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草津一の絶景!しかも貸切!旅館ふじ重の日帰り入浴

ふじ重のお風呂

こんにちは。群馬県草津町在住の公太です。
日々名湯に浸らせてもらっています。

日本三大温泉とも呼ばれる草津にはたくさんの日帰り温泉があります。

それこそ1回、2回の旅行じゃ回り切れないくらいの湯宿があるわけですが、泉質の良い湯壺に絶景まで付いてきたら嬉しくないですか?

そこで今回は草津温泉の中でも数少ない絶景内湯のある『旅館ふじ重』の温泉を紹介したいと思います。

旅館ふじ重はペットインホテル、運が良ければかわいい動物にも一緒に癒されるかもしれませんよ。

日帰り入浴でペットの預かりはやってません

草津温泉の日帰り入浴に絶景を求めるなら旅館ふじ重一択

ふじ重の外観

草津温泉には日帰り温泉できる施設が30ヵ所以上ありますが、景色において旅館ふじ重の右に出るお風呂はありません。

理由は三つ。

  1. 温泉街は山の麓にあるため土地が少し低くなっている
  2. 湯宿は基本背が低く、ほとんどが高くても5階建て
  3. 高台にある眺めの良いホテルは日帰り温泉をやっていない(ホテル櫻井・ホテルニュー紅葉等)

旅館ふじ重は草津温泉の中でも高台にあるペットが一緒に泊まれる和風ホテルです。

湯畑からは12分と少し離れていますが、湯畑周辺の宿と違う良い所は『高台で眺望が良い所

背の低いお宿がほとんどの湯畑では到底見られない景色がお風呂から望めます。

ホテルと言っても部屋は純和風で、温泉に入っている時も寝る時も、温泉街の風情を感じることができます。

こじんまりとしてかわいい石風呂ですが、実際入ってみると眼前には夏の情緒を身に纏った天狗山を、眼下には柔らかな草津温泉街を綺麗に瞳に映すことができました。

お風呂は日帰り入浴だろうが全て貸切なので、誰にも邪魔されることのないほっとする静寂な時間を、ゆっくりと温まりながら味わえます。

実際の雰囲気はこんな感じ▼

ふじ重の浴場
写真はもう一つのお風呂からの眺め
ふじ重の入口

入口~脱衣場

見た感じ田舎町のビジネスホテルのような趣があるふじ重の開戸を手で押して中に入ったら、その先にもビジネスホテルの趣があるコンクリート造りの館内がありました。

赤地に桜をたくさん散りばめた柔らなカーペットを広々と伸ばし、沢山の草津の観光地ポスターや雑誌、黒革の長いソファを置いてある空間が、古い時代を駆け抜けてきたホテルということをありあり感じさせます。

まだ10時半の正面にある受付には誰もいなく、ただただしんとして、穏やかな空気のみが流れていました。

ふじ重の受付

受付にあるベルを手に持ってちりんちりんと左右に鳴らすと、奥から愛想の良い、お年を召した女将さんが出てきて対応してくれました。

検温をしっかりと行い名前・住所を書くと、「階段を登った二階の突き当たりが浴場で、今誰もいないのでどちらを使ってもいいですよ」と軽快に言ってくれました。

それを聞いてふと不思議に思ったので尋ねると、どうやらお風呂は二つあり、普段から男女分かれていないことが分かりました。お風呂は貸切らしく、お客がいない間はどちらも好きに選べるとのこと。

くるりと後ろを振り向き玄関の右隣に見えた階段を自由な心持ちですたすたと二階まで上がると、廊下の一角に小さな休憩場があって、更に奥へ進んで行くと浴場の張り紙があったので、促されるがままに五段ほど階段を上がったら浴場の入口が見えました。

赤と青の暖簾をそれぞれはらりと垂らしており、パッと見は男湯と女湯で別れているようにも見えますが関係ありません。

どちらの浴場がどんな雰囲気なのかいささか見当もつかないので、胸からそっと湧き上がる好奇心を携え両方とも覗いてみました。

二つある浴場の何が違うのか?

結果から言うと、赤い暖簾の方が気持ち脱衣場が広くて、外に望む景色が方角的に天狗山を主張しています。

青い暖簾の方は気持ち小さい脱衣場で、天狗山の麓に草津の温泉街が見え、その中に立つ背の高いホテルやリゾートマンションが見える様な眺望でした。

どちらも浴場の造りや広さは同じで、窓側に立ち寄ってしまえば見える景色もほぼ同じ。

窓から少し引いて浴槽縁に座った時に見える向きが気持ち変わるくらい。

個人的には山の眼下に建物を入れたいと思ったので、青い暖簾が掛かる浴場へと足を静かに進めました。

青い暖簾側の脱衣場は約3.5m× 2mの長方形。掃除は綺麗にされていて清潔感はたっぷりありました。

洗面所にはハブラシ、剃刀、綿棒、ドライヤーと必要なものは一通り揃っているので個人的には十分といった感じ。

ふじ重のお風呂

磨りガラスが入った開戸を押して浴場へと足を踏み入れれば、こじんまりとした石造りの浴場に迎え入れられます。

目の前の窓からは、草津の天狗山が緑を横いっぱいに堂々と広げ、足元に背の高いマンションやホテル、更にその足元に2、3階建てのお宿や一般住宅が賑やかをぽっと生やすように立っているのが見えました。

かなり豪華絢爛な景色...

山々を眺める大きな窓ガラスからは、暖かい陽の光が浴場の奥の方まで爛々と照り、浴場内を清々しく魅せてくれています。

小さな浴場には閉じた開戸に応じて発せられた換気扇のぶうんという音の他、湯口から落ちる温泉の音がちょろちょろ、どぽどぽと鳴り響き、それが力強くも優しく耳を打ちました。

浴場の大きさは約3.5m× 3mの長方形、左手前に洗い場が二つ、右奥に浴槽があります。

床はごつごつとした肌触りの不揃いな形の灰の石を何枚も畳み、そこを擦る足の裏を、予期せぬざらりとした感触でそっと楽しませてくれます。

浴槽から溢れる出るお湯は石の顔面を伝い、温泉を敷かれた石は濃灰にきらりとした艶の色を優し気に浮かべています。

柔らかき石は所々湯花で白の化粧をほんのり塗っていました。

ふじ重の浴場

正面にある網入りのガラス窓はおよそ2.5m× 1.5mの大きさで、網の外に目を凝らせば、天下の元にスキー場やホテル櫻井、市井、バスターミナルが小さくも懐かしく見えました。

と同時に、青の空が曇り空の隙間にちらちら顔を覗かせ、これから来る楽しい連休の狼煙を、遠くからにんまり上げているように感じられました。

【源泉や浴槽の造り・大きさについて】

旅館ふじ重で使われている源泉は万代鉱源泉。

草津にある6つの源泉中もっとも酸性度が高く、殺菌性の高い温泉です。

酸性を表すPHは1.5。10に近づくほどアルカリ性になります。

浴槽は石風呂、2m× 1.7mくらいあってかなりこじんまりとしています。入れる人数は二人程度。

触れる掌に心地よいざらざらを一周走らせ、そこに座る尻の肉もささやかな刺激で喜びました。

所々にある石の継ぎ目には縦に伸びた湯花の白い塊が、ほっとするような温泉の趣をこびり付かせていました。

湯口の落ちた先から薄ぼんやりと生まれた湯気が、湯中より反発するかのように立ち上がって、つむじ風の如く丸い回転をくるくると永遠起こしているのが見えました。

浴槽の中には長さ70㎝くらいの一段が出入口の下にどぼんと沈んで、暖かな足を助けていました。

ふじ重の浴場

【色・湯温・指触り】

旅館ふじ重に流れる万代鉱の温泉色は、浴槽底まで見通せる無色透明。解放感ある景色から注がれた太陽で湯面はきらりと輝いています。

真湯と同等に透き通るお湯は、どぽどぽと湯舟に落ちた温泉が穏やかな波動を扇形に広げ、左右の縁から跳ね返る波動がまた小さな扇をひっそりと作っていました。

湯面の上には少ないとも言える濃い青空をうっすらと落とし、波の揺らぎによって、虹の鮮やかな多色を美しく浮かべているのが見られました。

お湯に両の手をくぐらせてみると、42℃ほどの湯温を感じました。

熱すぎることもなくぬるすぎることもないと言ったものだったので、その湯温から安心して湯浴みする自分の姿をその瞬間ありあり描けました。

お湯をざぱっと救い取って良く眺めているうちに、掌の中には軽い滑り気が滞在している事に気が付きます。それはとてもとても仄かな物で、数度擦り合わせる指の腹で線香花火のように儚く消えました。

【お湯へ入った時の肌への刺激・浴槽の深さ】

中にある一段へ向けずっぽりと片足を入れると、直ぐに柔らかき温泉がじんわりと足を包みます。もう片方の足を入れればそれは同じような温かさを隣に並べました。

引き寄せられたかのように湯へ身体をどっぷり沈みこませると、両腕の周りには、ぴりぴりとした酸性が纏わり付いている感覚が朧気に表れました。

ぴりぴりとしたものはとても弱々しくて、穏やかにその身を寄せられた肌には心地よい温泉の暖かみが、太陽の陽みたいな優しさをぺったりと張りつけ、心をほっとさせてくれたように思えます。

浴槽底まで体を鎮めると、温かな湯面が首元にそっと落ち着きました。深さがおよそ58㎝、圧迫感を免れている高さには静かな安心の影が見えました。

全身熱で覆われた皮膚の内では肉に通う血が勢いを増し、体の中心はとくとくと鳴る心臓の鼓動を、血の巡りに合わせて耳に優しく打っていました。

【香り】

両手にたっぷりすくい取ったお湯を鼻に近づけると、うっすらと硫黄の香りを楽しめます。

後に引かない硫黄の香りは随分とあっさりとしていて、するりと鼻にやってきては、長居することなくまたするりと出て行くようでした。

癖の小さな硫黄臭はほんのりとした香りで、時々温泉の気分を躍らせていたようにも思えます。

【味】

湯口からそっと落ちてくるお湯を指に取りぺろりと舌で見てみました。湯が触れた舌先からは、酸味の強い、甘酸っぱい梅干しの様な味が感じられました。

とは言えそれは思わず眉間にしわが寄る程の酸味では無く、頬の肉を刺すものとはかけ離れた、丸みを十分に帯びた酸味だと言う印象。

砂糖の様な甘い衣ですっぽり包んでしまった、寝ぼけ眼の、力ない酸味でした。

【肌触り】

軽き湯に舐め回された肌を手で撫でた掌の中には、意識に上るか上らないかくらいのぬるんとした手触りが感じられます。

ただこれは本当に研いだ意識の端で漸く捕まえた程度のもので、正に温泉!と言ったようなぬるぬるではありません。

僕の感じではどちらかと言うと、純粋無垢なお風呂のお湯みたいにさらりとしていました。

気持ち物足りないと言った感情の反面、一貫して清々しいお湯は、混じることのない閑散とした態度で芯があった様にも思えます。

なので、何となくの想像の果てにあったお湯と合致した肌触りは、違和感なく意識にするすると入りました。

湯面の上に出た顔がぼうっとした体温になっていよいよ入っていられないほどの熱さになった頃には、湯中に浮かぶ体の芯から、どくどくと湧き上がる熱を確認できました。

骨も溶けずっしりと重くなった肉を浴槽から出して、夏の草津の景色の前に体を立てて外を見ていると、草津の濃くて深い緑が、濃淡で様々な表情を朗らかに美しく浮かべているのが目に見えます。

ちらちらと灰の雲の隙間から青を魅せる空は、一つの纏まった形を一斉に北へのろのろ流して、また新しい雲を目の前に運んできます。

民家の後ろに立つ樹木は精いっぱい伸ばした枝の先に、繊細に作り出した葉を雲の流れに合わせて揺らし、鮮やかな風流をちらちらとこちら側の瞳に魅せてくれました。

それらの景色を、浴場にうっすら吹く涼し気な風を皮膚に感じながらぼんやりと愛でているのが心地良いと思いました。

時間を忘れながら花鳥風月を友としていると、次第に頭の中の景色は時計の針を進め、自分勝手に目の前の景色を夜に向かう宵へ宵へと変化させていきました。

そうすると「これが闇の深い夜にぶつかると、目の前の景色がまた温泉街の橙色で更にほっとするような柔らかなものに変わるのだろう」と思い、夜に来た方が良いのではないか...と言う、青天の霹靂から成る大きい欲をもたらしました。

とくとくと暖かい血が流れる体の優し気な脈を耳にそっと打っている後ろでは、表面張力が起きている丸い湯口からちょろろろと、温泉が穏やかな音色をそっと鳴らしています。

ふとこの浴場へ入って来てからの事を振り返って見ると、頻繁にこの音へ心地よく耳を傾けている自分がいた事にはっと気づきました...。

ふじ重の浴場

内観含むふじ重の雰囲気(まとめ動画)▼

旅館ふじ重に日帰り入浴者の駐車場はある?

旅館ふじ重のには日帰り温泉の人も駐車場に停められます。

駐車場は真横なのでかなり便利。草津温泉の日帰り入浴で車を停められるお宿は5軒もないので車持ちには重宝するかもしれませんね。

施設情報を含む、ふじ重まとめ

ふじ重では入浴後にロビーで休んでいる僕に対して、お年寄りの女将さんが草津温泉について色んなことを教えてくれました。

それは万代鉱源泉が使われ始めた年だったり、源泉が何度だったり、一旦どこに溜められてから送られてくるんだとか、パイプを通して湯温を下げてくるんだとか、町に支払うお金は温泉が一番高いんだとか、草津温泉は誰しもが持っている体毒を根こそぎ殺してくれるんだとか、リゾートマンションの固定資産税をあまり深く考えずに買う人がけっこういるんだとか、普段あまり効かないような話を興味有る無いのうんぬんじゃなくて、楽し気に教えてくれました。

決して立派なホテルでもありませんが、非常に目につきにくい高台にこうやっていつまでもあることを考えると、このような気さくな女将さんの人柄が絶えず人を魅了し引き付けているのかな?と暖かく考えました。

最後に「またゆっくりおいで」、と言われた何気ない一言が深く全身に響き残っています。今度は泊まりで来てもっとゆっくりお話しができればな、と思えるような人に巡り合えた湯浴みになりました...。

※スマホの人は横にして見ると見やすいです▼

住所 群馬県吾妻郡草津町大字草津242 (湯畑から徒歩12分)
駐車場(日帰り入浴者含む) 有り(旅館目の前)
料金 800円 (タオルは200円で販売)
営業時間 10~14時
源泉(掛け流し) 万代鉱源泉
泉質 酸性塩化物硫酸塩温泉
PH(水素イオン指数) 1.5(強酸性)殺菌・ピーリング効果
効能 神経痛、関節痛、うちみ、やけど、慢性消化器病、病後回復期、美肌、慢性婦人病など
設備 無料ロッカー・リンスインシャンプー・ボディソープ・ドライヤー
その他 日帰り入浴に関してコロナ現在は行く前に要問合せ(営業時間の確認)
HP 草津温泉ふじしげ
TEL 0279-88-3287

草津温泉バスターミナルからの行き方▼

急な上り坂が多い場所にあるので徒歩で行く人は御注意を!

ふじ重の外観


【おまけ】

できるだけ宿泊費を抑えれそうな「じゃらん」でふじ重の宿泊相場を調べてみました▼

9月26(土)宿泊のもので二名予約。表示価格は税込みです。

素泊まり
  • 16,500円
  • Go To適用後 ➡ 10,725円 一人あたり5,362円
一泊二食付き
  • 23,100円 
  • Go To適用後 ➡ 15,015円 一人あたり7,507円
ペット料金(一頭につき)

・小型:1,100円
・中型:2,200円
・大型:3,300円

2020年9月18日調べ

ふじ重は一人プランが無いですが、食事付きがかなり安いと言った印象が強いです。一人約7500円で、朝と合わせ夜ご飯まで食べれるのは正直嬉しいですね。

近くにコンビニが無いのが弱点ですが湯畑への送迎があるよう。高い所から草津を眺めて温泉に入れることを考えると悪くありません。

宿泊時の注意
  • ペットインホテルなので動物アレルギーの人は要注意

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