こんにちは。草津在住の公太です(^-^)
毎日温泉に入る生活を送っています。
先日、日本三大温泉である、群馬県草津温泉の「大滝乃湯」へ行ってきました。
カップルや夫婦でのデートでもそうですが、小さいお子様連れの旅行でも、温泉地ではなるべく移動を少なくしてゆっくりしたいと思うことはないでしょうか?
そんな人におすすめなのが大滝乃湯。
ここは草津温泉のなかでも多様な設備がある為、一ヶ所で割と多くの用事を済ますことができる温泉施設なので、移動する必要も無く、旅行で訪れるには中々便利な所です。
そんな使い勝手のいい大滝乃湯を今日は紹介します。
硫黄香る温泉に浸かって、癒される旅行をしたい人は是非ご覧ください。
目次
そもそも大滝乃湯とは?

大滝乃湯は、群馬県草津温泉の湯畑から歩いて10分ほどの所にある、有料温泉施設です。
周りを深い緑や心地よい音が響く川に囲まれているので、自然の豊かさをゆっくりと感じながら、のんびり過ごせます。
建物の外観は、どっしりとしたコンクリート造りで旅館のような暖かみは控え目ですが、館内は町のスーパー銭湯のように柔らかな木をふんだんに使っているので、ほっと落ち着くことができました。
他の温泉施設と違う所は、建物の内外共に設備が充実している所。
例えば、温泉(露天・合わせ湯・貸切風呂含む)、サウナ、マッサージ、無料駐車場、有料・無料休憩所・個室、レストラン、カフェ、お土産屋・お酒の販売(自販機含む)、有料・無料ロッカーの完備などがあり、楽しめたりゆったりできる内容が、ありすぎて困るくらいあるんですよね。
なので建物自体、また温泉自体も、草津温泉内の日帰り温泉施設としては旅館のように大きく、繁忙期にはわいわいと賑わいます。
僕が行った時も、湯上りにお酒を飲んで楽しんでいる人をちらほら見かけました。
お風呂も西の河原露天風呂ほどではないですが、大浴場・露天風呂ともに相当に大きいので、窮屈感は全くありません。
また草津温泉と言えども、手湯、更には『合わせ湯』と言う珍しい形のお湯を楽しめるのも一つの大きな特徴かと思いました。
※住所・料金等詳しい情報は最後にまとめて書きました。
大滝乃湯でできる特別なこと
大滝乃湯の露天風呂は、自然や風流をたっぷり感じられて良いものですが、それ以外にも楽しめる「他の事」があります。
合わせ湯
合わせ湯とは、様々な湯温の浴槽を、低い方から高い方へ向かって順々に体を慣らしながら入っていく、草津伝統の入浴法の事。
良質な温泉を保つために加水はせず、温度の違う湯温を混ぜ合わせていき温度を調節しています。
「源泉かけ流しの泉質主義」を謳う草津らしいやり方ですね。
強酸性な上に熱いお湯でぐつぐつ温められた体は、悪いものがさらりと流れ落ち、そして良いものだけが残るので、肌も心もしっとりと綺麗に潤わせることができました。
手湯

大滝乃湯には小さいながらも、楽な姿勢でゆっくりと楽しめる手湯があります(無料)
湯畑にある、ホテル市井前の手湯や、主に足湯を楽しむ湯けむり亭とは違い、ベンチ椅子に座りながら体にも負担の全くない丁度良い高さと姿勢で、手湯を楽しむ時間をまったり過ごす事ができます。
これはタダで楽しめるので、通りすがりに楽しむことができる手軽さも嬉しい所だと思います。
詳しくは➡「手湯が増えればいいと思った日。大滝乃湯の手湯体験【草津温泉】」をご覧ください。
うたせ湯
大浴場と合わせ湯には、高い場所にある湯樋から流れ落ちるお湯を体に当てる「うたせ湯」がありました。
2m以上の高さからバシャバシャと落ちるお湯は、それぞれ太さや強さ、湯温まで違いますが、好きなものを選んで体に当てることで圧力によるマッサージ効果を得られ、体を癒してあげることができます。
僕はマッサージがあまり好きではないのでそこまで良さを実感できませんでしたが、人によってはかなり心地よく使えて、日頃の疲れをするりと抜き取ることができると思います。
営業時間
9~21時(最終入館は20時まで)
お風呂は常に10~15人くらいの人がいる印象(平日)でしたが、人は広く散らばっているので窮屈さは全くありませんでした。
また、地下にある50帖の大広間も21時までのんびり使えるようです。
各種料金
- 大人 900円 中学生~
- 子供 400円 3歳~小学生まで
障がい者は通常料金の半額
※「障がい者手帳」の提示が必要(コピー不可)
また15名以上の団体割もあるようです(要問合せ)
- オリジナルフェイスタオル : 320円
- オリジナルバスタオル : 1,350円
- バスキャップ : 50円
- 歯ブラシ : 50円
- カミソリ : 50円
- ヘアゴム : 50円
※シャンプー・コンディショナー・ボディソープは浴場にあるので不要。
大滝乃湯は貸出品もあり!
セット(タオル・バスタオル):250円
湯上がり着:300円
レンタルもあるのはとても便利ですね。
個人的にはタオルを買うのはもったいないと思うので、もし忘れたらレンタルで十分かと思います。
基本、小タオル一枚あればこと足ります。
100円/1回
1階カフェラウンジ横には小さな鍵付きの無料ロッカーがあります。
なので、大量の荷物がある人以外は有料ロッカーを使う必要はありません。
大きなスーツケースがある人はフロントで預かってもらいましょう。
支払いは現金かペイペイのみ。
貸切風呂・有料貸席・個室の料金
2,000円/1時間
※ 予約制
※入場料別
※受付はフロントまで
9:00~19:00(最終受付18:00)

貸切風呂はカップル・夫婦・家族向けですね。
1卓 1,000/1時間(お茶付き)
9:00~19:00(最終受付18:00)
※受付はフロントまで。
有料貸席は2組限定で、一室をつい立で二つに分けたものです。
広さは12畳を半分ずつで使うような感じ。
セルフですが、食事処からご飯を運んで食べることもできます。


1時間2,000円(テレビ・お茶付き)
9:00~19:00(最終受付18:00)
※受付はフロントまで。
上記同様ご飯も食べれます。

個室の場所は食事処脇だから、ご飯が運びやすく、また食べやすくなっているようでした。
御食事処「湯の華」とカフェラウンジのメニューと料金


湯の華のメニュー料金はこちら >>
湯の華は外からも中からも行けるので、食事だけの利用もできます。
※11:00~19:30の営業なので夜は閉まるのが早いです。ご注意を。
カフェラウンジの料金は、ちょっと見づらいですが下記の写真を参考にしてください(タップで拡大できます)▼


甘い物やお酒・おつまみもあって非常に便利ですが、こちらは13:00~19:30の営業なので、朝は遅く、夜は閉まるのが早いです。
マッサージの料金
全身マッサージ
- 60分 6,300円
- 40分 4,200円
クイックマッサージ
- 20分 2,100円
受付は一階フロントで。
【受付時間】➡11:00~17:30まで。
その他料金
その他、スマホの充電と言う緊急的な対処もできるようになっていました。
200円/30分

入場料金をお得にする方法(使い方次第)
大滝乃湯の利用料金は900円と高めですが、「ちょいな三湯めぐり手形」と言う絵はがきを買って使えば、大滝乃湯にお得に入ることも可能です。
使い方次第にもなりますが、僕はこれを使って温泉に入りました。
詳しくは➡「御座之湯ってどんな所?料金や雰囲気を詳しく紹介【体験談】」で説明してあるので良かったらご覧ください。
また上記の記事内では書いてませんが、大滝乃湯には【大人回数券10枚つづり8,000円】もあり、これをフロントで買えるようです。
利用の際の注意点
入場料を払わず単独で使用できるのは、食事処である「湯の華」のみ。
その他の無料単独使用はできないようで、使いたい場合は入場料(大人なら900円)を払う必要があります。
ちなみに、大滝乃湯では刺青(タトゥー)が入ってる人もお風呂に入れますよ~
お土産屋の様子

便利なことにお土産を買うこともできます。館内の様子を動画で撮りました。
お土産屋さんも少し映してあるので、品揃えや料金もある程度知れると思います。
大滝乃湯 体験談
脱衣場や浴場は撮影禁止なので、中の様子を体験してみた感想と共に細かく書きます(長文)

【玄関〜大浴場】

白い文字で大滝乃湯と書かれた紫色の暖簾をはらりとくぐり、現代らしい自動ドアをまたぐと、すぐ目の前は受付になっていました。
外国人観光客も大きく視野に入れてるためか、至る所に英語、中国語表記もありました。
僕は三湯めぐり手形を持っているので、絵はがきを出して入場。
その後右の壁沿いに足を進めて歩きます。

すると大量に用意された下駄箱があり、靴を入れたら鍵となる木の板をすっと抜き、足の裏に柔らかく心地よいカーペット敷きを感じながら館内を奥へと進みました。
ブーツも入れられる大きめの下駄箱もありました。

すぐに現れるのがお土産処。
饅頭やゆべし、ご当地のお菓子などがひしめき合うようにたくさん並びます。
見てると思わずわくわくしちゃいますね。
なので欲を遠ざけるため、ここはささっと目を通しすぐに奥へ...。

柔らかく明るい陽が燦燦と照る明るい廊下をずんずん進むと、「くさつ大滝乃湯」と書かれた長い茶色の湯もみ板などが目に付くので、それが温泉気分に露を遣ってくれます。
次に、様々な飲み物や食べ物が楽しみるラウンジカフェが目の前にぶわっと広がり、食欲をささやかにそそらせました。
すぐ隣には、地下の畳敷になった休憩所へ行くための階段があり、火照った体を休ませに行くこともできます。

ラウンジが見えて左に折れ曲がると、そこがもう浴場の入口。
入口手前には小さな無料ロッカーがあるので、貴重品を持っている僕はそこに荷物を一部預けました。
※左手には牛乳とコーヒー牛乳の自販機もあります。
ロッカーを使うのに先立って100円が必要(使用後は返却されます)
財布や鍵、携帯だったら一つに3人分くらいは入ります。鍵は無くさないように手首にかけましょう。

大きく「ゆ」と書かれた暖簾をさらりとくぐると、そこには有り余るほどの大きな脱衣場がありました。
足元には柔軟な茶色をした木のフローリングが、暖かみをそっと頭に落とします。
斜めに上がるおよそ3mほどの天井を有した脱衣場には、籠を備えたロッカーが230人分くらい、ドライヤー付きの洗面台が7個、扇風機や、体重計、足ツボマッサージがあり設備の方は申し分ありません。
また、少し床を上げた井草の様な涼しさを足元に感じさせる休憩場もあり、壁一面に伸びた窓からは、垂れ下がったすだれから明るい陽光が顔を覗かせていました。
とにかくひたすらに脱衣場が大きく、こんなにあるロッカーが埋まることがあるのだろうか...と言った印象を強く受けました。
それぐらい広いんですよね。
ちなみに、清掃も行き届いて清潔感抜群なので、すんなりとした安心もできました。

小さなタオルを一枚手に持ち浴場へ入りました。
浴場も圧倒的な広がりを落とした中に、湯気をもくもくと立ち上げる大きな大きな浴槽を構えていました。
全体的な形は、イチョウの葉を半分に割って男女を分けたような、丸みのある半月に近いもので、それはモンゴル民族が使うようなアーチ状のゲルみたいな形でもありました。
天井は、重みと温もりが混在するずっしりとした木造りで、中心に向かうように細長く伸びて、ゆとりある広がりを演出しています。
そこには、意図して作ったように組まれた太い木が、一つの芸術的な風流を感じさせてくれます。
左には洗い場が、右手前には水風呂が、その隣には露天風呂の出入り口、右奥には浴槽があります。
また入口前あたりには、石造りでできた掛け湯専用の小さな小さな手桶付き浴槽もありました。
床は簡素で綺麗な御影石で演じられ、がっしりとした重厚感を醸しだし、足の裏にはざらっとした心地良い石の肌触りが味わえます。

洗い場は、御座之湯のように隣との仕切り板こそ無いもののその数はだいぶ多く、これなら「混み合うこともまず無いのかな」と言った印象。
この日は平日の昼間だったこともあり、最初から最後まで広々をその場に落とし続けましたね。
浴槽の形も、柔らかと落ち着きが兆す丸みを大きく帯び、そこへ壁一面に張られたガラスから陽の光が、湯気立つ湯面にきらきら降っていました。
入れる人数も3、40人くらいは余裕そうなもので広々としています。
女湯との壁の境目には、高い場所からお湯が落ちるうたせ湯が三本、じょぼじょぼと激しい音を立てながら湯船に温泉を流し入れています。
それはまるで、川の滝を圧縮したような感じで、落ちるお湯の太さも様々、体に受ける温度も当たる強さも様々、受ける印象も様々で楽しさを細かく分けました。
その更に隣では、小さな湯樋もしっとりとお湯をひたすらに運んでる様子を伺え、ちょろちょろと控えめな繊細さを放っていました。

浴槽の出入り部分は一段が設けられていて、そこに腰掛け、足だけ浸かってみたり、腹あたりに湯面を落ち着かせて半身浴を楽しむこともできます。
一段の幅がかなり広いので、座りやすさも胸に強く感じられます。
また、ぐるりと窓側に沿って腰をかけることもできるので、下半身だけをゆったりとお湯に入れることもでき心地よく過ごせました。

大滝乃湯で使われている源泉は、草津温泉でも中々体験できない煮川源泉。
毎月第2・第4土曜日は「白濁の湯」にもなり、またそれは「美人の湯」とも言われています。
草津の湯は殺菌作用が強いので、1円玉や五寸釘もすぐ溶けてしまうのは有名な話ですね。
草津温泉の源泉は全部で六つ
湯畑・地蔵・万代鉱・西の河原・白旗・煮川
しかしながら大滝の湯に実際入ってみると、それら強酸性を強く感じることはないほどしっとりと柔らかく、湯あたりの優しいお湯でした。
と言うのも、浴場内の湯温は低めで体幹40℃と、ゆっくりじわじわと体が温まっていく感覚のお湯でした。
ピリッといじめたり噛んだりするような肌への強い刺激は一切無く、そっと掌で肉を撫でにかかるような柔軟なものです。
なので、熱いお湯が苦手な人にはちょうど良く、熱いお湯が好きな人には物足りないと言った、癖の浅い、番人に受け入れられるお湯の印象を強く受けました。
個人的には入りやすかったと思います。
ただ浴槽の深さが60㎝ほどあり、腰をどっぷりと浴槽底に下ろすと顎のあたりに湯面が落ち着くので、些細な圧迫感はありました。
温泉の色は煮川源泉らしい綺麗~な無色透明。
透明な湯面に立つ温泉の波紋が、きらりとした輝きを見せてくれましたね。
硫黄の香りもほんのりとした面持ちが強くて、さらっと鼻先に感じる硫黄が温泉景色を頭にすっと走らせます。
手触りも同様なもので、指先で吟味すればその存在を雲のように残さない程あっさりとしていました。
舌先に乗る酸味もそれに釣られるかのように、滑らかを頭の片隅に捉えさせた物として覚えています。
浴槽で、足の先からじわじわと温まる体を意識の端で感じながらふと外を見ると、そよ風にゆらゆらと揺れる透明感ある落ち着いた風景を望む事ができました。
風に揺られ擦れて見える葉は、まるでカサカサという音をこちらの浴場に配ったかのように、心地良い穏やかを心に遣ってくれました。
それを見るのが、ここではとても気持ち良かったです。
【露天風呂】

水風呂の隣にあるガラス引戸から外に出れば露天風呂が楽しめます。
扉を開けて石の階段を三つ降りると、そこには目の前に深い命を落とす草津の緑と、様々な大きさの石を固められて作られた露天風呂が、表情豊かな面持ちで迎えてくれました。
また大小色々な大きさ、色々な色の石は、カバやゴリラ、サイやクジラなどにも似た姿形で、灰色の濃淡の中にも生きているような楽しさを浮かべてくれている様にも見えます。
解放感ある露天風呂は、煮川の露が付く体の上を、涼しげな風が無数に走って熱い火照りを沈めてくれました。
露天風呂は、上流から下流に流れる川のような水流の道を作っていて、下流側に向かうにつれ湯温は下がり落ち着きます。
上から落ちては池を溜め、溜めてはまた次に池を落とすような感じで、どこの小さな溜まり場にも体を留まらせる事が可能になっていて、川遊びのような童心さを導いてくれます。
ただし一番下側は空気に長く触れているため、38℃くらいのとても静かな湯温。
小さいお子さんでも気持ち良く入れそうなものでした。
入口から左手にある露天風呂は、15人くらいが入れるほどの大きさ。
ごつごつとした岩の肌触りがやはり特に露天らしく、足に背中に掌にと、自然の息を吹きかける心地良さが幸せに受け取れます。

露天風呂のお湯は中の浴場よりも湯温が少し高く、およそ41℃と言ったところでしょうか。
涼む時間を加えつつも、また体をゆっくりじっくり温めて楽しむには丁度良いものでした。
大浴場よりも気持ち湯温が高いためか、体にあたる煮川のお湯は浴場のそれよりも少しピリッとした刺激を肌へ遣ります。
口に含んだ味もまた酸味が強いもので、肉を引っ張り凋落させるような、きゅっと結んだ紐の強さのような味を口内へ与えます。
それと共に、鼻先へ運ばれる硫黄の香りも深みをかなり増して感じられました。
ぐっと吸い込むように見た硫黄の香りは、丸みのある穏やかな匂いの底に、微かな苦いえぐみの様なものを持って温泉気分を更に高揚させました。
そっと乗っかる肌への刺激を意識の隅に感じながら、灰色の曇り空と揺れる緑、風の走る音に、湯樋から落ちる温泉の音と、入口から聞こえ続ける川の音もそれに混ざりながら、淡々と温かなお湯を楽しめました。
風に揺られた木の枝からは、千切られた葉が遊ぶようにひらひらと目の上を踊り、景色を楽しく感じる胸を多く含んでいました。
曇り空ではあったけれども、夏の明るく朗らかな陽の光が合わさったそれが、またずいぶん風流に感じられます。

高い石垣からひたすらに落ちる大滝の滝は、水飴の様につぅっと天辺でその形を伸ばしてからちぎれ落ちて下へと向かいます。
可愛らしい滝のように下に落ちた温泉は、でこぼこした表情の石垣に散々弾かれながら雨のように散って、顔へひたひたと粒を細かく当てがいました。
それが雨のようなしとっぽさで、柔らかな気分をそっと心持つ事ができました。
露天風呂はやはりいいですね。
辺り一体から聞こえるお湯や川の音も、いつまでとするすると耳に入る心地良さがここにはありました。
【地下の合わせ湯】

地下一階では草津温泉でも珍しい「合わせ湯」を体験できました。
以前、「那須温泉にある鹿の湯」で一度だけ入った事がありますが、その時は最後の湯が熱すぎて入れず仕舞いになった記憶が強くあります。
合わせ湯には四つの浴槽がありそれぞれ湯温が違います。
全てのお湯に入ってみた体幹温度は、それぞれ39、43、45、47℃と言った風でした。
それぞれの浴槽は二人、もしくは三人入るのが限界くらいの大きさで、かなりこじんまりとした控えめな長方形と正方形の浴槽でした。
一つ目と二つ目の間が一番湯温の差が激しく、入った瞬間の刺激が予想以上に強いので初めは心底驚きました。
三つ目、四つ目くらいになると入るのは良いですが、浴槽の中ではあまり動けないほどの「かっ」とした草津温泉らしい熱さを感じられます。
あまりの熱さに肉の薄い部分はピリピリとた痛みを感じ、瞬間的にそこから噴き上がるような体温の上昇には、鼓動も呼応するかのようにどくどくと上がりました。
しかしそれほど熱いものをやった後の体は、悪い力を根こそぎ抜き取ったように清々しく、また軽いものと感じ幸せを味わえます。
周りの床には腰を下ろすための長く四角い木や、頭を置いて横にごろんと寝るための、かまぼこにも似た長く丸い木の枕があるので、そこで時間を忘れたようにゆっくりと天を仰ぐ事が叶いました。
その他にも木でできたベンチ椅子もあり、火照った体を伸び伸びと逃がす事もできました。

また、この場所にも大浴場と同じうたせ湯が二つほどあります。
うたせ湯の線は上にある三つよりも細く繊細で、そっとした振動を集めて味わえます。
なので、合わせ湯も場所によって違った楽しみ方ができるのです。
男湯の合わせ湯には、地下からも直接行けるようになっています。
もちろん大浴場と露天風呂もそのまま楽しめますよ。

何よりもここの良い所は、天井こそ高くないものの、ずっしりとしたこげ茶色の温もりが浴室内全て、もちろん浴槽の中までも囲われていることなんです。
暖かみと重みのある木の柔らかな温もりは、肌に触れる部分全てに優しく丸い感覚を飲ませながらほっとさせてくれます。
窓から入る明かりも、浴室内の橙色の灯りも、どちらも地下という薄暗い環境の中で、ぼんやりの奥にその形を強調させているように見えました。
宵時も過ぎ更に暗くなった合わせ湯では、深く多い湯気に包む景色が、まるで朧月の中にいるみたいにとろんとしたしなやかさで持って、胸をそっと撫で落ち着かせます。
目の奥に深く落ちるその景色は、僕にとって青天の霹靂のようでした。
あまりの湯気の多さは大量の露を天井に移し、時折その滴を火照った体に冷やっとしたものを感じさせるように落ちました。
そのぽたぽた垂れる露っぽい音もまた耳に心地よく、ずいぶん穏やかな時間と、しっとりとした風景をどっさり落とし見惚れさせてくれました。
そんな風景を、かまぼこのような枕から天を差すように眺めるのがとても気持ち良かったので、訪れた事を喜べた心が強く強く残りました。
夜に来ればまた随分違った表情のお風呂が見れます。
明と暗がありありと分かれた木造りは、重みを増し、また風流も増したように感じられました。
50畳の大広間でぐうたら

熱い温泉に入って心身共に底から温まったら、地下にある大広間へ行きましょう。
足の裏や鼻にイグサの香りが落ちる畳の上で、くたりと転がるようにのんびり体を休めることができます。
持ち込んだ物を飲食することはできませんが、買った物ならここで口にすることができます。
湯上りに体に入れる飲み物は五臓六腑に染み渡り、得も言われぬほどの気分を心持ちました。
僕はここでゴロゴロしていたら、全身が力を忘れ、いとも簡単に深い眠りに落ちてしまいました。
すぐ隣に自販機もあり環境も便利なものでした。

大滝乃湯 周辺宿泊施設
大滝乃湯周辺は、湯畑から離れ緑も豊かな為、落ち着いて過ごすにはピッタリの場所。
そんな大滝乃湯に近い宿泊施設を一件簡単に紹介します。
そして今現在は「Go To トラベルキャンペーンにより宿泊費が35%安くなっている」のでお得。
都合が合えばチャンスでもありますね。
【喜びの宿 高松】
ここの宿は、大滝乃湯から徒歩で3分ほどの場所にあり、湯畑までも徒歩5分程度で行ける好立地な宿です。
10階建てで、この辺にしては一際背が高いので目立ち、上層階、特にウッドデッキ付きの部屋になれば草津温泉街をぐるりと見渡せ、目にも心にも心地良い時間を過ごせるのかなと思います。
和室と洋室もあり、大きさも様々なタイプがあるので、自分の好きそうな部屋を色々選べるのも良い所ではないでしょうか。
温泉の源泉は『湯畑源泉』を使っていて、たまに配管から出てくる湯花(ゆのはな)が温泉を白く濁らせる日もあり、温泉気分を益々高めさせてくれることもあるそう。
どうやらこの日は特別で、運の良い日とされているみたいですね。
サウナは無いようですが、男女ともに露天風呂があり、その他にも貸切風呂があるので、まったりとしたお風呂時間が幸せそうだと感じる旅館です。
※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼
住所 | 群馬県吾妻郡草津町草津312(大滝乃湯から徒歩3分) |
駐車場 | 無料 |
温泉(湯畑源泉) | ・内湯1(男女)・露天風呂2(男湯は3)・貸切露天風呂2(2160円) |
チェックイン | 14:00より |
チェックアウト | 10:00 |
総部屋数 | 104室:洋室8室 / 和室96室 |
公式サイト | https://hpdsp.jp/hotelmiyukibekkan/ |



予約は「じゃらん・るるぶ」が手数料が安くて良いかと思われます。
トラブル時の心配がある方は、補償や対応に信頼のあるJTBを使ってもいいかもしれません。
※最終的には公式サイトと比較するようにしましょう。
需要に大きく委ねられますが、可能性で言えば、一番安く設定できるのはあくまで「公式サイト」です。
施設情報を含む、大滝乃湯まとめ
ということで、施設情報含め今日の大滝乃湯をまとめます▼
- 湯畑から歩いて10分の所にある、大型の有料温泉施設
- 草津温泉でもあまり味わえない『煮川源泉と合わせ湯』を体験できる
- 館内にはレストラン含む様々な設備が揃い、幅広い年齢層とカップル・夫婦・家族にとって便利に使える(お酒も飲める)
- 大きな無料駐車場があり行きやすい
- 大人900円、子供400円で入浴可
※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼
住所 | 群馬県吾妻郡草津町大字草津596-13 (湯畑から歩いて約10分) |
駐車場 | 無料(100台) |
料金 |
大人 900円 子供 400円(3~11歳) 障碍者割引有➡通常の半額 |
営業時間 | 9~21時(いずれも最終入館は20:00) |
源泉 | 煮川源泉 |
PH(水素イオン指数) | 2.15(酸性)殺菌・ピーリング効果 |
効能 | 神経痛、関節痛、うちみ、ねんざ、やけど、慢性消化器病、病後回復期、美肌、慢性婦人病など |
販売あり | 販売はタオル・お酒含む飲み物・食べ物・お土産などなど |
設備 | 無料ロッカー(鍵付きあり)・中型のロッカーは有料(¥100)・フリーWi-Fi・ドライヤー・シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・トイレ・携帯充電器(200円/30分)・レストラン・カフェ |
その他 | 全館禁煙・刺青(タトゥー)可 |
HP | 草津温泉 大滝乃湯 |
TEL | 0279-88-2600 |
※上記は2020年7月30日現在のもの
今日は日本三名泉でもある草津温泉の「大滝乃湯」を紹介しましたがどうだったでしょうか。
大滝乃湯は入場料はちょっと高いですが、大きな温泉や、一日そこで過ごしていられるような設備がふんだんに整えてありました。
時に合わせ湯が体験できるのは草津のなかでも大滝乃湯だけで、旅行や遊びの思い出作りや、経験を残すものとしては中々良いかと、体験してみて思いました。
せわしなく動かず、一つの場所でじっとしながら過ごす時間が好きな人に合っている印象が大滝乃湯にはあります。
百聞は一見に如かず。
大広間にラウンジから聞こえるテレビの音は神経質な僕としては気になってしまいましたが、車も無料で停められ誰でも来やすい便利さもあるので、デートや旅行に来たら一度立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
泉質にこだわった草津温泉が胸に温もりと暖かさをそっと与えてくれ、穏やかな気持ちを持ち帰れると思います。
脱衣場・浴場以外の館内の様子を動画で撮りました。良ければ雰囲気をお楽しみください▼
今日の大滝乃湯は以上です。どうもありがとうございましたm(_ _)m
※2020年7月30日現在