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手湯が増えればいいと思った日。大滝乃湯の手湯体験【群馬県・草津温泉】

大滝乃湯 手湯

こんにちは。草津在住の公太です(^-^)

今日は群馬県草津温泉にある、大滝乃湯の「手湯」を初体験してきたので紹介します。


僕は昨日、初めて手湯というものをじっくり体験してきました。

そしてその体験後、タイトルにある通り「手湯がもっと身近な所に増えればいいのになぁ」と言うような感情を持ち出すようになったんです。


温泉と言えば全身で浸かったり、足だけ浸かる足湯の印象が真っ先に頭に浮かびますが、手湯をじっくり味わうと、そこに手湯の選択肢がそっと付け加えられるような感じがしました。

足から温まると良いのは確かに良く聞きますが、それは手湯が無く、みんな知らないからとも言えると思います。

と言うか、知ってても頭にうっすらとも浮かべようとしないからです。


足が寒いことは良くありますが、手も寒いこともザラにあるため、足みたいに温かくしてぽかぽかになれたらいいと思うときはありませんか?

手湯をやってみてふと思ったのですが、手から温まる方が人によっては合うかもしれません。

昨日は僕が、人生で初めてしっかり手湯を体験したので、そこで「思った事」や「感じた事」を事細かに、そして正直に書きたいと思います。

温泉好きの人は、草津温泉の楽しみの参考としてご覧ください。

@atsu_kura54さん


大滝乃湯体験談

大滝乃湯 看板

大滝乃湯は草津温泉で有名な「湯畑から東へ歩いて8分」くらいの、濃く深い緑が周りに溢れる、閑散とした自然の中にあります(詳しい住所や地図は最後に載せています)

草津温泉バスターミナルからは徒歩12分ほど。

手湯自体は有料温泉を提供している大滝乃湯の駐車場の中にあり、手湯だけなら大人でも子供でも、誰でも無料で使う事ができます。


大滝乃湯に着くと、建物よりまず手前から駐車場が広がっているので、駐車場が目に入ったらその奥を注視して見つめてみると大滝乃湯を発見できると思います。

建物はがっしりとしていかにも丈夫そうなコンクリート造りで、入口には落ち着いた紫色の暖簾がかかっており、そこには大滝乃湯と書いてありました。


大滝乃湯 手湯

僕がそこへ行ったのは雨上がりの18:30頃でした。

肝心の手湯は、建物入口の左にあります。

見た目の雰囲気は、西洋ヨーロッパの人工的な噴水をふっと想起させるようなもので、イメージで言うならば「庭に湧き出る小さな泉」みたいな感じです。

周りを、高さ10㎝ほどの縁石で円を描くように囲い込み、その内側には真っ白い白玉砂利が品よくびっしりと敷かれ、その白の間に入るように、長方形の灰を持つ踏み石が数か所に置いてあります。


大滝乃湯 手湯

更にその内側には、こげ茶色をした木製のベンチ椅子が手湯を囲い込むようにもう一度ぐるりと回り、その中心にどっしりとした重みのある手湯が堅い面持ちでありました。

ベンチ椅子に座れる人数は10人ほどでしょうか。幅も60㎝くらいあり、広々としてゆとりがあります。

真ん中にあるそのどっしりとしたものは、足元と頭先を細く尖らせた、くるくると廻るコマのような形を取っていて、表面を白のビー玉みたいなタイルが細かく器用に張ってあります。

その見た目は、柔らかな木造建築の昔ながらの趣が感じられる旅館や、温もりある暖色の街灯がポツポツと優しさを落とす温泉街の草津温泉とは混じり合う事がないように見えて、最初この姿を見た時は、心の片隅にクスっとした違和感を覚えました。

僕は勝手に和風な造りを心の端でそっと期待しましたが、まぁ、この辺は星の数ほどによる好みのなので、人によっては好きな人もいるかと思います。


大滝乃湯 手湯

先にある丸い円柱になって突き出た頭の上には、丸みを帯び、柔らかさを抱えた白の照明がぽつっと一つ。

その下には川の底にある藻のような深い緑色の温泉の池があり、そこからちょろちょろと温泉を流しながら少し下がった手湯へ向け温泉を溜めています。

湯面からは薄暗くなった宵時に、温泉の気配を宙に心細く映し出すような湯気が、ほんのりと立ち上っている様子もこの時見られました。

そのか細い湯気は、時によって姿を隠しては現れるのですが、その弱々しさがまた温かさを宙にくっきりと落としています。

また、そこには仄かに硫黄の匂いも一緒に絡ませ、僕の鼻先もそっと撫でるように楽しませてくれました。


使い心地。そして浸かってみると

手湯の高さは地面からおよそ85㎝くらいで、こげ茶な重厚の顔を持つベンチ椅子に座りながら、目の前にその手をだらんと差し出すような形で手湯を楽しむ事ができます。

これは高さ的にも申し分なくて、体に対する負担などは一切なく、丁度テーブルに座った時に意識なく両手をぽとっと置くような感じで、それはそれはとても楽な姿勢でゆっくりできそうだなぁと、とっさに強く感じました。

これは同時に、もっと低い位置で手を浸けることを頭に描いていた自分からは、頭の中をパッとすり替えられた様に見事な覆り方を起こしもしました。


大滝乃湯 手湯

お湯の温度は39、40℃ほどで、手を入れた瞬間に温かさが手首から18㎝くらいの所まで容易くひょいと回り込みました。

この時、瞬く間に指先から痺れるような快感に襲われた印象を胸に深く残しています。

大滝乃湯は草津でも提供が数少ない煮川源泉を使っています。

肌への湯あたりは、一切の影響がないお風呂のような自然さを守っていて、想像よりも断然に柔軟な面持ちを持ち合わせていました。

それは足をどっぷり浸ける足湯よりも、手を浸ける手湯だからと言う思惑もありますが、終始その様子をじっと読んで居たところ、やはり間違いなく優しいものだったと認識しています。



手湯自体の色は、清流と何ら遜色のない向こう側を易々望めるような透明さで、手触りもその意識を満たすよにさらさらとしていました。

手の内にすくえばそれは簡単に指の間から流れ落ち、それまで自分の手の上に居た事を予期させないくらい、後に姿を残しません。

個人的には温泉色が強い滑り気が好きなので、スッと細くなるような心持ちでしたが、一切の癖がないため広く渡って好まれると思います。



匂いは温泉らしい硫黄の香りが椅子にどっしり腰を掛けることで、幾分かは強調されます。

が、それは相変わらず気まぐれ風の様にふわっと静かなものでした。

とは言え、好奇心に身を任せ、そのお湯を手に取って匂いを深々と嗅いでみた所、苦みの底のような感じもなく、ただただ滑らな硫黄の香りをさらりと持たせているのを意識に収めました。

余りにも消え入りそうな香りを纏うので、何度も何度も神経を手で支えるようにやってみましたが、やはりそれは変わりませんでした。

薄く馴染みやすい硫黄は煮川の性質なのでしょうか...

このうっすらとした香りに対しては、中には硫黄臭が苦手な人もいるので、そういった人も使いやすいのでは?とも控えめに思います。



手湯の周りは目を走らせるほど緑が多いので、そこに棲む自然の音をめいいっぱい耳に取り込むことも叶いました。

例えば、近くでざあざあと勢いよく流れる川の水の音、ほーほけきょと囀るうぐいすの鳴き声やその他の鳥達、更に耳を澄ませば、一番近くで手湯にちょろちょろと流れ落ちる温泉の伝う音も静かに胸へと落とせます。

一番大きな川の音を皮切りに、鳥や手湯に流れるお湯の音が参列して、幾分賑やかな色もちらり見受けました。

でもやはり自然なんですね、その音は耳への触り方がとても心地良く、背後に通る人や車の気配の音をぴしゃり断ち切り、意識をそこに集中させました。

自然の醍醐味です。気分が良いですね。

なのでここの手湯は、湯畑にも手湯が一つありますがそことは違い、景色も、音も、流れる時間の感覚も全く別の感じが味わえると思います。


個人的には、音に聞き入る時は、北に向かって座るのが好きなのだとこの場所では見つけました。

南を向いて座ると、駐車場や大滝乃湯に入る人がどうしても目から心に落ちてしまうので。

まぁ、目を閉じればいいだけの話なのですが...


そんなことをくるくると感じている内に、体温がじわりじわり上がる感覚も指先から腰を通り越し、そして足へと駆け抜けていきました。

大滝乃湯 手湯


手湯による温かさ

実際手湯を初めて使って分かったことは、手湯も足湯と同じように、浸かっているほどみるみる内に体の底から「じわじわと体温が上がってくる」と言う事でした。

それは20分くらい経っときに気づいたのですが、温泉や足湯に浸かっている時のように、いつの間にやら芯から体は火照っていて、心も体も癒され、だらんと力を抜いた時をやり過ごすことができました。

これは足先までとは行かなかったのですが、その火照りは膝までにその存在の歩みを感じられ、とても気持ち良くなることができたと思います。


この時僕は「足からじゃなく手からでも、そのほっとするような温もりと暖か味は感じられんたんだ」と、腑に落ちたよう意識をしっかりその胸に撫で下ろすことができました。

平日の混雑具合

参考までに混雑具合をお伝えしておきます。

僕が行ったのは2020年7月8日(水)の18:30~19:30でしたが、この時は僕以外の人は来ませんでした。

つまり一人です。


平日何度かここを見ましたが、最近利用者は少なく、やはり本命の大滝乃湯へ行かれる人がほとんどです。

なので、割とゆっくり安定的に手湯を楽しめると思います。


大滝乃湯 周辺宿泊施設

大滝乃湯周辺は、湯畑から離れ緑も豊かな為、落ち着いて過ごすにはピッタリの場所。

そんな大滝乃湯に近い宿泊施設を一件簡単に紹介します。


【喜びの宿 高松】

ここの宿は、大滝乃湯から徒歩で3分ほどの場所にあり、湯畑までも徒歩5分程度で行ける好立地な宿です。

10階建てで、この辺にしては一際背が高いので目立ち、上層階、特にウッドデッキ付きの部屋になれば草津温泉街をぐるりと見渡せ、目にも心にも心地良い時間を過ごせるのかなと思います。

和室と洋室もあり、大きさも様々なタイプがあるので、自分の好きそうな部屋を色々選べるのも良い所ではないでしょうか。


温泉の源泉は『湯畑源泉』を使っていて、たまに配管から出てくる湯花(ゆのはな)が温泉を白く濁らせる日もあり、温泉気分を益々高めさせてくれることもあるそう。

どうやらこの日は特別で、運の良い日とされているみたいですね。

サウナは無いようですが、男女ともに露天風呂があり、その他にも貸切風呂があるので、まったりとしたお風呂時間が幸せそうだと感じる旅館です。


※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町草津312(大滝乃湯から徒歩3分)
駐車場 無料
温泉(湯畑源泉) ・内湯1(男女)・露天風呂2(男湯は3)・貸切露天風呂2(2160円)
チェックイン 14:00より
チェックアウト 10:00
総部屋数 104室:洋室8室 / 和室96室
公式サイト https://hpdsp.jp/hotelmiyukibekkan/

予約は「じゃらん・るるぶ」が手数料が安くて良いかと思われます。

じゃらんるるぶ】を見てみる。

トラブル時の心配がある方は、補償や対応に信頼のあるJTBを使ってもいいかもしれません。

※最終的には公式サイトと比較するようにしましょう。

需要に大きく委ねられますが、可能性で言えば、一番安く設定できるのはあくまで「公式サイト」です。


施設情報を含む、大滝乃湯まとめ

ということで、今日の大滝乃湯をまとめます。

大滝乃湯の手湯
  • 湯畑から東へ歩いて8分ほどの所にある
  • 手湯は大滝乃湯の駐車場の横(建物入口左)にあり西洋風の造り
  • 手湯はベンチ椅子に座って楽しむ形を取れるので、態勢が楽でゆっくりまったりできる
  • 手湯でも20分くらいすれば上半身から膝くらいまで温まる事ができる

今日は大滝乃湯の手湯を紹介しましたがどうだったでしょうか?


僕が手湯を体験して思ったのは、足からじゃなく手からでも全身は十二分に温まっていくんだなぁ、という事。

「完全な足先までしっかり」とは難しいかもしれませんが、20分くらい手をゆっくり温めていれば、見事に自分の膝辺りまでしっかり温まる感覚を持つことができました。

これは『足からじゃないと中々体は温まらない』と言う認識をそっとひっくり返されたような気分です。


それともう一つ、手湯は靴下やサンダルの脱ぎ履きが無く、濡れてもすぐ拭く事ができるためものすごく簡単で使いやすいのだという事。

足湯は浸かっている面積が多く、出る時に足を拭き上げるがちょっと手間。

そして靴下を履こうとすると、ちょっと引っ掛かりが極まりを悪くするので、心なしかめんどくさいと思う心ができます。


しかし手湯の場合は、簡単に手を拭けてさっと乾かせるので、いちいちと言った煩わしさが無く気も楽です。

それでいて、足湯とほとんど変わらない時間で体をしっかりぽかぽかに温めることができました。


手を浸けている間は手を自由に使えないので、不自由が意識を差すかもしれません。

でも体験してみた結果、体はほぼ全部温まったし、お湯に静かに浸かっている間は、耳から心地よく入る自然の音に心を傾けられたので、むしろ和み、手が使えない不自由さはこれっぽっちも感じませんでした。

また、手が空いているとどうしても現代人はスマホを見てしまい、そこに集中してお湯の良さを感じることも空しく無くなります。

現代人はソワソワしている人が多いのでそういう事を嫌いますが、だからこそ、その忙しさを手放して楽しめば良い思い出になるのではないでしょうか。


手湯を使えば、口にする楽しい会話も自然とちょこっと増えるかもしれないですしね。

そういった意味では、逆に手湯も体や心に良いのかなと思いました。


今日は手湯を体験した事で、新しい考えを胸に差し浮かべる事ができました。

無料で手湯を下さる大滝乃湯と、草津温泉に感謝したいと思います。


ありがとうございました。


【大滝乃湯・手湯】

住所 群馬県吾妻郡草津町大字草津596−13 (湯畑の東側
営業時間 9:00~21:00
料金 無料
駐車場 有り(但し手湯のみでの使用は不可)
TEL 0279882600
源泉 湯畑源泉
効能 神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、関節の強張り、打ち身、挫き、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復、疲労回復、健康増進、慢性皮膚病、動脈硬化症、切り傷、火傷、虚弱児童、慢性婦人病、糖尿病・高血圧症
アクセス方法 自動車・電車・バス各種
HP 大滝乃湯

注意点

(11月下旬~4月上旬)

冬の草津は雪道になるから車の人は注意【雪道ちょっとアドバイス

カメラで今雪が降っているのか見れます(一番リアル)【LIVEカメラ


大滝乃湯のタウンマップ
草津温泉観光協会

大滝乃湯は以上になります。どうもありがとうございましたm(_ _)m