草津温泉で楽しむ桐島屋旅館の日帰り温泉

桐島屋旅館の温泉

こんにちは。草津町在住の公太です(^-^)

日々湯畑周辺の日帰り温泉を楽しんでいます。

先日、桐島屋旅館の日帰り温泉に行ってきました。

草津温泉に来ると湯畑以外の色んな細い道を入った所に旅館・温泉宿を見つけることができます、桐島屋旅館もその内の一つ。

そしてそういったお宿でも日帰り温泉はやっているもの...ですが知っている人が少ない。

そこで今日は草津温泉を更に幅広く楽しむために、桐島屋旅館の日帰り温泉を紹介ししたいと思います。

自然豊かな白根神社の真隣にあるので、花鳥風月を親しみたい人は是非ご覧ください。

記事内の情報は2020年10月6日現在のものです。

【基本情報】草津温泉 桐島屋旅館の日帰り温泉

まず初めに、桐島屋旅館と日帰り温泉の基本情報をお伝えします。

体験談は長いので後半に、基本情報をまとめた内容は最後の「まとめ」に載せてあります。

桐島屋旅館とは

桐島屋旅館 外観

桐島屋旅館は、湯畑から北東に向かって徒歩5分ほど歩いた高台にある温泉宿です。

高台にあること、また白根神社の横にあることから、移り行くの四季の情緒を感じられるような景色や、奥深い風流をしんと見渡すようにして楽しめます。

更には『尻焼き風呂』と呼ばれる、底から湧く温泉を尻に充て痔を治す入浴方法もできるのですが、湯畑周辺でこれができる旅館は桐島屋旅館だけでしょう。

※代表的なのは群馬県吾妻郡中之条町の尻焼温泉(温泉の川に無料で入れます)

お風呂は石造りで露天風呂付き、使われているのは湯畑から溢れ出る湯畑源泉。

ちなみにこの露天風呂、草津一小さいんだとか...。

そう言ったことから何かと特殊・特徴的な温泉があるお宿で、風変わりな温泉旅行の趣を求める人には良いかもしれません。

日帰り温泉に関する営業時間・料金

11~22時 1000円(子供も同様)タオルは300円

開始時間はお風呂の清掃、客入り状況によって前後するので前日辺りに電話で聞きましょう。

支払い方法は現金・クレジットカード・ペイペイの中から選べました。

クレジットカードで支払いができる日帰り温泉は少ないので結構貴重です。

タオルが300円とけっこうな価格なので事前に用意して行きましょう!

駐車場

桐島屋旅館駐車強

有り、無料です。

草津温泉に関しての駐車場記事も書いたので参考にしてください。

草津温泉 駐車場

草津温泉へ車で行く人へ、湯畑周辺駐車場まとめ【様子が分かる動画付】

日帰り温泉の混雑状況【狙い目の時間帯】

参考程度ですが、僕が火曜日に行った時の混雑状況を載せておきます。

2020年10月6日

13~14時 入浴者は筆者のみ

その後1時間くらいもお風呂に人が入った様子はありませんでした。

独泉を味わいたい人のためにちょっとしたアドバイスですが、お昼時やチェックインの前に行くと大抵空いています。

狙い目の時間帯:11~13時

草津温泉では14時30分を過ぎるとチェックインが始まる旅館が多くて、チェックインもすれば宿泊客の入浴者も増えるので、ゆっくり静かに入りたい人は上記時間を狙って行くのがおススメです。

桐島旅館 日帰り温泉の魅力(個人的な見立て)

個人的に思う桐島屋旅館の温泉が良い所は、陽の光がたっぷりと入る大きな窓ガラスがあること、そしてその外にある草津の穏やかな景色が、内風呂からも露天風呂からも大きくゆっくりと眺められる事です。

縦に長い浴場では、壁半分にはめ込まれたガラス窓から、溢れんばかりの陽が暖かさを目に配って落ち着かせてくれました。

ゆらゆらと揺れるお湯はきらきらと反射して、より美しくなるお湯へは、しんとした心に生まれた温かな心を、しとやかに寄せることが喜びとなります。

そして喜びの元となる自然界の綺麗な景色は眼前に広々と横たわり、それを内からも外からも易々望みながら、温泉を楽しめました。

桐島屋旅館 日帰り温泉体験談

桐島屋旅館の玄関

ここからは僕が体験したことを詳しく、そして鮮明に書きます。

引くくらい細かく書いたので参考になるとは思いますが長くて読めない人は最後の【まとめ】まで飛ばしてください。

入口~脱衣場

湯畑から少し離れた高台には高々と天下を見下ろしている木々が広がり、その中に、花鳥風月を親しめそうなお宿が凛と佇んでいるのが見えます。

白根神社の隣に位置する温泉旅館は、細やかな緑の葉が美しくちらちら揺れる中にしんと佇んでいました。

※横並びの写真はスマホを横にすると見やすいです。

入口のガラスの向こうにある、温泉街と同じ優しそうな橙色を目に映しながら自動ドアをすたりと跨ぐと、お若い仲居さんがにっこりとした挨拶で迎えてくれました。

日帰り入浴の旨を伝えると、ほっとするような柔らかい声の男性が受付をしてくれて、「ごゆっくりどうぞ」と暖かく送ってくれました。

先程の仲居さんが浴場まで手を引いてくれて動く足も、静寂とぼんやりをこしらえた館内では自然落ち着きを帯びて、やんわりとカーペットを踏んで進みます。

木造の旅館は途切れることのない木の香りをほんのりと鼻先に落として、子供の頃のような懐かしさをとくとくと注がれた胸は、抵抗の影を消すような安心の感覚があったような気がしました。

穏やかに歩くと直ぐに、「草津温泉鷲の湯」と黒文字で書かれた、大人ほどの高さのゆもみ板と、階段を降りた先にある紫の「ゆ」の暖簾がすっと目に入りました。

艶のある綺麗な黒髪の仲居さんがその辺りで「男湯は階段を降りた左手です、ごゆっくどうぞ」と、朗らかに案内を一礼で切ってくれました。

桐島屋旅館の脱衣場

開戸が左に空いた脱衣場は、長く垂れた茶色の暖簾の先に、年代物の空気を用意していました。

洗濯機や洗面所の水回りは剥き出しの配管が壁を走ったり、洗面所の下にある床置きの暖房だか何だかは、濃い木目調で覆われており、随分と歳を取ったような面持ちです。

しかしそれが逆に昔笑って過ごしていた、田舎のおばあちゃんの家のような懐かしい香りを数珠繋ぎのように想起させるので、胸はさらにしんとしました。

心無しか昔の家の匂いまで鼻に蘇るような趣のある脱衣場は、大きさで言えば、こじんまりとしていました。

大きさはおよそ2.7m×3.2mくらいの長方形。

正面にロッカー、その右に浴場の入口、ロッカーの向かい側に洗面所のが一つあります。

それから客専用の洗濯機が左側にぽつんと置いてあって、その隣には焦茶の椅子が二つ穏やかに置かれて、頭から白い光を放つ照明は、椅子カバーを黒く光らせていました。

床は清潔感のある薄茶の板張りだったので、踏む足も柔らかくなりました。

ロッカーは6列5段で、一番下がスリッパ置場、その上は7個の荷物が置けるようになっていて(本来は15個だが感染症対策で間引きしてあります)、口の大きさは40㎝×40㎝ほどでした。

奥行きは36㎝くらいで少し浅い印象を残します。

一面にみしりと音が鳴りそうな重い茶色を古く纏わせ、昭和や明治のような情緒を所々はげた肌で表しています。

壁とそう特別高くもない天井はくすんだ白を広げて、ちらりとひびを走らせては、頭から時間経過の装いをすっぽりと被せていました。

洗面所にはドライヤー、化粧水、乳液の他、髭剃りもありました。

浴場にはシェービングフォームではないですが、洗顔と兼用のソープがありました。

浴場

桐島屋旅館の温泉

磨りガラスの引戸をがらがらと右に開けて中に入ると縦長の浴場があって、明るい陽の光がたっぷりと入り、浴槽から溢れ滴り流れる温泉の、美しく床を撫でる様子が目にきらりと差さりました。

思ったよりも広い浴槽では、こんこんと湧き出る綺麗なお湯から、真っ白な天に舞う湯気をゆらゆらと心に魅せて、その隣にある、ぴちゃぴちゃと耳元で優しく鳴り響くお湯の音も、とても穏やかであります。

床周りは石造りで清潔感があるのですが、それよりも、自然を肌で喜べるような安心感の方を、肌で強く感じました。

浴場の広さはおよそ6m×2.8mの長方形。

左奥から手前に向かって縦に長い、三つに分かれた浴槽があり、その右側には、露天風呂に繋がる1m幅くらいの通路があります。

右手前には洗い場が二つと清掃用の蛇口が一つ縦に並んでいました。

床は温泉で灰をすっかりくすませた石タイルが、少し黒ずんだ薄緑のような色と青がかった色をまばらに浮かべて、掴み所のない、不思議な趣を敷き並べています。

石をひたりと踏みつける足裏は心地良く、幼さが残る子供のような丸い石肌をそこに見つけられました。

浴槽から溢れ出たお湯は、露天風呂の入口から洗い場の排水溝へ向けて、のっぺりとした上に、艶々しい途切れることのない温泉の暖かな色を、惜しげも無くふんだんにばら撒いていました。

石タイルは床から立ち上がると目が細かくなり、その細かくなった長方形の石タイルが、太ももあたりの高さまで立ち上がっていました。

壁は木材ではないですが、薄い茶の木目調の壁が天井まですっと伸びています。

それは壁半分くらいをぐるりと暖かく回っていました。

露天風呂の入口右側では、ごろごろといびつな岩が腰上辺りまで積み上がっていて、足元には滴り流れるお湯がきらりと綺麗な道を、有機的で、当たり前で、自然の川の如く、当然な繋がりが、対岸に鎮座する浴槽との間にあるのだと、美しく訴えて見せました。

点々と浮かぶ錆のような色は、対岸にある浴槽に溜まった温泉の力量を、岩のところかしこに投げつけて表現しています。

桐島屋旅館の浴場

左壁はほぼ全て窓ガラスでできていました。

壁に対してがっぱりと大きく開いたガラスは、左の壁ほぼ全てが磨りガラスの後ろに、すだれや木々の仄暗い影をちらちらと浮かべいます。

正面にある露天風呂側の壁は左半分くらいが透明ガラスになっていて、突き抜けた自然の先には、楓や笹のような繊細とも言える葉の風流を感じられる景色が、静寂のうちに広がっています。

天井は白く2.3m位で、左壁側から対面の壁側に向けて斜めに競り上がり、ぽたりぽたりとゆっくりな涙を、そっと落としていました。

ここではとにかく、露天風呂入口手前にある浴槽から薄く流れ出た、しとやかで水晶のような艶のある、温かきお湯の溢れ落ちる音が優しくて、それがつうと床に広く敷かれた様は、また見惚れるくらい随分綺麗で透明感があると言う、清らかな印象を受けました。

桐島屋旅館の浴場

【源泉・浴槽の造り・大きさについて】

湯畑源泉を使った鷲の湯、石造りの浴槽の大きさは全長約5m×1.7mありました。長方形が奥から手前に向かってすぼんでくるような形です。

浴槽はその中で更に「三つの浴槽、三つの温度」に分かれています。

※手前から約〜【掛け湯 0.7m×1m 47℃】【熱湯 1.8m×1.7m 44℃】【ぬる湯 2.5m×1.7m 42℃】

浴槽縁はどっしりとした重厚な焦茶が、見た目にも柔らかい、幅17㎝ほどの木で造られ、それが奥から手前に伸び、それから左に折れ曲がるようにして走っています。

木の暖かみの上に、つうと滑り落ちるお湯がさらに暖かみをぬくぬく加え、暖かみの大小の果てに湯の花を、何ヶ所も白くこびり付かせています。

たまに触れた所がぼろんとほぐれる木肌は柔らかく、しんなりとした手触りは胸にとても優しいものでした。

浴槽の中には半身浴用の一段があって、濃灰色で出来た硬い石を、湯中に蜃気楼の如くゆらゆらと泳がせていました。

浴槽底はくすんだ白の石タイルが綺麗に畳んであり、穏やかと清潔さを広げています。

壁側には暖かそうな箱型の湯樋が堂々とした座りの元に、真下から出た、湯面に接したぐらいの高さにある見えない湯口の波紋を、穏やかな動きで作っていました。

【色・湯温・指触り】

白き湯気がもくもくと立つ見るからに熱そうなお湯は、少し碧がかった透明でした。

くすんだ色を沈めた浴槽底の影響で、無色透明なものが、温かい上で軽く化けた色味を出しているように思えました。

湯面は爛々と照つける陽できらきらと揺れ、秋の空が造る景色でほんのりと緑に染まった表情は、目の奥に在る心にとても優しいと感じました。

ぬる湯の方の話になりますが、待ち侘びる手をそこにすっと入れると、42℃、もしかしたら43℃くらいの熱さが、皮膚を温かく攻撃しました。

それなりに熱い湯温は頭の中に燃えるような焰を無意識のうちに描きます。

お湯を掌同士で擦ってみれば、そこにはずしりとした大変重みのある、ぬるぬるの感触が皮に宿ります。

重い滑り気は、液状で作られた糊のようなべったりとした摩擦で、前後する掌の速度を遅くしたように思えます。

しかし摩擦の重みは同時に温泉の重み、温かき影のように受け取ったので、それを頭に落とした時の心は大変喜びました。

【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】

少し熱めな感覚があるお湯に向かって、ひっそりとした速度に調子を取った足をゆっくり伸ばしました。

どぷんと湯中に潜った足には、かあっとした熱が一瞬で張り付き、石を踏んだ先で、温泉の滑り気を分厚く帯びた石の肌触りを感じました。

中にある肉がじんとする感覚を見つけながらも、そのままもう片方の足もどぽんと投入...

両足はふくらはぎの辺りまで瞬く間に熱を帯びました。

そのままゆっくり段々に腰をぺたんと置くと、透明なお湯は胸の真下くらいに座りました。

この時おや?と心は軽く傾きました。

体の半分以上が湯壺に浸かると、震えるようなぞわぞわとしたものと、じんと温まるようなものが、体の中で、瞬きをする暇もなく対峙します。

ぞわぞわとしたものは一瞬で撤退し、じんとしたものは嬉しさの元にじわじわと熱を広げ始め、そして体を温めてました。

勝気な心持に身を任せて浴槽底まで腰を据えようとすると、あら大変、浴槽は思った通りに深く、尻を着く前に唇へと湯面が到達してしまったのです。

浴槽の深さは約67㎝あってかなり深かったです。

思わず正座の形を取って膝を畳むと、浮力の強さでふくらはぎと腿が着くこともなく、体はふらふらと湯中を彷徨いました。

沈むたびにゆらゆらとした上下を作り出す膝はまるでバネのように柔らかく、意識の外で遊でいるように感じました。

思わずくすっと笑ってしまいましたが、それもまた一興...

次に浴槽底に親指ほどの穴が開いた、8㎝くらい高い段に腰を据えました。

するとそこでは多少深いながらも、どっぷりと浸かりながら、ほっと息をつくことができました。ここは安心ですね。

次いでに、穴から出てくるお湯で尻焼きと言うものに挑戦を試みました。

じりじりと近づくと尻の皮膚に熱いものと、底からぽこぽこと湯面に浮かび上がる、気泡の大人しい感触が差しました。

一言はっきり言うと、これは熱すぎたのでちぇっと思い、シャボン玉のような優しさだけを遠くでそっと楽しみました。

浮力と少し戯れた後は段々に体そっと並べて、大人しく湯浴みしたのは言うまでもありません。

肌に当たるお湯はとてもやんわりと穏やかで、酸性の刺激は、極限まで薄く切った桂むきの如く、在るものと無いもの境界を朧気にしていると感じました。

※熱湯の方は浅いのでどっしり腰を据えられます(63㎝くらい)

【香り】

顔を撫で下ろす掌からは、酸味を少し含んだ、酸っぱさ混じりの硫黄の香りがふわりと香ります。

えぐみを含んだ苦い香りは、時間が経てば経つほどお湯が肌に染み入るような、味わい深いものとして楽しめました。

現に硫黄の香りは最初に両手に集めて嗅いだ時よりも、湯浴みしてから鼻を霞める皮膚からの方が、明らかに強く強く感じました。

【味】

ぺろりと舐めたお湯はつんとする酸味を舌に感じさせます。

舐めた後に口内はきゅっとしぼみ、軽く唾液を出すような浅い凋落の影を腹の中に含んでいます。

その酸っぱいものは、一度広がりを見せた口内ではたりとやんだ後、侘しく立ち竦むんで消えました。

桐島屋旅館の浴場

【肌触り】

とくとくとした脈が優しく耳を打つようになった体を手で触ると、少し重めのぬるりとした、柔らかな衣を纏っているのが簡単に分かりました。

それは空に上げて両手で擦り合わせた時よりも、ざぶざぶと湯中に漂う肌の方がたやすく滑って、お湯と一体化したような面持ちでつるつると皮膚を前後します。

穏やかでしっとりとした体は早々にぼうっとした火照りを、下にある底の方から、首伝いに顔へと運び込みました。

意識的だった硬い筋肉はすっかりと無意識な柔らかい筋肉へと移り変って、眠ったようにだらんとした肉は、言うことを聞かす骨をすっかり溶かしています。

平静の瞼はぼんやりとしながらも、狭く落ちて霞んだ視線の先で、穏やかに揺れる湯面が、浴槽の縁をしっとり濡らしている様子を自然と見つめました。

温かいお湯からゆっくりと体を引き上げて温かく茶色の縁へと座れば、破られることのない朗らかな白い陽の光を自然に、瞳が温かく受け取りました。

窓の外では擦りガラス越しに細やかな葉が影を揺らし、ちらちらと風流を鼻にかけています。

遠い所で力強く響く溢れ出たお湯は、居心地の良さの中心にある暖かい血と同じくとても優し気で、心地良く耳をぴちゃぴちゃと叩き続けては、終始ほっとした心を作ってくれました。

背後ではさぁぁぁと言う川の音が外から遠く聞こえてきます。

その時薄茶色の柔らかい壁は、湯面から反射した波紋の光が、豪華絢爛な海の如く美しい揺らぎを穏やかに映し込んで、こちらを見惚れさせてくれました。

【露天風呂】

ガラスの向こう側の風流がちらちらと心を釣り上げるので、露天風呂への扉を潜り外へすたりと出ました。

すると外には小さな小さな石造りの露天風呂と、穏やかな秋風にふわふわと揺れる草津の緑が、斜めに競り上がって鎮座しているのが見えました。

秋風は冷たいものを肌にひんやりと撫でながら、幾度も無く無邪気に往来しています。

この時皮膚に伝わるひやりとするものと、瞳に落ちる眼前の美しい木々、そして耳に差す川のせせらぎが、朧雲に包まれていた意識を見つけ出してこつんと、意識を取り戻すように叩いてはっとさせました。

露天風呂は驚くほど小さく、三角形のように鋭角の形をしています。

長手方向でも1.7mくらいしかなく、お風呂とその前にある出入口とも『人一人分』といった大きさ。子供の様なかわいらしい趣がありました。

腹の高さくらいある竹垣は土のような茶色を帯び、温かく周りを囲った内に、ごつごつとした石風呂を抱えています。

竹垣が立つ足元には石垣の平たい頭が幅広くあるので、易々と座ることも立つこともできるようになっていました。

川の水が地面をじゃばじゃばと撫でる音を興味津々に叩き出すので、既に朧雲から出た頭はわくわくとした心持ちで、願望に釣られるがままそこへ向かいました。

下をちらりと覗くと、細くかわいらしく優し気な川が、冷たく山を下っているのが見えました。

出所を確かめるように右をふいっと見るとじゃばじゃばとしたものは、川の上に生えた背の低い葉をしとっぽく濡らしながら山へと続いて、森にある緑へと自然姿を隠しています。

下流側も同じで、緑色が美しい艶のある草木に吸い込まれた川は、興味深く行き先を見失っています。

それを追う瞳は終始穏やかで、自然のうちにやってくるぼんやりに任せては、そこへしんと釘を差して、暫くそれぽかんとを眺めました。

目に前にはそびえ立つ白根神社を支える山が競り上がっていて、すがりつくように生え揃った樹木が、白く暖かい光で、朗らかな表情をにんまりと散らしています。

楓や笹、またその他にも繊細な葉を緑緑しく付けた優し気な樹木が多いので、百花繚乱の景色の隙間からは、強く暖かい太陽が強く柔らかな陽を、幾度も無く目に突き付けて心に静寂を落としてくれます。

さらさらと擦れ合う葉の音が耳にとても心地よく、それを浴びていると、たちまちの間に風流人になれる気がしました。

露天風呂は大小さまざまな表情と大きさを持つ岩が終結して出来上がって、地面に温かく落ちています。

透明な湯が綺麗に張られた湯面は、秋の空に作られた木々を鏡のように映しては、微笑みをこちらへそっと届けてくれました。

内風呂と同じように中に一段があり、見た目にも足が伸びないことが分かる奥行きは逆に、その些細たるものがすっぽりと丁度良くおさまる安心の色を感じさせてくれました。

皮膚に冷たく感じる風から逃げるようにしてお湯にそっと入ると、39℃くらいのぬるい湯温に包まれました。

深さは内風呂と同じで深く、お尻を浴槽底に下ろせるほど甘くは無いが為、自然と中にある一段へと体を並べました。

半身浴のような態勢に自然と落ち着くのですが、花鳥風月を愛でることができる景色に対し、少し目を背く方向に体を並べるので、そこから生まれたちっぽけな不満を抱きつつも、浴槽縁に両肘を付いてそれを解決しました。

じんわりとした温かきお湯は、再びゆっくりとした亀の様な風情をじりじりと見せつけながら、肉をぽかぽかと温めました。

思い返してみてもやはり、左上に広がる空は、癒されるような穏やかなものを、心にずっと掛け流してくれました。

楓の枝は呼吸するようにやんわりと揺れ、ちりぢりな葉を特大のうちわの如くゆっくり上下させながら、頭の上に生の証を凛と落としています。

天を見つめる視線の反対側からは、太陽が天下を暖かく見渡しています。

陽光に照らされた様々な葉は、下から見ると緑や黄緑、それから少し秋の装いまで、色の動きを裏側にちらちらと魅せました。

真っすぐに注がれる白い光の通り道では、小さな虫も、真っ白な暖かみを透かし、別世界のように美しい姿に変化を遂げては、心躍るように羽ばたいています。

桐島屋旅館の露天風呂では、鮮やかなこの景色に火照るように見惚れ、縛られた視覚に宿った青天の霹靂を存分に楽しむ事ができました。

おまけ(参考程度の宿泊情報)

公式HPより引用

草津温泉に来たら一般的には、泊りでじっくりと温まって、それから帰る人がほとんどだと思います。

そこで宿泊費が抑えられそうなじゃらんを使い、桐島屋旅館に泊まるには一体いくらかかるのかを調べてみました。

参考程度に宿泊情報を載せておくので気になる人だけご覧ください。

11月7(土)宿泊のもので一名予約、二名予約の二通りを調べました。表示価格は税込みです2020年10月6日調べ

素泊まり
  • 17,000円
  • Go To適用後 ➡ 11,050円 

二人の場合 23,000円

Go To適用後 ➡ 14,950円 一人あたり7,475円

一泊朝食付き
  • 17,700円
  • Go To適用後 ➡ 11,505円 

二人の場合 24,400円

Go To適用後 ➡ 15,860円 一人あたり7,930円

調べて見ると、一人宿泊があるのは有難いですが少しお高いという事、そして全体的に『は夕飯付きプランが無い』という事が分かりました(公式HPで検索しても同じ)

なのでもし泊まるならば最低でも二人以上で泊まるのが良いのかなと思います。必然的にご飯は湯畑で済ますような形にもなりますね。

ちょっと残念な気持ちが残ります。

ちなみにこれは余談ですが、東京近辺から来る人は意外とバスで来るのがおすすめ。

どれぐらいお得かは下記の記事に載せました(クーポンについても軽く書いています)

草津温泉ホテルヴィレッジの浴場入口

草津温泉ホテルヴィレッジの、べったりへばりつくような熱が宿る日帰り入浴体験【群馬県】

まとめ

最後に桐島屋旅館の日帰り温泉をまとめます▼

桐島屋旅館は
  • 湯畑から北東に徒歩5分歩いた高台にある温泉旅館
  • 駐車場付きなので車で行きやすい
  • 温泉は自然に対する眺望が良く、春夏秋冬、年がら年中楽しめる
  • お風呂の造りは岩風呂で露天風呂あり
  • 入浴料が高いので最低でもタオルは持って行くべき

※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町大字草津541(湯畑から徒歩5分、バスターミナルからは10分)
無料駐車場 有り
日帰り温泉料金 1000円(子供も同様) ※タオルは別途300円かかります
営業時間 およそ11~22時(清掃時間、客入り状況によって前後、事前に問合せしましょう)
源泉(掛け流し) 湯畑
泉質 酸性硫化水素泉/酸性明ばん泉/酸性緑ばん泉
PH(水素イオン指数) 2.0(酸性)殺菌・ピーリング効果
効能 美肌効果/疲労回復/腰痛/慢性病全般/術後の療養など
設備 無料ロッカー・シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・ドライヤー・髭剃り・化粧水・乳液
その他 ・露天風呂あり(高い所に立つと私道から丸見えになるので注意)
公式HP 桐島屋旅館
TEL 0279-88-2871
眺望 坪庭・一面に広がる空・高々と伸びた木の頂部(紅葉も楽しめます)

温泉の泉質について知識を得たい人は➡温泉部さんの「【1分で分かる】泉質と効果効能(適応症)一覧まとめ!療養泉は普通とは違う?」をご覧ください。

草津温泉バスターミナルからの行き方▼

後半は急な上り坂がありるので、冬季は特に注意しましょう。

桐島屋旅館の外観

桐島屋旅館の温泉を体験して個人的に感じたのは、尻焼き風呂の効果や良さはイマイチ感じられなかったけれど、自然を大きく望める眺望の良さから、年がら年中美しい景色を楽しめそうだな、という事でした。

それは穏やかな春、緑の濃い夏、紅葉が美しい秋、雪化粧が染みる冬と、いつ行って癒されそうです。

入浴料がお高めですが、唯一無二の物はお金には変えられません、なので価値ある温泉宿だと僕は考えました。

今回は紅葉前に行ったので、まもなく訪れるであろう赤の時期にまた行きたいと思います。


観光が気になる人へ:観光は「湯Love草津(草津温泉観光協会ホームページ)」に網羅されています。参考にどうぞ。

桐島屋旅館の日帰り温泉は以上です。

どうもありがとうございましたm(_ _)m

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