯が湯治場であったことを表している様ですね。
しかしこれもまた風流。豪華絢爛なお風呂だなと胸に感じました。
女湯の短歌には「手も足も 達者に 出湯のもどりには ともに杖はおきざり」と書いてあるよう。

正面側の壁の上には、かまぼこの頭みたいな、洋風の窓みたいな、大正浪漫みたいなアーチを有した大きな窓が三つ並んでいます。
磨りガラスだからなのか、表面が薄ぼんやりとしていて外の景色がはっきり見えませんが、恐らく隣ん家の白壁。なので景色や陽を目に映して楽しむ物ではありません。
ただ、その大きさは存在感が強く浮かぶので印象は頭へ強く押されました。
温もりを着込みながら上へ上へ伸びていく板張りの壁は、ぐるりと浴場へ優しさも回しているかの様でした。薄茶色で立派な木の肌は、触ると丸みがあり、触れた掌と心へ暖かみを伝えてくれます。
脱衣場側の壁に設けられた換気扇が一つ、ぶうんと静かに羽を回しています。

洗い場側の壁は、高く立ち上がった所へ横に流れる繊細な木のガラリを付けて、女湯から通過する燦燦とした日の光が、こちらへ突き抜けて来るように見えます。
細くできたガラリの影は、弱弱しくも綺麗な模様で美しくもあります。後々ここの景色をぼんやりと眺めて入るのが心地よいと知りました。
天井の高さはおよそ4mくらいはあるでしょうか。かなり高め。草原の様にのっぺりとした直線が、女湯の方まですうっと伸びてその先を見失っています。
若鹿の湯で統一された色味の木は、まるで大地からそのまま登る山みたいな地続きでもって、開放感をばさりと浴場へ落として魅せました。
お陰で意識の居処も自由に座ることもできました。
【温泉について~】
山本館では白濁湯である白旗源泉が使われています。
白旗源泉は源頼朝が発見し使っていたと言われるお湯で、傷、美白、美肌と多岐に渡って肌を癒してくると言われてきました。また、子宝に授かる湯としても伝えれています。
もちろん源泉掛け流し、天然ものです。
白旗源泉が注がれる浴槽は、約3.4m×2mあって、4人くらいが入れます。
長方形の浴槽縁は20㎝幅ほどで太く、表面は天板・側面共につるりとした滑らかな茶肌、それがぐるりと一周暖かく円を描いています。
檜はそのまま浴槽底まで続き、強い柔らかみを深い場所まで沈めているので、足やお尻を楽しませてくれます。
窓側には湯樋が一つあり、湯の花で白を帯びた広い注ぎ口が湯面に接しています。
その上を流れ落ちてくる温泉は、恐ろしいほど優しい音で、浴槽へするする運ばれていました。
遠くからは女湯に落ちるお湯の音が、小川に流れる水の如く、浴場内へそっと響き渡ります。
出入口には石でできた段差が一つ設けられていて、そこにどっしりと腰を落ち着かせてじっくりと半身浴も楽しめました。

お湯の色は甘酒を注いだみたいに白濁しており、底面はその白さから、朧月にかかる雲の様にぼんやりと曇っていました。
表には湯樋から細かく押し寄せるお湯の波紋が、人の顔に浮かぶしわの様に柔らかく見えて、ゆらゆらと慎ましく揺れて見えます。
湯の花がちらちらと沈んで、それはとてもとても綺麗な風景に心の底から見惚れました。
【湯温・肌への当たり】
お湯の温度は体感42℃。くたりと長く浸かるには丁度良いです。
そこへすうっと足を入れてみれば、温かい温泉がたちまち体をずりずり駆け上ってきます。
体をゆっくり沈めてみれば、優しい温度の割に、ぴりぴりとした肌への当たりを感じられました。
脛(すね)の上、腿(もも)の上、胴の周り、前腕へ、やんわりとした心地よい刺激を感じられます。湯温が低いため痛くもありません。
浴槽はかなりの広さなので、足は悠々だらんと投げ出せます。ぺたりと座り、壁に満遍なく背中をくっつけると、湯面は喉仏辺りにそっと落ち着きました。
深さはおよそ58㎝と言った所であごくらいに湯面がおちつきます。
【香り】
じわじわと上る体温と共に硫黄の香りも湯船から鼻へ上ります。
白く輝くお湯を鼻にぐっと近づけると、レモンのように酸っぱい香りがうっすら見えました。次に硫黄の香りが流れるように訪れます。
草津温泉らしい純粋な硫黄臭で、朧気にえぐみらしさも含まれていました。
それは時間が経つほどに濃く長く意識に掴み取れました。
【味】
温泉を指先に取りぺろりと舐めてみると、甘酸っぱい梅干しに似た味が舌先へと乗りました。
最初のうちはふわりと鼻や頭にもそれが広がり、やがて甘みを失った後、あっさりとした短い苦味になって残ります。
【肌触り】
手触りはとてもさらりとしていて、指に残る滑り気は控え目でした。
ただ、救い上げた手からは割と簡単に逃れて行きますが、どっぷりと使った肌上を撫でればつるんとした感触が味わえます。
しっとりした優しさを肌に置き去りにするその手触りは、心の上にもほんのりとした落ち着きの膜を与えてくれるようでした。
個人的には女湯との境目を望みながらお湯に浸かるのが幸せでした。
高い場所に設けられた繊細なガラリからは、穏やかな光が矢のように輝いて男湯に降り注いでいます。それがまた随分と綺麗で見惚れた心が喜びました。
5分もあれば体は熱く火照ります。
その体をしんなりとした浴槽縁や床へ投げ出して休めば、体の奥深くから強い焰のように燃える感覚が絶えずじりじりとやってきているのが分かります。
じっとりと温まるのはあっという間。
意識が朧気になるのもあっという間。
体から骨が抜かれたようにぐにゃりとなるのもあっという間...
その時に触れる檜の温もりは得も言われぬほど気持ち良かったです。それは足の裏から体の上を頭までのっそりと走っていました。
辺りには川の湯のような音が女湯から広がり、僕の耳の真隣では、浴槽に触れた男湯の湯樋の口から、ちょろろろと途切れる温泉の音がいつまでも重なって入っていました。

空いていたらですが、お風呂から出たらロビー横にある待合室で休むと心地よいです。

窓が大きく開けられた部屋には温泉街から草津の風がそよそよと入り込んで、火照った体をそっと落ち着かせてくれました。目線の先には温泉街の長閑な往来が映ります。
内観含む山本館の雰囲気(まとめ)▼
割引情報はこちら▼
殿方の湯...
『白旗の湯』から引かれた白く濁った湯は、自然の香りと心地よい肌触りで、心身ともに癒してくれます。体の調子も整い、お肌もきれいにしてくれます。
ご婦人の湯...
少し熱く感じる温度が、体と心の疲れを少しずつほぐしていきます。ゆっくりと温泉に浸かって、日常の疲れを癒してください。
山本館公式HPより引用
駐車場はある?
山本館の駐車場には宿泊客しか車を停められません。
車で山本館の日帰り入浴をしに来た場合「草津温泉にある有料、もしくは無料駐車場」から歩いて来る必要があります。
個人的には無料の天狗山第一駐車場(徒歩20分)が良いかなぁと思います。
草津温泉周辺の詳しい駐車場情報は「草津温泉へ車で行く人へ。湯畑周辺駐車場まとめ【様子が分かる動画付】」をご覧くださいませ。
施設情報を含む、山本館まとめ
山本館に行ってみて思ったのは、お風呂の入り心地も含めて好印象が多いことでした。
立地良し、有形文化財で景観良し、天井が高く解放感ある大浴場、暖かい総檜、温泉の雰囲気がたっぷりの白濁湯、ゆっくりできる適度な湯温、待合場所の風流と涼しさ...色々な面で素晴らしかったと思います。
一般の日帰り入浴料が少し高いですが、個人的には落ち着いて過ごすことも出来たし、訪れて良かったと思います。
山本館を選んでおけば間違いないと言った感じ...
せっかく草津まで来て微妙なところにあたるのは気分良くないもの。という事で山本館を試してみてはどうでしょう?
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🆕有効期間【特になし❗️FREE🎉】
住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津404 (湯畑から徒歩で0秒) |
駐車場(日帰り入浴者) | 無し(近くの有料パーキング・もしくは無料の天狗山第一駐車場へ) |
料金 | 1000円/一人(タオル付) ※湯めぐり手形使用時は700円(タオルなし) |
営業時間 | 11:30~15:00(木曜休館) |
源泉 | 白旗源泉(美肌の湯) |
泉質 | 酸性・含硫黄-アルミニウム-硫酸塩 ・塩化物温泉(硫化水素型)(酸性低張性高温泉) |
PH(水素イオン指数) | 2.1(酸性)殺菌・ピーリング効果 |
効能 | 神経痛・筋肉痛・関節痛・五十肩・うちみ・冷え性 慢性婦人病・皮膚病一般・健康増進など。 |
設備 | 無料ロッカー・貴重品ロッカー・シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤー |
その他 | コロナ現在は行く前に要問合せ(営業時間の確認) |
HP | 山本館 |
TEL | 0279-88-3244 |
草津温泉バスターミナルからの行き方▼

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観光のモデルコースはこちら(草津温泉観光協会)